青春18きっぷで京都、大阪、和歌山、三重、愛知へ。2024年1月

2024-01-03

4泊5日の旅の3日目のスタートです。前日に和歌山県の串本に来てビジネスホテルで泊まりしっかりと熟睡できました。この日は前日に引き続き串本で観光です。

朝食は宿で頂きます。シンプルな朝食ですが低価格でパンとコーヒーの他にサラダとゆで卵がついて来てお得でした。

串本駅の改札前にあるコインロッカーに荷物を預けました。

駅の休憩スペースにはカジキのデカい模型がありました。なんでだろ?と思ったら串本でカジキ釣りの大会があるようです。

串本町コミュニティバスに乗ります。車両は日野自動車の小型バス ポンチョ。

車内で くしもと観光周遊バスまぐトル号2日券を購入します。こちらの券は今回乗った串本町コミュニティバスと、くしもと観光周遊バスまぐトル号に2日間乗り降り自由なのですが、まぐトル号が1回500円なのでまぐトル号に2回以上乗って串本を観光するならかなりお得です。今回は1日だけ使うのですがまぐトル号に3回、コミュニティバスに2回乗りました。串本町コミュニティバスと、くしもと観光周遊バスまぐトル号で運転手さんに2日券を購入したいと伝えると購入できます。

まぐトル号2日券を車内で購入した時と、ジオパークセンター、トルコ記念館で まぐトル号2日券を提示すると まぐトルカード(全3種類)をもらえるのでジオパークセンターとトルコ記念館に行く予定があればもらうと記念になります。(僕はそれぞれの施設でカードもらって3枚コンプリート)

バスに乗って潮岬方面に向かい潮岬観光タワーバス停で降りました。こちらは潮岬にある本州最南端の碑です。潮岬は元々は島だったのが本州側から土砂などでできた砂州という陸地が伸びていき島と一体になったことによって陸地になって本州最南端の場所になりました。このような陸地は陸繋島と呼ばれているそうで他には函館なんかも同じように陸繋島だそうです。串本の街のほとんどは砂州の上に造られているようです。(砂州の潮岬側の方には縄文時代の遺跡もあるそうなのでその頃にはもう人が住んでいたようです)

碑がある高台から見える岩だらけの部分がさらに本州最南端の部分のクレ崎と呼ばれている場所です。

岩場に降りて行ける階段があったので降りてみます。

道の途中に大きな落石で道がふさがれている場所がありましたが慎重にまたいでいけば通れました。

崖を降りて岩場へと続く場所には色々な漂流物がありました。流木だと思われるものが多くありましたが海外の文字が書かれたペットボトルなどもありました。これもどこかから流れてきた感じなんでしょうか?他には漁などで使われて板っぽい物も。

岩場をさらに奥まで歩いて行くには今回の普通の旅行の靴や服装だと危険だったのでこれ以上先に行くのは断念しました。

多分本州最南端っぽいところも見えましたが人影が。どうやら釣りスポットな感じになってるようです。後でネットで調べてみると結構危険な個所も通らないとのようなので今回は行かなくて正解でした。(滑りにくい靴やライフジャケットなど装備をしっかりしないとみたいです)

本州最南端の碑近くにある潮風の休憩所です。

中には海を眺めることができる休憩スペースやトイレなどがあり無料で使用できます。

串本やその周辺に関連する展示のコーナーもありました。こちらは潜水に使われていたマスク。ボタンの原料に使われる貝などを採っていたようです。

南紀熊野ジオパークセンターに来ました。本州最南端の碑がある芝生の広場と道を挟んだところにあります。駐車場もある他、バスの停留所もすぐ近くです。無料で見学できるので潮岬に行った時はぜひ見学すると良いと思います。ここの入り口近くにある窓口でまぐトル号2日券を提示してまぐトルカードを頂きました。

紀伊半島の地形が作られてきた歴史などを学ぶことができて勉強になりました。紀伊半島は世界的にも最大規模の火山活動で地形が作られていて(熊野カルデラ)火山灰の下にマグマがたまったのが固まり後に風や雨で削れて出てきたのが紀伊半島の珍しい地形たち活発な火山活動で作られたそうです。その際の様子を映像で見れるのも見ごたえありました。入り口近くではガイドさんが館内も展示を見る前に基本的な知識を壁のパネルを使って丁寧に教えてくださったのですがその解説を聞いてから中の展示を見るとかなり理解しやすかったので、時間があるようでしたら館内の見学前に説明を受けるのがお勧めです。

紀伊半島についての色々なてんじもありました。ここで那智の滝という滝がある事を知ってその姿がかなり魅力的だったので、後日(春の青春18きっぷで再び和歌山に来た時)に那智の滝にも行きました。

