福岡、熊本への2泊3日の旅の2日目は熊本駅前の宿からスタートです。共有のラウンジで前日にコンビニで買っておいた朝食を食べて支度をして出発です。前日に引き続き天気が雨が降ったり止んだりの天気予報でしたが午前中はなんとか雨が止みそうです。最初の目的地は雨が降ってない方が良い場所なので雨が降る前にと思い早めに向かいます。
この日はタイムズカーのカーシェアで車を借りて移動します。車両はトヨタのアクア。最初の目的地がある南小国町へ向かいます。
車に乗ったらガソリンが少なかったのでガソリンスタンドに寄って給油しました。タイムズカーではガソリンが少ない時は車内にある専用のカードを使ってガソリンを給油することができます(ガソリン代もカーシェアの使用料に含まれてるので借りてる人はスタンドでガソリン代は払わないですみますし、給油すると給油時間+αくらいの時間の分の使用料が割引になります)カーシェアで車を借りた時にガソリンが少ないことがあまりなかったのとレンタカーを借りた時にレンタカー屋さんの近くで給油するとセルフじゃないフルサービスのガソリンスタンドだったことが多かったので、セルフのガソリンスタンドで久しぶりに給油しました。
平日の朝の時間だったので車通りの多い道は少し混んでいましたが目的地近くは空いていたので途中から順調に目的地へ進んでいきました。
南小国町の満願寺という場所にある満願寺駐車場へ車を停めます。ここは観光客も無料で停める事ができる駐車場なので助かります。
駐車場に車を停めて県道を歩いて行きます。川沿いの道で温泉施設、旅館や民家などが並んでいます。
やがて川沿いに屋根が付いている施設が見えてきます。
満願寺温泉 川湯です。この温泉は今回の旅でぜひ来てみたいと思っていたので雨が降る前に来れて良かったです。
満願寺温泉 川湯について詳しくはこちらの記事にて。 続きを見る
満願寺温泉 川湯(熊本県)
という事で入浴します。川とほとんど同じ高さの浴槽に温泉が貯まっています。この温泉、浴槽の底から直接お湯が湧いている足元湧出のようです(そういう温泉はかなり珍しいので貴重です)。川の底から自然に温泉が湧いていたところにコンクリートの囲いを作って風呂にしてしまったような造りみたいです。
川沿いの露天風呂というシチュエーションも最高なのですが体が良く温まる感じだったり温度も丁度良かったりでお湯がかなり気持ち良いのにもテンション上がりました。
ちなみに川の向こうは県道なので普通に車が走っていたり近所の人とかが歩いていました。この温泉、日本一恥ずかしい露天風呂と言われることもあるそうです(日本の各地には他にもこんなところに!?という場所に温泉があったりもするようなので日本一恥ずかしいかどうかはわかりませんが)
地名の由来にもなっている満願寺にお参りしてきました。鎌倉時代であった1274年に北条家の北条時定が建立した歴史あるお寺なのだそうです。
満願寺を出発して次の目的地の温泉へ。その温泉はけっこう分かりにくい場所にあるうえにカーナビで近くの地図が出てこなかったのでスマホのGoogleマップを見て途中までの道をカーナビでセットしてそこからは多分この道だろうという道を進んでいきました。
事前にネットで場所の風景を予習してきたのでなんとか目的地がわかりました。この写真のどこかに目的地が写っています。ここからは車では行けないので歩いて行きます。
先程の画像の真ん中らへんの奥の方にあった建物です。
寺尾野温泉 薬師湯に来ました。小国町の寺尾野地区にある共同浴場ですが地元の方以外も入る事ができます。
寺尾野温泉 薬師湯について詳しくはこちらの記事にて。 続きを見る
寺尾野温泉 薬師湯(熊本県)
硫黄の香り(硫化水素の香り)がして白い湯の花が舞う温泉で、お湯の温度はぬる湯でずっと入っていたくなるような気持ちがいいお湯でした。源泉かけ流しの温泉です。知らないと行くことがないようなひっそりとした場所にあり、ただ温泉を楽しむ場所でとても好みでした。地元の方が大切に管理している共同浴場なのでそういう温泉に行き慣れていてマナーがわかる方向けだと思います。かなり良い湯の温泉でした。
寺尾野温泉 薬師湯を出発して昼食を食べに移動します。
