2024年の4月に奈良県の十津川村にある十津川温泉 湖泉閣吉乃屋に宿泊して来ました。東京23区より広い十津川村に3つある温泉地の一つである十津川温泉にある温泉旅館です。内湯と露天風呂がある源泉かけ流しの温泉や湖のみえる部屋、美味しい食事などとても良い宿でした。
この日は奈良、大阪への3泊4日の旅行の2日目で1日目に東京から奈良までは青春18きっぷで移動して1泊してカーシェアを借り十津川村まで運転して来ました。十津川村に来てからは神様に呼ばれないと辿り着かないと言われている玉置神社や川沿いの大きな露天風呂がある上湯温泉、天空の郷と呼ばれている絶景がみれる果無集落へ行った後にこちらの宿に到着しました。旅行全体についてはこちらの記事にて。 続きを見る
青春18きっぷとカーシェアで奈良、大阪の温泉へ。2024年4月
湖泉閣吉乃屋は国道から十津川のダム湖である二津野湖の方に少し入っていった道沿いにあります。十津川温泉はこの十津川沿いを中心に旅館や民宿、日帰り入浴施設などがあり近くにはこちらの宿以外にも何件か温泉宿がある他、商店やガソリンスタンド、飲食店などもありました。歩いてすぐの国道沿いに大和八木駅と新宮駅を結ぶ日本最長路線バス(2024年現在)のバス停もあるので公共交通機関でこちらに来る場合も便利だと思います。車で来た場合は宿の前の駐車場に6台ほど停められ、他にも駐車場があるようです(僕はチェックイン開始の15時に来たので宿の前の駐車場に停めれました)。
1924年に創業の歴史がある旅館で1995年にリニューアルして今の建物になっているそうです。建物は鉄筋コンクリートの5階建てでした。
入口には宿泊客の名前が掲示されていました(僕以外の名前はボカしてあります)
湖泉閣吉乃屋マスコットキャラクター よしのや太郎くん(通称:たっくん)がお出迎え。
玄関は広々としています。
玄関を入ってすぐのところにあるフロントでチェックイン。
フロントの近くにはロビーもありました。
通路沿いのロビーの隣には自動販売機や休憩スペース。
通路を一番奥まで行くと十津川(二津野湖)が見えます。食事会場はこの近くにある部屋でした。
客室の有るフロアまでエレベーターで昇るとエレベーターの近くに広いスペースもありました。
今回宿泊した部屋は4階でした。
槇というお部屋です。部屋の案内プレートも手が込んでる造りでテンション上がります。
扉から入るとスリッパなどを脱ぐスペースの先にお部屋があります。
という事で今回宿泊したお部屋です。めちゃ良い部屋でテンション上がりました。部屋に最初から布団が敷いてあるプランだったので布団が敷いてあります。
奥には広縁もあります。
広縁にも畳が敷かれていて品が良いテーブルと椅子が並んでいます。広縁の奥にはベランダがあります。
スリッパが用意されていてベランダに出る事もできました。
ベランダの柵の向こうには十津川(二津野湖)が見えます。
山々も見え良い景色でした。
広縁の椅子に座ってくつろぐのが最高でした。
広縁には鏡やタオルハンガーなども置いてありました。
外を見ながらずっとのんびりしていたくなるような空間でした。
広縁と部屋との扉は上が障子になってて下は透明なガラスになってるタイプでした。高級感!!
