勝浦温泉 海のホテル 一の滝(和歌山県)

2024-07-28

2024年の8月に和歌山県那智勝浦町にある勝浦温泉 海のホテル 一の滝に宿泊してきました。海沿いにある温泉宿で部屋からの景色が良さそうで大浴場ではぬる湯の源泉かけ流し温泉に入る事ができるという事で以前から宿泊したいと思っていた宿でした。

この日は3泊4日での和歌山への旅行の3泊目でした。和歌山では那智勝浦町の温泉に入ったりマグロやラーメンなど美味しいものを食べたり船でお隣の太地町に行き、くじらの博物館に行ったりしました。東京との行き返りは青春18きっぷだったのでこちらの宿に泊まった翌日は午前中から列車に乗り夜に東京に到着しました。旅行全体についてはこちらの記事にて。

海のホテル 一の滝の建物は鉄筋コンクリートで横に広い造りでした。

一の滝という名前は那智四十八滝の1つ目の滝で那智一の滝とも呼ばれている那智の滝が由来のようです。敷地内から遠くの那智の滝を眺める事もできるような案内がありました(この日はメガネをもって行っていなかったので僕にはどこだかわかりませんでした)。那智の滝は以前近くまで行った事がありましたが素晴らしかったので那智勝浦に行く際はかなりお勧めです。

こちらの宿は海のホテルという名前の通り海沿いに建てられています。建物の手前の円形部分で海沿いのガラス窓は温泉浴場の男湯の部分です。

建物の前には那智湾が広がっています。

客室がある側の前は港になっていて船が泊まっていました。

入口は正面側の建物真ん中にあります。

ガラスの扉から中に入ります。

扉から入ってすぐの所にフロントがあります。宿泊のチェックイン、チェックアウトの他に日帰り入浴の受付もこちらでした。(この画像は受付時間外で人がいない時に撮ったのでカーテンが閉まっています)

フロント前のロビーは広々としていて奥の窓からは海が見えます。

椅子やテーブルも並んでいるのでゆっくり景色を眺めたりできますね。

ロビーは広々としていました。

手前のスロープは温泉の大浴場へと続く通路です。

自動販売機もロビーに設置されていました。

電子レンジもありました。

観光のパンフレットなどもフロント近くに用意されていました。

今回宿泊した部屋は2階だったので階段で登りますがロビー横に階段があるのも素敵でまたテンション上がりました。

階段で2階に上がった所にも共用スペースがあります。ここも景色が良いですね。

客室があるエリアの通路です。

客室は1階と2階にありすべての部屋が海側にあります。元々は3階もある建物のようなんですが3階への階段は封鎖されていたので現在3階は使用されてないようです。

ロビー以外にもいくつか階段がありました。エレベーターは無いようです。

今回宿泊した部屋の入り口です。

廊下から客室に入ると靴を脱ぐスペースがあります。館内は土足なので滞在中に温泉浴場に行く際など館内で使用できるスリッパも部屋に用意されていました。

和風の落ち着いた部屋で奥には広縁もあります。

そして広縁の窓からは海が見えます。

建物のすぐ前は港になっていてその奥に弁天島という島が見えます。この島は干潮の時は陸続きになり(多分この画像の右側あたりが陸続きになるっぽいです)白蛇弁天が祀られていて祠や鳥居もあるようです。

広縁にはテーブルと椅子がありました。ここに座って海を眺めるのが最高でした。

広縁には洗面台やタオルハンガーがありました。

洗面台のお湯が温泉というのはテンション上がります。

冷蔵庫も広縁に設置されていました。

海が見える部屋はやっぱ良いですね。

畳の部屋の部分も広々としています。

テーブルにはお茶セットも用意されていました。

テレビと湯沸かし機能付きポット、内線用の電話機。

こちらは収納とその下には金庫もあります。

収納の中にはタオル、バスタオル、浴衣が用意されていました。

エアコンは新しめのものが設置されていて夏の季節でも快適でした。

部屋にはチェックイン時にあらかじめ布団が敷かれていました。素泊まりの宿なので食事の時間もいつでも良いので滞在中はのんびり自分のペースで過ごす事ができリラックスできました。

布団は夏だったので薄手の掛け布団で用意されていました。清潔感あるシーツなどもセットされていて夜は気持ち良く熟睡できました。

廊下との扉近くにトイレの扉があります。

手ごろな価格で宿泊できる宿ですが部屋にトイレがあるのは便利で助かります。

温泉浴場は1階にあります。フロントからロビーの横を通り一番奥の方へ進みます。

突き当りに男女別の入り口があります。その手前には休憩ができる湯上り処があります。

脱衣所入口で靴やスリッパを脱ぎます。

脱衣所は広々としていて大き目のベンチなどもありました。

カゴの他鍵付きのロッカーがもあるので日帰り入浴で荷物がある時などにロッカーが使えるのは良いですね。

洗面台は3ヶ所とドライヤーが1つ設置されていました。

脱衣所の窓から見える海も綺麗でした。

浴室の入り口は下駄箱の裏あたりにあります。

広々とした浴室に扇型の浴槽があります。

 

