特急ふじかわ号(JR373系)

2022-05-28

2,022年の5月に山梨へ温泉に入ったりする1泊旅行に行ってきました。2日目に行く温泉に向かうために甲府駅から特急のふじかわ号に乗車しました。
その旅行の事はこちらの記事にて。山梨県の温泉4か所に入ったり美味しい食べ物を食べたりしてます。

今回は席も空いていそうだったのと短距離での乗車だったため自由席にしました。当日に甲府駅の券売機で購入。Suicaが使用できない区間なので乗車券も一緒に購入しました。(写真では自由席券のみですが、もう一枚乗車券も発券。

車両はJR東海の373系。373系は1995年にデビューした特急列車用の車両で、それまで身延線で走っていた急行列車を特急列車に置き換えるために登場したそうです。

甲府駅はJR東海の身延線とJR東日本の中央線が乗り入れている駅で、身延線のホームは中央線のホームから少し歩いた端の方にあります。

三両編成で甲府から乗ると先頭2両は自由席。この日は自由席も空いてる席が多かったです。3両編成のうち甲府駅側の1両+自由席の車両の端にあるセミコンパートメント席が指定席です。

シートはちょっとレトロな雰囲気で90年代前半の自動車のシートにも通じる質感と感じました。シート背面にはテーブルはついてません。デッキと客室の間に扉は無いので前の方に座ると前の風景が微妙に見えます。ただ、前の風景を楽しめるほどは見えませんでした。

ひじ掛け部分の上部が蓋になっていて

中に折り畳み式のテーブルがあります。

網棚は普通に使うには困らない標準的なサイズでしょうか。

照明にはカバーが付いていて高級感あるのはさすが特急列車用の車両です。

多くの特急列車の普通席と同じく席2つに窓1つという配置なので景色を楽しみたいときは近くに柱が無いところを、逆に外を気にせず落ち着いて乗りたい派の場合は柱の近くの方が良いのかもしれません。カーテンは横に広げるタイプ。5月後半の土曜日午前中で席は結構あいてました。甲府駅で乗って短距離で降りていたお客さんもいたので甲府駅で座れない場合も途中の駅で座れるチャンスがありそうです。普通列車の本数が多くない路線なのと、停まる駅も結構多いので短距離でも普通列車を待たないで乗れる特急列車を使う方も多いのかもしれません。

自由席の車両の車端部にある指定席のセミコンパートメント席です。写真の扉の先は隣の車両、反対側にある自由席とは乗降用ドアのデッキを挟んでいるのため、ちょっとした個室な雰囲気です。4人掛け向かい合わせで固定されていて真ん中に大きめのテーブルもあるのでグループや家族で使うのに良さそうです。

洗面台は自動水栓、ハンドソープ付き。もっと昔の世代だとハンドソープではなく固形の石鹸が置いてあったりしますが、やっぱりハンドソープの方が使いやすいかなと思います。

先頭部分のデッキからは前の景色がよく見えました。ただ、無人駅の乗降客の対応で運転手さんの他に車掌さんも前の乗務員室ににいらっしゃる事も多かったりドア近くは他のお客さんの出入りの邪魔になるのであんまり前のデッキにずっといるのも気まずい感じがしてあんまり長い間前のデッキにいるのは居づらい感じしました(笑)

373系は特急列車用の車両にしては珍しく普通列車によくついてるような両開きの広いタイプのドアがついてます。デッキと客室の間のドアが無いのと合わせて、特急列車としての運用の間に普通列車として使う事もあるのを考慮してるようです。また、デッキと客室の間にドアが無いので、冬場とかの寒さ対策のためにお客さんがドアを開け閉めするボタンもついてます。

外からみるとこんな感じです。特急列車にしては大きめのドアですが、窓の周りが黒くなってるデザインも含めてそんなに違和感ないように思いました。

今回は甲府駅から下部温泉駅まででしたが、ふじかわ号は身延線全線と富士駅からは東海道線に乗り入れして静岡駅まで行ける(東海道線では車両の進行方向が逆になる!)のでまたの機会に他の区間ものってみたいなと思います。後日、普通列車で身延線全線乗ったの時に見た車窓ですが、甲府駅から乗った場合、進行方向右側の席の方が川沿いで眺めの良い風景がみえました。左側だと見える区間は少ないですが富士山が見えます(ただ、天気が曇りだったり雨だと全然見えませんでした)

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