小野川温泉 小野川保養センター(山形県)

2024-03-09

2024年の3月に山形県の小野川温泉にある小野川保養センターという宿に宿泊して来ました。宿泊は素泊りのみの湯治に向いている宿で手ごろな価格で宿泊でき源泉かけ流しの気持ちいい温泉に入る事ができました。

この日はキュンパスと青春18きっぷで2泊3日の東北旅行に行った1日目でした。1日目は18きっぷで米沢駅まで来て小野川温泉に宿泊。2日目にはかみのやま温泉に行き3日目は新幹線も乗り放題のキュンパスで青森や秋田に行ってきました。旅行全体についてはこちらの記事にて。

最寄り駅は山形新幹線や山形線(奥羽本線)、米坂線の駅である米沢駅。米沢といえば米沢牛という事で駅のホームで牛がお出迎え。

駅前のバス停から小野川温泉方面に向かう路線バスに乗ります。

小野上温泉のバス停で降りてバス停があるメインの通りを奥に歩いていくと尼湯という共同浴場がありその左側の道の方へ。この通りにはいくつもの旅館や商店、飲食店などもありました。

温泉街からさらに奥に進んでいきます。

側溝に蓋ではなく隙間が広い柵みたいなのが被せてある場所もあったので歩くときは注意が必要でした(雪が落ちるようになってるんでしょうか?)

小野川保養センターに到着です。

入口は一番手前です。

中に入るとさらにもう一つガラスの扉がありその先に玄関があります。雪が多い地方で寒さ対策でこういう作りなんでしょうか。この年は例年だと雪が積もる2月に殆ど雪が降らなかったとのことで(共同浴場でご一緒した地元の方が教えてくれました)僕が訪れた3月にもほとんど雪が残ってませんでした

玄関を中心に左側に行くと客室右側に行くと浴室がある作りになっています。入り口から入った時点で懐かしい雰囲気が最高でした。好みが分かれるところかもしれませんが。

玄関で靴を脱いで窓の下の下駄箱へ靴をしまいます。

こちらの受付前でチェックインして頂きました。この宿は宿の従業員さんがいない時間が多く、チェックインの時に同じ系列の旅館(近くにある名湯の宿 吾妻荘という旅館。こちらの宿も米沢牛などの食事も美味しそうでとても良さそうです。)の従業員さんがこちらに来てくださいます。予約をした際に伝えてあるチェックイン時間が変更になる場合は連絡をしておいた方が良さそうです。宿に着いて誰もいない場合はこの受付のところに連絡用の電話番号が書いてあるのでそちらに電話をすると来てくれるようです。

日帰り入浴は料金箱に入浴料を入れるようになってました。

受付近くにちょっと懐かしい感じの家具が並ぶロビーがありました。

お酒やお茶などの自動販売機もロビーに設置されています。

受付から真っすぐと伸びる通路沿いに客室の入り口が並んでいました。

今回泊まったお部屋。暖簾の先にドアがあります。素泊りの手頃な価格の宿だと客室の鍵が簡易的なものだったりそもそも無かったりする場合ありますがこちらの宿は普通に鍵がありました。

部屋は3畳あり一人で利用するにはかなり広々としています。

冬の間はコタツが用意されています。

お茶セットが用意されていました。お湯は部屋に無いので自炊用の台所で沸かし使用します。リモコンはテレビとエアコン。

部屋の角にテレビがあります。アメニティ類などは用意されていませんので自分で持って来たものを使用します。

壁にはハンガー用のフックとハンガー。浴衣は無いので持参したルームウェアなどですごします。

通路からのドアを開けた所にスリッパを脱ぐスペースがあります。

ドアの横には食器などをしまうのに使っていたような感じの家具がありました。ごみ箱やタオルハンガーもその前に設置されています。

虫が出現した時に使う殺虫剤とガムテープ。ガムテープはカメムシ用ですね。

お布団セットは部屋の隅に畳んで用意されていました。好きなタイミングで自分で広げて使用できます。

部屋の奥には窓があります。

窓の外は中庭になっていて池も見えます。左側は別棟のようです。(客室のあった建物の奥の方から通路で繋がってましたがこの日は使われてない雰囲気でした。)

温泉に入ってからコタツに入ってテレビを見てのんびりすごすのも最高ですね。

廊下を挟んだところに台所があり自炊で自由に使用できます。元々は宿の食事を提供するための台所だったようで色々なものが並んでいました。僕は一番手前にあった電子レンジだけ使わせてもらいました。