温泉好きとしては温泉の事についての展示もあったのが嬉しいです。

ジオパークセンター並びにある潮岬観光タワーへ。

半周最南端訪問証明書!潮岬観光タワーの受付で入場料を支払うといただけます。

エレベーターで昇ると外のベランダに出れる階に着きます。ベランダからさらに階段で上の階へ移動します。

タワーの周りの景色を楽しむことができます。

本州最南端方向。芝生の先にある建物が潮風の休憩所。

その先に見えるのがクレ崎です。

海と反対側も遠くまで見えました。

エルトゥールル号の模型。映画の”海難1890”の撮影に使われた模型でした。1階のエレベーターの近くに展示されています。

潮岬観光タワーレストランで昼食を頂きます。潮岬観光タワーとジオパークセンターの間にあり、1階はお土産物屋さんがあり2階がレストランになっています。

レストランの窓際にはカンター席があり海を眺めながら食事を頂けます。テーブル席もかなり多いので多少混んでいても席は足りそうです。階段で2階に登った所に食券の券売機があり電子マネーにも対応していました。

近大マグロ丼を頂きました。この近大マグロは近畿大学が世界で初めて稚魚からの完全養殖に成功したクロマグロで流通量が少なくなかなか食べれないそうですが串本で養殖しているのでこのレストランは直接仕入れて新線な状態かつ通常より手ごろな価格で食べれるようです。旨味と脂の甘味があり丁度良い柔らでとても美味しいマグロでした。醤油もマグロ用に作られているものらしくよく合う味でした。

潮岬観光タワー前のバス停から くしもと観光周遊バス まぐトル号 に乗ります。車両はトヨタのハイエース。この観光周遊バスは串本タクシーというタクシー会社が運行していてドライバーさんが観光名所や串本の事に詳しく色々な事を教えて下さいました。

紀伊大島方面に向かいますが紀伊大島は本州の潮岬からくしもと大橋という橋で渡る事ができます。真ん中に写ってるのがくしもと大橋でループ橋で高い位置に登った後その奥にある大きなアーチ橋で紀伊大島へ。

紀伊大島から見た景色です。左の方の海の中にある黒い輪っかみたいなとこが近大マグロを養殖しているとこみたいです。右奥に見えるのは串本の市街地。こうやってみると左側の島だった潮岬にあとから海が埋まった部分が繋がり陸続きになったというのがよくわかりますね。

樫野灯台口バス停から降りてすぐの場所にあるトルコ記念館に来ました。1890年にあったトルコの船エルトゥールル号が東京からトルコへ帰る途中にこの紀伊大島沖で事故にあい、乗員を紀伊大島の住人たちが救出したのをきっかけにトルコのと交流が生まれ(近くにその事故の犠牲者の慰霊塔もあります)トルコと串本町の友好の印としてこの記念館が作られたそうです。受付で入場料を払う時にまぐトル号2日券を提示すると まぐトルカードをもらえます。これで3枚揃いました。

エルトゥールル号の事故の現場が建物にある小さな窓から見えます。

建物の屋上のようなテラスからも見る事ができるようになってました。

テラスには説明の看板も設置されていました。看板のちょうど右上あたりの岩でしょうか?

イラン・イラク戦争中の1985年にイランの上空を飛ぶ飛行機を48時間後から無差別に攻撃するとイラクが予告をしした際に200人以上の日本人がイランから脱出できず、当時の法律では自衛隊も派遣できず危険だという事で日本の航空会社から飛行機を手配できず逃げる事ができなかったのですがトルコが飛行機を出して日本人を助けてくれたというエピソードも紹介されていました。その時にエルトゥールル号の時に日本人が助けてくれた恩返しと言って助けてくれたという話は何度聞いてもグッときます。

エルトゥールル号とイランからの飛行機の事を映画化した”海難1890”の紹介もありました。

少し歩いた所に樫野灯台があります。今回は時間の都合で外から見るだけでした。他にもトルコ記念館と灯台の間にトルコのお料理も食べれるカフェもありました。

再びくしもと観光周遊バス まぐトル号 に乗ります。車両はトヨタのハイエース。先ほど乗っていたバスが別の場所に行ってからまたこのバス停に戻ってくるというルートなので先ほどのドライバーさんに再開です(笑)たまたま他のお客さんがいなかったのでドライバーさんと話をしながら乗っていました。

一旦串本駅が終点になりますが、そのまま少し停車した後次の1周の便になるので引き続き乗車して目的地へ。串本駅で停車している間にコインロッカーから荷物を回収しておきました(この後使う物が入ってるので)

橋杭岩バス停は道の駅くしもと橋杭岩の前にあります。道の駅の向かいにある橋杭ICOという施設で受付をしてもらい弘法湯という温泉へ。

道の駅から5分くらいある所にある弘法湯です。こちらは建物全体を貸切で入浴できる温泉施設で昼間は50分ごとの貸切、夕方からは宿泊施設としても利用できます。HPから事前に予約をする必要があります。

