2024年の8月に青春18きっぷを使用して宮城県と福島県へと4泊5日の旅をしてきました。東北地方に行くのはこの年の3月に春の18きっぷとキュンパスで山形の温泉や青森、秋田に行った時以来です。温泉宿に泊まったり美味しいものを食べたり松島で遊覧船に乗ったりしたり東日本大震災関連の施設も見学してきました。
今回の旅は川越駅から出発です。6時前に出発する列車に乗るために早起きしてきましたが夏だと早い時間から明るいのが良いですね。
青春18きっぷにスタンプを押してもらいました。2回分は前月に和歌山までの旅行で使用したので3回目からスタートです。
川越線の列車乗ります。車両はE233系7000番台。
まずは大宮駅で乗り換え。川越線(埼京線)の地下ホームから地上の2階まで登り1階にある他の路線のホームに降りるという大移動です。
東北本線(宇都宮線)の列車に乗ります。車両はE231系1000番台。
宇都宮駅で乗り換えです。
引き続き東北本線(宇都宮線)の列車に乗ります。車両はE131系600番台。
黒磯駅で乗り換えです。春に黒磯駅に来たときは駅前のお菓子屋さんで温泉まんじゅうを頂いてとても美味しかったですが今回はそのまま乗り換えです。
東北本線の列車に乗ります。車両はE531系3000番台。黒磯駅まで直流電化区間でその先から交流電化区間なので東北線はこの区間だけ両方の電化方式の区間を走れる交直流電車のE531系が使用されています。
新白河駅で乗り換え。白河ラーメンも食べたいですがまだまだ移動です。
東北本線の列車に乗ります。車両はE721系。ここからは交流型電車です。
郡山で乗り換えます。この年の春に18きっぷで山形に行った時は風の影響でここから先の東北本線の列車が来なくて別途課金してこの駅から福島駅まで新幹線に乗りました。今回はそんな事無く順調に列車が運行しているのでそのまま18きっぷで行きます。
引き続き東北本線の列車に乗ります。車両はここからもE721系。
福島駅に到着です。
東北本線の列車に乗ります。車両は701系1500番台。福島駅からは2両編成の短い列車でした。
白石駅で乗り換えます。
東北本線の列車に乗ります。車両はE721系1000番台。1000番台は中間車がある4両編成のE721系です。(0番台は先頭車のみなので2両編成単位で必要な両数に組み合わせる)
仙台駅に到着です。東北地方を代表する都市ともいえる仙台は駅も沢山の人の乗り降りがあります。
仙石東北ラインの列車に乗ります。車両はHB-E210系。
仙石東北ラインは東北本線と仙石線を経由して仙台駅から石巻駅を結ぶ列車の愛称です。仙石線が仙台駅(起点はそのひとつ隣のあおば通駅から)と石巻駅を結んでいる路線ですが仙台駅からしばらくの区間の駅間が短く仙台駅から石巻駅までの時間がかかるため、途中までを駅の間が長い東北本線を走行し、東北本線と仙石線が近くを走っている場所に連絡線を作り途中から仙石線へ乗り入れるようにして仙台駅と石巻駅の所要時間を短くしたのが仙石東北ラインです。
このルートで走行する場合、東北本線が交流電化、仙石線が直流電化のため、通常だと両方の電流に対応した交直流電車を使用しますが、その場合走行する列車が交流と直流を切り替える区間が必要になり東北本線と仙石線の連絡線が短いためそれを作る事ができず、電車では無く気動車のHB-E210系が使用されています(交直流電車だとコストがかかるというのもあるようです)。HB-E210系はディーゼルエンジンで発電し、発電した電気と蓄電池に貯めた電気を使ってモーターで走行するはディーゼルハイブリッドという仕組みの気動車です。
仙石東北ラインのHB-E210系のうち2編成が石巻市にゆかりがある石ノ森章太郎さんの作品のラッピング車両として運行していて今回乗った車両は仙石東北ライン マンガッタンライナー「風」でした。
仙台駅を出発した列車は東北線を進み途中で仙石編の線路へと乗り入れていきました。
高木町駅で乗り換えます。
仙台駅方面からの仙石線と仙石東北ラインはこの駅から同じ線路を通り(正確にはこの駅のちょっと手前から)石巻駅方面へと向かいます。僕はこの駅から仙石線の列車で1駅分仙台駅方面へ戻ります。
仙石線の列車に乗ります。車両は205系3000番台。
国鉄時代からJR初期まで山手線をはじめ首都圏の沢山の路線で走っていた205系ですが首都圏のJRからは撤退し現在では貴重な存在です。(この仙石線以外ではJR西日本や私鉄の富士急行線(6000系というのになってます)といった路線で現役の他海外へ輸出されインドネシアでも走っています)。この3000番台は首都圏で使われていた車両を仙石線用に改造した車両ですが先頭車は中間車を改造して作られているので山手線などを走っていた車両とちょっと違う造りになっています。
乗り換えたのも石ノ森章太郎さんの漫画キャラクターのラッピング車両でした。仙石線の205系のうち2編成が車両になっていてこちらは仙石線マンガッタンライナーⅡという編成でした。
側面にマンガッタンライナーⅡの記載もありました。
車内のポスターも!