浴槽は真ん中で2つにわかれています。お湯は無色透明で硫黄(硫化水素)の香りが心地よかったです。

浴槽は浅めの造りで少し寝そべるような感じでお湯に浸かります。

左側が温いと書いてありますが、これは温い(ぬるい)ではなく温い(ぬくい)という意味のようで左側の浴槽の方が温度が高くなっています。最初なんで左の方が温度高いの温い(ぬるい)なんだろと考えてしまいましたが多分そういう事のようです。

左側の浴槽の湯口です。

そして源泉が投入された分だけ湯口と対角あたりにある浴槽の淵の切り掛け部分からお湯が溢れていて源泉かけ流しでお湯が使用されています。

右の温度が低い方の湯口も同じように源泉が投入されています。こちらの湯口のお湯は左の浴槽の湯口より低い温度のお湯でした。

右側の浴槽も湯口から遠い部分の浴槽の淵が切り掛けになっていてそこからお湯が溢れている源泉かけ流しになっています。

そして浴槽の外側は一面ガラス張りになっていて一面に海が見える景色が広がっています。(海が見えるのは男湯だけで女湯の方は景色は見えないようです)

一番下の方のガラスは一部が若干曇りガラスのようになっていて浴槽に入ると少しフィルターがかかっているような景色の見え方でした。ちょっと離れた所に道路や港があるので外から見えにくくしてるんですかね。

浴室の外は海との間が庭のようになっていました(浴室から外には出られません)

洗い場にはシャンプー、ボディーソープも設置されています。

こちらにも2カ所洗い場があり6カ所と十分な数がありました。

そしてこの洗い場、壁のパイプに直接ホースが繋がっていてレバーを捻るとシャワーから源泉が出てくるという硬派な造りでした。源泉の温度が丁度良いので水で調整する必要が無いからのこの仕様。めちゃ良いです。蛇口も無いシャワーだけという潔い仕様はなかなか見かけないと思います。

一か所だけは親切に蛇口が付いていますがこちらも水のハンドルが付いていなく蛇口からもシャワーからも温泉しか出てきません。もう最高です。

浴室全体も広々としていていました。日帰り入浴のお客さんも多いようで宿泊した日が日曜日というのもあり時間帯によっては多少混んでいましたが朝などは空いていました。

源泉は自家源泉が2つあるようで分析書なども2源泉分が掲示してありました。

源泉名が 勝浦温泉 一の滝 の方は泉質がアルカリ性単純硫黄温泉(低張性・アルカリ性・温泉)。源泉の温度が37.6度。pH8.6のアルカリ性のお湯です。湧出量は1分あたり151リッター(掘削・動力揚湯)

もうひとつの源泉が源泉名が 勝浦温泉 一の滝2号 の方は泉質がアルカリ性単純温泉(低張性アルカリ性・温泉)。源泉の温度が35.2度。pH8.7のアルカリ性のお湯です。湧出量は1分あたり168リッター(掘削・動力揚湯)

令和4年(2022年)の分析書でした。2つの源泉を混合しているのか等は掲示をみかけなかったので分かりませんでしたが左側の温度が高い浴槽は37度以上はありそうですし温度が高い時間帯も書いてあったので加温して使用しているようです。

加水、循環、消毒無しで源泉の良さをしっかりと楽しめる湯使いでした。

浴室入口の手前に入口があった湯上り処は広々としていて椅子やマッサージチェアも用意されていたので日帰り入浴で入浴後にこちらで休んでから帰るとかも良さそうでした。

最寄り駅の紀伊勝浦駅からは徒歩で10分ちょっとの距離でした。駅からは那智勝浦町営バスがあるようですが本数は少ないようです(時刻表は那智勝浦町のHPで確認できます)食事の提供は無い素泊まりのみの宿なので食事は外食か持ち込みになりますが紀伊勝浦駅近くに夕方も営業している飲食店があって名物のマグロ料理が食べれるお店やラーメン屋さんなどもありました。そこまで遅くまでは営業していないお店もあるので営業時間などはあらかじめ調べておくと良いと思います。コンビニは駅から歩いてくる途中にありました。

以前から行ったみたいと思っていた温泉宿で実際に宿泊したところ期待以上に満喫できました。源泉かけ流しの温泉はゆっくりと浸かっていたくなる気持ちいいお湯でした。一の滝のオーナーさんはこの宿以外に湯川温泉のきよもん湯も経営なさっていて温泉の湯使いの良さに拘りがあるかたのようです。客室からも海が見えたり施設全体が広々しているのもとても良かったです。部屋などの清掃もしっかり行われてる印象で清潔感ありましたしチェックインなどの時の従業員さんの対応も親切でした。

宿泊の予約やプランや空室、口コミなどの確認は楽天トラベルの宿のぺージじゃらんの宿のページからできます。1人泊のプランは時期や曜日などに寄ってない日もあるようですが、平日や繁忙期で無い時には設定があり手ごろな価格で宿泊できます。またの機会に宿泊したいなと思いました。紀勢本線(きのくに線)は車窓からの景色も良く、紀伊勝浦駅までは大阪駅からも名古屋駅からもそれぞれ乗り換えなしで来れる特急列車がありますので鉄道での旅にも良いと思います。紀勢本線の中でも大阪方面からも名古屋方面からも距離がある場所なので青春18きっぷでの旅の途中に泊まるのにも良さそうです。

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