壁には掛け軸もかけられていました。
テレビとその下には金庫。テレビは地デジとBSデジタル放送が観れるようになってました。また部屋でWi-Fiも使用できました。
宿の案内の冊子や玉置神社が紹介された記事が印刷されている紙などが並んでました。内線用の電話機も小さな座布団みたいのにセットされています。
小さな押し入れを開けるとハンガーがかけられるようになっていました。
机や座布団、座椅子も高級感あります。
広いお部屋だったので最初から布団が敷いてあっても広々でした。
部屋と廊下への扉の間のスペースも広々。右には洗面台やトイレがありました。
冷蔵庫はセットされてるドリンクを取り出すと課金されるタイプですが空でした。お茶のセットも冷蔵庫の近くに用意されていました(今回のプランではセルフサービスで使用したい場合は使用する感じだったので通常のプランだとお茶請けのお菓子と一緒に部屋の方に用意されているようです)
綺麗で使い勝手の良い洗面台。洗面台回りのスペースも広々としています。
洗面台の横にある扉を開けるとトイレがありました。ウォシュレット付き。
お布団は寝心地良かったです。今回宿泊したのがアメニティ類が全くつかないプランで(その分低価格)タオルや浴衣などはありませんでしたが通常のプランでしたら用意されていると思います(僕は温泉旅行行く時はタオルやルームウェア、歯磨きなどいつも持参してるので全く問題なし)
1階に大浴場があります。フロント側が高い緩やかな斜面のような地形の場所にある建物なので2階が玄関やフロントがある階でそこより1つ下の1階が温泉のある階でした。この階には他に卓球台などもありました。(カラオケルームもありましたが使用できないようでした)
エレベーターを降りてすぐのところに浴室の脱衣所入り口があります。温泉にはチェックインから翌日9:30まで入る事ができましたが23:00から5:30までの夜中の時間は洗い場のシャワーは使用できないとの事でした。
脱衣所に入るとスリッパを脱ぐスペースからもう広々していてテンション上がります。
脱衣所と浴室との間は大きなガラスの窓があります。
脱衣所は広々。ベンチは大きな木の一枚板が使われていて高級感。
鍵付きのロッカーは無くカゴがあるのみのシンプルなタイプでした。
清潔感があり使い勝手の良い洗面台があります。
浴室への扉もガラス張りです。こちらの宿には内湯と露天風呂がありますがまずはこちらの脱衣所から内湯へ。
浴室に入ると広々としたスペースの奥の方に浴槽があります。4~5人くらい入れそうなサイズで浴室の広さの割に浴槽がそこまで大きくないのはお湯の状態にこだわって、あまり大きいサイズにしないでこのサイズなのかなと思いました。
内湯のお湯は少し熱めでシャキッとして気持ち良い温度でした。無色透明のお湯で強すぎない硫黄の香り(硫化水素の香り)がして心地よかったです。十津川温泉の源泉は温度が高いのですがこちらの宿では加水無しで温度を調整しています。その温度の調整方法が温泉を通したパイプを十津川(二津野湖)の水の中に通して冷ましているそうです。良い状態のお湯に入れるようにしている拘りが素晴らしいですね。
大きなガラス窓が浴槽横にあり外からの明かりや木々が見え奥の方には十津川まで見える眺めが素晴らしかったです。
岩で囲まれた湯口から源泉が投入されています。
源泉を投入された分と同じ分のお湯が浴槽の外に流れていく源泉かけ流しでお湯が使用されています。浴槽の淵には温泉の成分が固まって付着していました。
十津川村は2004年に村内の旅館、民宿、公共施設すべての温泉を源泉かけ流しで使用する源泉かけ流し宣言をしているので十津川温泉郷(十津川温泉、上湯温泉、湯泉地温泉)の温泉宿はどこも源泉かけ流しの温泉に入ることができるという温泉好きにはとても嬉しい村なのです。
内湯の壁沿いには洗い場がありシャンプー、ボディーソープなどが揃っています。
反対側の壁沿いにも洗い場があります。
露天風呂へは内湯の窓の隣の扉から出て移動します。
扉の先の階段を降りていきます。
奥まで進むと露天風呂がありました。
源泉は内湯と同じものですが露天風呂の方が少し湯温が低くのんびりと長湯したくなる温度でした。