食器や冷蔵庫なども使用できます。

ガスレンジもありました。部屋のお茶セットを使いたいときはここでお湯を沸かしてポットに入れて持っていくようです。

洗面所は共有ですが建物全体と比べて新しい感じでした。

トイレはウォシュレットはありませんが新しめのものです。

浴室に行くには玄関前の通路を右側に進みます。

沢山の蛇口が並ぶ洗面台もありました。

洗面台のさらに奥に進むと浴室の入り口が並んでいます。男風呂、女風呂、家族風呂の3つの浴室があります。朝8:30まで使用でき、男女入れ替えは無し。昼の時間帯に男女それぞれの浴室が清掃中は家族風呂が清掃中の浴室の代わりになるそうです。

殿方用大浴場と書かれた男風呂入り口。浴室の前の廊下の時点で硫黄(硫化水素)の香りがしてきて期待が高まります。

脱衣所はシンプルにカゴか並ぶタイプなので気になる場合は貴重品などは部屋に置いてきた方が良さそうです。

洗面台と体重計がありました。

椅子と扇風機、奥にあるのはぶら下がり健康器でしょうか??

脱衣所から浴室へ。奥に浴槽とその奥に窓があります。湯気が結構あって湿度高めでした。

浴槽は少し深めで肩までしっかり浸かれる形状。4~5人くらいはゆったり入れそうです。

お湯は無色透明で心地よい程度の硫黄(硫化水素)の香りがするお湯です。薄い塩味で温度は熱すぎない感じで(41度くらい?)ゆっくり入ることができそうです。とても気持ちがいいお湯で温泉の成分で良く体が温まる感じもしました。

源泉は浴槽の底からお湯の表面より上に繋がってるパイプの一番上から流れ出てくるようになっているあまり見た事ない作りでした。パイプの内側には白い湯の花が湯葉のようになっていてテンション上がります。

浴槽の淵の一つの面が若干低くなっていて源泉を投入した量と同じ分溢れるようになっていて源泉かけ流しでお湯が使われていました。

浴槽の奥の窓から丁度良い光が入ってきていて昼間は心地よかったです。窓も開けれますが庭を挟んで客室があるので気になる場合は窓が開いた状態で

洗い場は1か所だけです。シャンプーやボディーソープは設置されていました。

一番入り口寄りの所に家族風呂の入り口があります。

貸し切りで使用できドアのノブに空室の札があれば使用可能。

裏返して只今入浴中という表示にして貸切で使用できます。

脱衣所には服などを置くカゴが置いてある小さめな棚がありました。

小さめの洗面台があります。

椅子も一つありました。

貸切風呂の浴室はコンパクトでした。

浴槽もコンパクトなサイズで1~2人くらい用でしょうか。

こちらの浴槽もパイプの一番上から源泉が出てきていてパイプの内側には湯花がヒラヒラしていました。

源泉かけながしでどんどんとお湯が溢れています。

シャワーは無いようでした。シャンプーやボディーソープは設置されていました。

泉質は含硫黄―ナトリウム・カルシウム―塩化物温泉。源泉の温度は80.3度と高めで加水して使用しているようです。pH6.9で中性のお湯です。小野川温泉ではここで使われている協組4号源泉という源泉がメインで使用されているようです。(他には5号源泉というのもあり温泉施設によっては2つの温泉をブレンドして使用)

湯治客向けのお願いが書かれていました。昭和感があって最高ですね。お退屈になりがちなお一人様はご遠慮いただいていたようですが今はそんなこと無いようなので安心して一人でも泊まれます(笑)

翌朝は雪が積もっていました。2024年は2月に全然雪が降らなかった(今までは2月まで雪が多く降るのが普通だったようです。気候の変化の影響とかなんでしょうか)そうで宿に着いた日は全然雪が積もっていませんでしたが2日目に一晩で積もった雪で雪国気分を味わえました。

温泉街から離れた宿から一番近いバス停まで歩いて行ったのですが道がよくわからないくらいに雪が積もってました。

宿泊の予約や空室の確認は楽天トラベルからできました。1人泊でも素泊り4000円前後(2024年現在)で泊まることができます(以前は食事つきのプランもあったようですが今は素泊りのみになっていました)普通の旅館と比べるとおもてなしのようなものも無いですし建物なども昭和あたりからの歴史を感じますがこの価格で良いお湯の温泉を楽しめるで僕は大満足でした。米沢駅からバスで30分ほどで着きますし奥羽本線沿いには他にも色々と温泉があるので今回の僕のように青春18きっぷでの温泉旅の途中に宿泊するのにも良さそうです。

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