岡本とうふ店というお店に決ました。小国町にある明治時代に創業した老舗のお豆腐屋さんで山から流れる伏流水を使い伝統の作り方でお豆腐を作っているそうです。こちらのお店はお豆腐などのお料理を食べれる飲食コーナーの他、持ち帰りの豆腐の販売、隣には となりの岡本という豆乳ソフトクリームや豆腐ケーキなどが食べれるカフェ兼お土産物屋さんがあったり田舎の宿おかもと という宿泊施設と鈴ヶ谷温泉という温泉施設もあり温泉は貸切の日帰り入浴もできるようになってました。お昼より少し早めの時間に行ったのですが日曜日だったのもあってお客さんもかなり多く、帰る時には駐車場も満車になっていました。
とうふ定食を頂きました。ざる豆腐は濃い目の味でしっかりとした食感でした。生あげは三角形の大きな油揚げで揚げたてでした。厚さもあり中の豆腐の感じもとても美味しかったです。真ん中の小さな器には豆乳が入っています。竹のお皿に乗った濃い目の味付けのおから、風味が良いゆず味噌がかかったコンニャク、ジューシーな油揚げ切り干し大根も美味しかったです。味噌汁にはタケノコと油揚げが入っていました。とても美味しい定食でボリュームもあって大満足でした。
次の目的地に向かう途中に道の駅小国 ゆうステーションに立ち寄りました。こちらバス停もある道の駅なんですが円錐台を逆にしたような周りが丸くなっている建物になってます。中には特産品や土産物などを豊富に扱ってるお店があったり上の階はギャラリーやイベントスペースになっているようでした。そして建物の壁の外側が鏡の窓ガラスになっていて、この不思議な形の建物に周りの風景が映り込んでさらに不思議な姿になっていました。この建物、中の骨組みは小国杉という町の特産の材料が使用されてるそうです。元々この場所は1980年代まで鉄道の駅があった場所のようです。メインの建物以外に駐車場にトイレがあったり同じ敷地内や周りには飲食店もありました。
道の駅で休憩出発します。いくつか気になっている日帰り入浴施設に寄って行こうかなと思ったのですが雨が結構な勢いで降ったり弱まったりだったのでひとまず宿泊する宿の方へ向かいました。
杖立温泉に到着しました。熊本県の北の方に位置する温泉で温泉街の一番北側が大分県との県境になっています(熊本県と大分県の両方が敷地内にある旅館もあるようです)。国道から温泉街の方へ向かうと渓谷の間を流れる杖立川沿いに多くの温泉宿などがたっています。そしてこの杖立温泉では毎年4月からGWの間の期間に沢山の鯉のぼりが川の上に飾られる 杖立温泉鯉のぼり祭り が開催されています。
沢山の鯉のぼりが飾られていて圧巻でした。今回の熊本行きの旅行の計画を立てた時、杖立温泉は熊本駅からは距離があるのでもっと近くの阿蘇内牧温泉に行こうと思い、泊まりたい宿に宿泊予約の電話(電話でしか予約できない宿だったので)したのですが何度か電話しても繋がらず、他の宿にしようかなと考えていたらせっかく杖立温泉が鯉のぼり祭の時期なんだから行ってみるのに良いタイミングだなと思い杖立温泉に行くことにしました。(阿蘇内牧温泉は別の機会に行きたいなと思います。)
橋の上から見ると遠くの方まで鯉のぼりでいっぱいです。3000匹以上の鯉のぼりが飾られているそうです。川の両側に温泉の湯けむりと温泉宿などが並ぶ風景は鯉のぼり祭以外の時期でもとても良さそうだと思いました。
上流の方の温泉街の端の方まで鯉のぼりでいっぱいです。杖立温泉の鯉のぼり祭りは1963年にスタートしたそうで日本全国にあるこいのぼり祭りの発祥の地と言われているそうです。
沢山のお客さんが来ていて出店が出ていたり駐車場も沢山の車が停まっていました。駐車場を繋ぐ橋で柵が全くない橋があってテンション上がりました。
渓谷の川の両岸斜面が温泉街になっているので高い所からも眺めることができました。
温泉街を歩いていると蒸気が出ている箱のようなものがありました。
温泉の蒸気を使って蒸すことで調理ができる むし場 でした。この むし場 は杖立温泉に4つあって無料で使用することができるそうです。
すぐ近くには蒸し料理を作るのに使用できる食材の自動販売機もありました。