松島海岸駅に到着です。
松島海岸駅は高架上に線路とホームがありホーム横に展望スペースもありました。
駅を出て改札の隣にあるお土産物屋さん近くにコインロッカーがあるので荷物を預けました。これから観光なので荷物を預けられるのは助かります。旅行の時はいつもリュックだけなので金額が安い小さいロッカーが多いのも嬉しいとこです(だいたいの場合一番小さいロッカーで収まるので)
観光の前にお昼ご飯を頂きます。青春18きっぷで朝6時から普通列車で移動してきて松島海岸駅に着いたのが14時前くらいだったのでばっちり空腹です。お昼のピークは過ぎたくらいの時間ですが、さすが大人気の観光地だけあって観光客向けの飲食店は店外まで行列ができていました。あらかじめ調べておいてここは美味しそうだなと思っていたお店に向かいます。
中華そば うちみ に来ました。道路から看板の下の通路を通って敷地の中に入っていきます。
民家の庭のような所にある店舗です。観光客よりは地元のお客さんから人気がある感じでとても好みなお店でした。タイミングよく1組分席が空くのを待つくらいで入店できました。
Aセットを頂きました。ラーメンと半チャーハンがセットになったメニューで単品でラーメンと半チャーハンを頼むよりチャーハンの量は少な目になっていてその分お得な値段になっていました(最初ラーメンと半チャーハンの単品を頼みそうになってAセットにしたのですがその時に聞きました)。ラーメンは醤油味の優しい味のスープに少し柔らかめに茹でた麺がよく合っていて美味しかったです。チャーハンは刻みチャーシュー、玉子、キャベツと入っていて程良くパラりとしているのとこちらも丁度いい味付けでした。チャーハンの玉子の調理具合もとても好みで美味しかったです。歴史を積み重ねてきたような店舗やアットホームな雰囲気もとても好みでした。
中華そば うちみ は松島観光の船乗り場より奥に少し歩いたところにありました。松島海岸駅からは徒歩で10分ちょっとです。
美味しいものを食べてお腹も満足したので観光します。
松島湾に浮かぶ福浦島という島へ行きます。島への受付は小さな建物で凄い沢山のお客さんがいてちょっと躊躇しましたが行ってみる事に。この建物の中に通行料金の券を買う券売機があり、券を購入して同じくこの建物の中にある受付で渡して建物奥から外に出ます。
受付の建物を出ると福浦橋という橋がありこの橋で福浦島へ渡る事ができます。
福浦島からは松島の島々を見れる場所があってとても良い景色でした。
眺めの良い場所はいくつかあり見ごたえありました。橋あたりまでは混んでいましたが島の中はそこそこ広いので島に来てからはタイミングをずらして移動すれば混みあってる事も少なくノビノビと楽しめました。軽食や甘酒などを飲食して休憩できるお店も島にあったのでのんびり楽しむこともでそうです。
島内の道は舗装されているとこが多く歩きやすかったです。
福浦橋は駅からだと遊覧船の乗り場の少し先にあります。
あらかじめ予約しておいた遊覧船の時間が近づいていたので福浦島から橋を渡って戻り遊覧船乗り場へ移動します。
観光船のチケット売り場がある松島レストハウスへ。松島の遊覧船は3つの会社や組合が運営していてそれぞれでコースの種類や金額船の大きさなど違うようです。今回は松島島巡り観光船企業組合が運営している松島島巡り観光船の仁王丸コースというので予約していました。松島レストハウスの外にある窓口がそれぞれの受付になっているので松島島巡り観光船の窓口でネットで予約をしていることを伝えて代金の支払いチケットを受け取りました。松島レストハウスの中には休憩スペースやドリンクの自販機、松島観光について相談できる松島観光協会もありました。
松島レストハウスから海の方に向かうとすぐのところに松島海岸中央観光桟橋があり、それぞれの観光船の乗り場があります。それぞれの乗り場に番号があるのでチケットを受け取った時に聞いていた番号の乗り場に向かい乗船待ちの列に並びました。
今回乗船した松島島巡り観光船の第三仁王丸です。横浜ヨットという造船会社(他の会社との吸収合併により今はもう無いようです)で1999年に造られた船で400人乗ることができます。2階建てになっていて2階のグリーン席に乗る場合は船内でグリーン席料金を支払います。船内に入るとグリーン席のある2階へ行列が出来ていたので良い席に座れるか分からないなと思い今回は1階の席に乗る事にしました。
松島は松島湾内外のに広がる約260もの島々がある景勝地で古くから多くの人が訪れていて俳人の松尾芭蕉や仙台藩主だった伊達政宗といった歴史上の有名な人物ともゆかりがある地です。今回乗船した松島島巡り観光船の仁王丸コースでは船の名前の由来になっている仁王島を含め30くらいの島を近くで見る事ができました。(それ以外にも遠くに島々などが見えます)個性的な形の島が多いですが数百万年かけて陸地が海に沈んだりまた隆起して陸になってから海に沈んだりと繰り返して作られたという説があるそうです。