浴槽から十津川(二津野湖)が見えます
源泉は浴槽の淵からお湯の中に敷かれているホースより投入されていました。露天風呂も源泉かけ流しの温泉ですので源泉が投入された分のお湯が浴槽の外に流れていっていました。
こちらの水車の上からも源泉が投入されています。
水車にお湯がたまってくると一気にお湯が露天風呂に流れていきます。
夜の露天風呂も明かりで照らされてとても綺麗でした。
露天風呂には1人陽の木をくりぬいた浴槽もありましたがお休み中でした。
露天風呂には洗い場は無いので内湯にあるものを使用します。
内湯に戻る時は階段を登っていきます。内湯と露天風呂は少し離れているので寒い時期などは気温差などに気を付けた方がよいかもですね。
露天風呂は内湯の扉からの他に館内から直接向かうこともできます。内湯の脱衣所入り口の近くに露天風呂への通路に出れる扉があります。
建物の横に沿った通路の階段を下りていきます。
露天風呂用の脱衣所の入り口扉があります。
こちらの脱衣所には鍵付きのロッカーがありました。ロッカーのみのシンプルなつくりの脱衣所です。
こちらの脱衣所から外に行くと露天風呂の水車の近くに出てきます。
源泉は十津川温泉2号7号混合源泉で泉質はナトリウムー炭酸水素塩泉(弱アルカリ性低張性高温泉)です。泉温は60.2度と高め。pH7.5の弱アルカリ性のお湯です。
お食事はフロントがあるフロアの2階にある広間で頂きました。夕食は17:30、18:00、18:30、19:00で、朝食は7:30、8:00から選ぶことができました(2024年時点)広々として宴会もできそうな広間でした。
今回宿泊したプランはビジネス応援プランというので夕食が定食でした。この日はマグロや鶏ささみのカツ、ポテトサラダ、野菜サラダ、鹿肉など。鹿肉は今まで食べた事が無かったですがローストビーフのような感じに調理されていて生姜とウズラの玉子をかけて食べるようになっていてクセもなく(調理がとても上手いんだと思いました)とても美味しかったです。カツはサクサク。ポテトサラダはカレー粉がかかっていたりサラダのドレッシングも美味しくてそれぞれ美味しかったです。通常のプランの夕食だと地元の山菜や川魚、ジビエ料理など、その季節ごとの旬食材をふんだんに使った田舎会席料理食べれるそうで、今回の定食での夕食を食べた印象だとそちらも絶対美味しいだろうなと思いました。
この固形燃料が使用されているお料理は調理具の底に温泉のお湯が入れてあって温泉が加熱され蒸気になり中の野菜やお肉が蒸され調理されるようになっていました。野菜が甘くなっててとても美味しかったです。
ご飯は柔らかめでお吸い物はしっかりとした味付けで美味しかったです。
デザートは食後に持ってきてくださったのでよく冷えていました。こちらも美味しかったです。
朝食も夕食と同じ食事会場で頂きます。アユの干物や湯豆腐、茶粥や温泉玉子など朝ごはんもそれぞれがとても美味しかったです。あゆの干物は初めて食べましたが頭からしっぽまで美味しく食べれました。
茶粥は奈良の郷土料理のようです。こちらのお粥でも温泉水を使われていました。とろみがありお米とあられが入っていて美味しかったです。
湯豆腐は固形燃料で加熱されていますが、鍋の蓋のところに湯豆腐用の出汁汁が入れられた容器がセットされていて湯豆腐のお湯で加熱されているようになっていました。お豆腐をつけてたべるお汁もこのように温めてる湯豆腐は初めてだったので凄いなとテンション上がりまくりました。お豆腐の他にしらたきも入っていました。
朝ごはんもご飯は柔らかめにしっかりと炊かれていました。
味噌汁は出汁がしっかりしてて味噌も強めで美味しかったです。
湖泉閣吉乃屋は湯使いにもこだわった気持ちい源泉かけ流しの温泉に入ることができたりお部屋は質感も素晴らしく窓からの眺めも良くてのんびりとすごすのが心地よかったです。お料理もとても美味しく良い宿でした。近くに玉置神社や果無集落などもあったりと見どころも多く、十津川温泉郷には日帰り温泉施設もいくつかあるので温泉巡りするのも良さそうです。
宿泊の予約やプランの確認などは湖泉閣吉乃屋のHPからできます。1人泊でも宿泊でき、食事の内容などでいくつかプランがありました。