今回は むし場所を使用しませんでしたが、以前別府の鉄輪温泉に行った際に同じように温泉の蒸気で調理できる地獄蒸し窯がある宿の宿泊して温泉の蒸気で調理して食べたりしました。その時の旅の事はこちらの記事にて。 続きを見る
LCCで行く別府温泉で温泉めぐり地獄めぐり。2024年1月
宿のチェックインの時間までまだ時間があったので杖立温泉の温泉街から少し離れた所にある温泉に行くことにしました。
国道から杖立温泉の温泉街に行く途中の道沿いに入口があります。駐車場入り口は道から長い下り坂になっています。
白岩温泉家族風呂 に来ました。貸切の家族風呂の日帰り温泉施設で貸切で使用できる部屋が横にいくつも並んでいます。並んでいる建物の真ん中らへんに受付の建物があるのでそこで受付をしてもらい、受付から1時間貸切で使用する事ができます。
白岩温泉家族風呂について詳しくはこちらの記事にて。 続きを見る
白岩温泉家族風呂(熊本県)
受付をしてもらった後に部屋に行くと浴槽にはお湯が入っていない状態です。
脱衣所にあるコインタイマーにお金を入れます(浴室や浴槽の種類によって600円と800円の部屋があるようで今回空いていたのは豪華な岩風呂仕様の800円の部屋でした。1人で貸切でも高くはないと思いますが数人で使用しても同じ金額なので複数人で利用すると一人当たりの金額はかなりお得ですね。
コインを入れてバルブを捻ると物凄い勢いで温泉が投入されていきます。
源泉は結構暑いので水も入れました。30分間は温泉が出てきますが10分位で浴槽いっぱいになりました。貸切ごとに浴槽のお湯をぬいて新しい源泉を借りた人が入れて入浴できるので常に新鮮な源泉の温泉に入ることができます。
貸し切りの温泉で1時間温泉を楽しんだ後、宿のチェックインの時間まで時間がまだあったのですが雨がかなり降ってきて温泉街に戻っても外を出歩くのが難しそうだったので車でそのまましばらくドライブをしてきました。杖立温泉の先の大分県の方へ走って行ったのですがダムの上の道などを走ったりしてるとやがてさらに雨が強くなって豪雨になってきたのでそのまま特にどこにも寄らずに帰ってきました(笑)
チェックインできる時間になったので宿の駐車場に車を停めます。屋根付きの駐車場でした。この頃にはまた雨も止んでました。
駐車場の向かいの階段へ向かいます。
駐車場からは少し歩いて行くのですが斜面にある沢山の建物の間を迷路みたいになっている背戸屋(せどや)と呼ばれている道を通ります。もう少し天気が良かったらここら辺の道とかを歩いて散歩したら絶対楽しそうだなと思いました。
この日に宿泊した旅館白水荘です。明治時代に創業の温泉旅館です。駐車場からは2~3分くらいだったと思います。
旅館白水荘ついて詳しくはこちらの記事にて。 続きを見る
旅館白水荘(熊本県)
お部屋は和風の落ち着いた雰囲気の部屋で広々としていました。窓からは斜め方向に杖立川も見えました。
宿の温泉も源泉かけ流し。大浴場は内装もとても雰囲気が良くてテンション上がりました。そしてこちらの温泉のお湯がかなり好みで気持ち良かったです。
今回宿泊した日は夕食付きのプランが無い日だったので夕食は外に食べに出かけます。
食堂こまつ という食堂に来ました。宿の駐車場がある道を5分位歩いた所にあります。元気な女将さんが気さくに話しかけて来てくれるアットホームな雰囲気のお店でなんだか明るい気分になりました。同じように夕食の提供がない旅館もあるようで旅館に泊まって歩いてきているようなお客さんが多かったです。
とり天丼を頂きました。ごはんの上に玉子とじの鶏天ぷらがのっていてる丼物で、出汁が効いた濃い目の味付けの汁とトロッとした玉子で衣がサクッとした鶏天ぷらがとじてありかなり美味しかったです。天ぷらと一緒に天かすものっていたり濃い目の味付けだったりとでご飯がどんどん進む感じでした。味噌汁は豆腐とシイタケが入っていてすっきりとしてて美味しかったです。
夕食の後に宿に戻る時にみた夜の鯉のぼりも幻想的で綺麗でした。ちょっと雨が降ってたのですぐに宿に戻りましたが天気がよければのんびりと眺めたりするのも良さそうです。
宿に戻りまた温泉に入ったりしてから就寝。翌日は今回の旅の最終日。次のページに続きます。