弘法湯について詳しくはこちらの記事にて。

こちらの弘法湯、このように半露天風呂から海を眺めることができます。

お湯に浸かるとお湯の海の景色と一体になる感じが最高でした。

弘法湯で入浴後道の駅に戻ってきました。

道の駅の建物の中へ。

冬ですが温泉にも入って体が温まってるのでソフトクリームをいただきます・

きんかんソフトを頂きました。美味しかったです。

そして道の駅のすぐ横には橋杭岩(はしぐいいわ。観光ガイドHPなどや道の駅の名前などではグイですがこの看板にはクイとあるのでどちらの読み方もあるのかもしれません)という岩が並んでいます。

このように大きな岩が橋杭のように一直線に並んでいます。この岩は弘法大師が奥に見える紀伊大島まで一晩で橋をかけようとして大きな岩を担いで持ってきて橋の杭にしよう並べてる時に天邪鬼に邪魔されて途中までしかできなかったという伝説の岩です。

弘法大師は紀伊大島まで橋をかけることはできませんでしたが後に人類は別ルートで1999年にくしもと大橋を完成させたのでした。(先ほど渡ってきた橋)

僕が行った時は潮が引いてたので周りの岩あたりまでは歩いて行くことができました。周りの岩は橋杭岩が砕けたものらしいです。

弘法大師伝説以外でのこの岩の由来ですが、火山活動で地面の底から上がってきたマグマが地中で固まり、やがて周りの地層が削れていって硬いマグマの固まったものだけが残ってこのような岩になっているそうです。

橋杭岩は弘法湯に行きたくてバス停を調べてたら近くに何かあるから寄ってみるかと思ってあまり詳しい事知らずに行ったのですが串本行くならここはぜひ行った方が良いと思うような場所でした。

串本町コミュニティバスに乗って駅に向かいます。車両は日野のリエッセⅡ。串本駅と橋杭岩の間はコミュニティバスと観光周遊バスの両方が止まりますがルートがコミュニティバスの方が真っすぐなので帰りの方が時間はだいぶ早かったです。(周遊バスは観光客向けで遠回りしていくつかの大きなホテルの近くを通ります)

この日はビジネスホテル串本 駅前店に泊まります。前日泊まったのが本店でこの日は駅前店。前日に泊まった本店はHPか電話での予約ですがこの駅前店は楽天トラベルからの予約もできます。駅から徒歩で1分くらいで着きます。

ビジネスホテル串本 駅前店について詳しくはこちらの記事にて。

この日宿泊したお部屋です。前日に泊まった本店と同じく快適なお部屋でした。

何故昨日と今日で本店と駅前店に泊まったかというとこちらの駅前店にも温泉があるのです。ネットで色々と検索していたらそれぞれで源泉が違うようなので両方入ってみたかったのです。前日の本店は日帰り入浴もできますがこちらの駅前店は宿泊者限定の温泉です。

駅前支店の温泉も硫黄(硫化水素)の香りがするとても気持ちいい温泉でした。分析表の成分などをみると昨日の本店の方が温泉に含まれる成分などは多いようですが入った感じはこの駅前店の方が好みでした。

夕食は前日に続きレストラン・サンドリアへ。実はあらかじめ串本で3店舗ほど食べたいお店を探しておいたのですがそのうち1店舗はお正月休みで2日とも営業しておらず、1店舗は1日目はやってたんですが2日目が臨時休業。お腹もすいてるし他にお店探すんだったら昨日食べて美味しかったレストラン・サンドリアでもう一つ気になってたメニューを頂こうと思い2日とも同じお店になりました。

欧風カレーを頂きました。コクがありスパイシーで辛すぎなく丁度いい辛さのルーで美味しかったです。こちらの一番ベーシックな欧風カレーだと固形の具は入っていませんが野菜が入ってるものや牛肉が入ってるもの、シーフードカレーなど種類もいくつかありました。固めのライスもカレーによく合っていて好みでした。

2日間串本で色々な場所に行ってとても満喫できました。他にも気になっていて今回行けなかった場所もあるのでまた来たいと思います。

今回、串本で2泊しましたが、実は旅の計画を立てていた時最初の予定では紀伊勝浦で1泊してから串本に戻り串本で1泊しようと考えて串本で2日目の宿だけ予約してました。しかし紀伊勝浦で泊りたかった宿の1月分の予約受付が開始したら正月期間からか1人泊のプランが無く(普段は平日は1人泊できる宿なんですが)じゃあ串本に2泊しようかなと1日目の宿も予約して串本で2泊することになりました。しかし、その結果串本で色々な場所に行くことができて大正解でした。旅行の計画はこういう自分の思い通りにならない所から楽しい事に繋がる事があるのが楽しいですね。

次のページの翌日に続きます。翌日は青春18きっぷで和歌山から三重、愛知へ。

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