小野川温泉 尼湯(山形県)

2024-03-09

2024年の3月に山形県の小野川温泉にある尼湯という共同浴場の温泉に入ってきました。地元のお客さんで賑わう共同浴場で源泉かけ流しの温泉が気持ちよかったです。

この日はキュンパスと青春18きっぷを使用して東北地方へ2泊3日旅行で小野川温泉の宿に泊まりました。翌日は同じく山形県のかみのやま温泉に宿泊し最終日はキュンパスで新幹線や在来線特急に乗り青森、秋田へと行ってきました。旅行全体についてはこちらの記事にて。

小野川温泉にはJRの米沢駅前から路線バスに乗って行きました。(1時間に1本位あるようなので山交バスのHPなどで時間を見ておくと良いと思います。)

バス停がある通りを少し先に進むとYの字に分かれていく道と道の間に尼湯があります。この道沿いにはいくつもの旅館やお土産物屋さん、お酒やおつまみが帰るお店などもありました。尼湯の駐車場はこの写真より少し手前にありました。

また、バスを降りて尼湯と逆の方向に向かうと小野上温泉のもう一つの共同浴場 滝の湯があり、そちらはコインロッカーなどもあるようです。

建物の後ろ側にも道があるので道に囲まれた場所にあります。裏側の道を渡った所には小野小町が座って休んだという岩があります。この小野川温泉、小野小町が834年に発見したというお話がありそこから小野川温泉という名前になっているそうなんですが、京から秋田に行く途中でここら辺に来た時に疲れからか病気になってしまい薬師如来のお告げでここの温泉を発見し37日間の湯治で治ったそうです。尼湯も1522年からの歴史がある浴場のようです(もちろん建物などは現代の物ですが。)

小野川温泉に着いた日の夕方に一度入りに行き翌朝にもう一度入りに行ったんですが一晩で雪が積もっていました。

入り口は男女別に分かれています。

 

入り口から入ってすぐのところに入浴券の券売機がありますのでこちらで券を購入します。無人の施設なので券を購入したらそのまま中に入ります。

券売機の向かいには下駄箱があるので靴をこちらで脱いで脱衣所へ。

脱衣所はシンプルに棚があるタイプでロッカー等はありません。

棚のそれぞれのスペースには入浴券を差し込めるようになってるので自分の荷物や衣服をおいた手前に入浴券を見えるように置いておきます。

入浴後に帰るときに入浴券は回収箱に投入します。こういうシステムの共同浴場は初めて来ました。

脱衣所の床は床暖房になっていてちょうど良い感じの温かさになっていました。温泉の熱を使用しているようです。

脱衣所にはベンチもありました。

そして脱衣所と浴槽に間には壁が無く直接つながってます。こういう作りの温泉大好きです。

ちょっとした仕切りはあって桶が積んでありました。

 

桶の手前には腰掛のようなのも積んでありましたがこちらは使ってる人は見かけませんでした。(桶だけ使って床に座って体を洗う共同浴場でよく見かけるスタイルでみんな入浴してました)

浴室から脱衣所が見えるので脱衣所が空いてるタイミングでお湯から出たいときとか便利です。

お湯は無色透明で強すぎない位の硫黄(硫化水素)の香り。薄くしょっぱい味でした。設置してあった温度計で42度ありましたがセンサーが少しお湯の下の方にあり朝に入りに行った時はお湯の上の方はもう少し熱めの感じでした。夕方に入りに来た時は結構混んでいてお湯も少しお疲れ気味な感じでしたが朝入りに行ったら空いていてお湯も新鮮な感じしてとても気持ちいいお湯でした。

良い感じに湯口からお湯が投入されています。投入されている源泉は普通にさわれる位の温度だったので元々の源泉より低い温度になっているようです。

窓がある側の壁にいくつか洗い場がありました。シャワーが付いてるとこもあります。多くの共同浴場と同じように石鹸類は置いてないので持参が必要です。

反対側の壁沿い脱衣所近くにも1箇所洗い場がありました。

天井が高く湯気も抜けやすいようになってると思います。

泉質は含硫黄―ナトリウム・カルシウム―塩化物温泉(低張性中性高温泉)源泉の温度は78.8度と高温です。pH6.8で中性の温泉です。お湯は源泉かけ流しで使用されていて加温は無し。加水に関しては表記は見当たらなかったのですがネットで検索してみると加水ありのようです。

地元のお客さんが多い印象で特に朝に入りに行った時は地元のお客さんと色々とお話もできたのも嬉しかったです。お湯もとても気持ちが良く脱衣所と浴室が一体になった建物の雰囲気もとても好みでした。手ごろな価格(僕が行った2024年3月時点で200円)で入ることができるのもありがたいです。

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