松島は京都の天橋立、広島の宮島と共に日本三景の一つになっています。宮島には行った事があるので京都の天橋立にもいつか行ってみたいです。
1階の席でも窓側だと景色もしっかりみえましたが途中から波が強くなると海水が窓にかかり視界がちょっと悪くなっていたので1階以上に景色を楽しみたい場合は2階の有料グリーン席の方が良いのかもしれません。今回は左側の窓際の席に座れましたが左右どちらでも沢山の島々が見れるので見ごたえあるかと思います。50分ほどで松島海岸中央観光桟橋に戻ってきました。
観光船の受付がある松島海岸レストハウスはJR仙石線の松島海岸駅から徒歩で5分位でした。JR東北本線にも松島駅という駅があるのですがこちらからだと徒歩20分位です。松島島巡り観光船のHPで時刻表や料金、ルートなどの詳しい事を確認したり予約もできました。
日本三景碑。
松島レストハウスの近くにある五大堂へお参りしにいきました。
すかし橋という橋を渡っていきますがこの橋は下の海が見えるようになっています。
五大堂です。807年に坂上田村麻呂が毘沙門堂を建立したときからの歴史があると言われていてその後、慈覚大師が仏堂を建立し、五大明王像を安置したことにより五大堂と呼ばれるようになったそうです。現在の堂は1604年に伊達政宗が再建したものと言われていて国の重要文化財にもなってるそうです。
五大堂は小さな島に建っていて先程のすかし橋を渡って行きます。
五大堂は松島海岸駅から徒歩で10分位、松島海岸レストハウスから徒歩で3分位でした。
松島離宮という施設に寄って展望スペースから眺めた松島の景色です。
他にも松島周辺に景色が良い名所もあるようですが距離があるようなので今回は時間の都合で行けませんでした。またの機会に。
2011年の東日本大震災の後に何度か災害ボランティアで宮城県に来た事があったのですが、その時に今度は観光で宮城に来て松島とか行ってみたいなと思っていたのでそれから10年以上たってしまいましたが今回来る事ができて良かったです。
松島海岸駅から仙石線の列車に乗ります。車両は205系3000番台。こちらはラッピング車両では無い通常の仕様でした。
あおば通駅に到着です。仙石線には何度か乗った事ありましたが仙台駅からだったのであおば通駅まで来たのは初めてでした。
この日に宿泊したスマイルホテル仙台国分町です。あおば通駅から歩いて15分くらい、仙台駅からでも歩いて20分くらいの場所にあるホテルで繁華街の中にあるので周りに買い物をできるお店や飲食店などもあり便利な立地でした。
スマイルホテル仙台国分町について詳しくはこちらの記事にて。 続きを見る
スマイルホテル仙台国分町(宮城県)
手頃な価格で泊まれるお部屋でしたが一般的なビジネスホテルといった感じのお部屋が少しコンパクトになった感じの部屋で快適でした。バス、トイレ付きです。
夕食は仙台駅の3階にある仙令鮨 JR仙台駅 3階店へ。友達にこちらのお寿司が美味しくて手軽に食べれると随分前に聞いていたのでいつか食べてみたいと思っていたので今回来てみました。立ち食いで食べるスタイルのお寿司屋さんで行列が出来ていましたが回転も速くそこまで待たずに入店できました。こちらのお店は東北地方を中心に駅ビルや百貨店などに鮮魚店や持ち帰り鮨店などを展開している仙令平庄という会社が運営しています。仙令平庄は飲食店も宮城県や福島県などに出店していて仙台駅には仙令鮨が2店舗あるようです。
立ち食いのカウンターで職人さんに注文してお寿司を作って頂くのでまずは、鮪3貫を頂きました。赤身、中とろ、中おち の3貫がセットになっています。それぞれ美味しくて赤身の味が濃くて特に好みでした。南高梅酒の水割りもいただきこちらも美味しかったです。続いて玉子、かっぱ巻き、とろ炙りを。玉子は甘くないタイプでかっぱ巻きはキュウリが細切りになってて大葉も入っていました(大葉は入れて良いか聞かれました)とろ炙りは柔らかく炙られて脂の味が濃く感じました。それぞれのお寿司がとても美味しかったです。
仙令鮨仙台駅3階店は仙台駅の新幹線改札がある階の 牛たん通り と すし通り という牛タン屋さん6件と寿司屋さん3件が並ぶエリアにありました。空港内にある飲食店のように新幹線に乗る前に飲食したりするのにも便利な場所だと思います。
普通列車で埼玉県から宮城県への移動の後に観光でしたが旅行初日というのもあり疲れもなく順調なスタート。この日の宿は温泉では無いですがビジネスホテル的な部屋のシャワーも結構好きです。次のページの翌日に続きます。