川渡温泉 東五郎の湯 高東旅館(宮城県)

2024-08-15

2024年の夏に宮城県大崎市の川渡温泉(かわたびおんせん)にある東五郎の湯 高東旅館に宿泊して来ました。源泉かけ流しの気持ちいい温泉に入る事ができ、自炊ができる炊事場などもあり連泊して湯治をする方も多い宿のようです。

この日は宮城県、福島県へ4泊5日で行った旅の3日目でした。初日に青春18きっぷで埼玉から宮城県へ移動し観光をしたりその翌日からは3ヶ所の温泉宿に宿泊しました。旅行全体についてはこちらの記事にて。

川渡温泉は鳴子温泉、東鳴子温泉、川渡温泉、中山平温泉、鬼首温泉の5つの温泉地から構成される鳴子温泉郷の1つで川渡温泉はこの鳴子温泉郷の中で一番最初に開湯し1000年以上の歴史があるそうです。最寄り駅はJR陸羽東線の川渡温泉駅です。鳴子温泉駅から2つ隣の駅で仙台駅から直通の臨時列車 快速湯けむり号が停車したり東北新幹線の古川駅から陸羽東線の乗り換えるとこちらの駅に来れるのでこの駅までのアクセスは良いと思います。

川渡温泉は近くの鳴子温泉などと違い川渡温泉からの距離が結構あるので駅から歩く場合温泉街まで20分位かかります。

途中で国道108号を渡りますが歩行者用に湯のまちロードという地下通路が設置されていました。

湯のまちロードで国道の反対側に出るとすぐの所に川を渡る長い橋があります。この橋を渡ると川渡温泉の温泉街です。温泉街には温泉宿や共同浴場、数は多くないですが飲食店もあるようでした。1日1本ですが仙台駅から鳴子温泉へ向かう高速バスがこの川渡温泉の温泉街にも停まるので、公共交通機関を使い川渡温泉に行く場合はこの仙台からの高速バスが一番便利かもしれません。

温泉街に入り5分くらい歩くと高東旅館の看板が見えてきます。

看板は反対側からも見えるので車で来た場合も分かりやすいかと思います。

道路から敷地に入ると砂利の広々としたスペースがあり建物がいくつか建っています。一番手前の建物はこの宿のオーナーさんご家族の住居でその奥に宿泊用の建物があります。

真ん中にあるのが新館です。

新館には立派な入り口があります。

広々としている玄関です。正面の奥の方が新館の客室です。

右方向の通路の先に進むとオーナーさんの住居に繋がっていてそこに帳場があるのでそちらでチェックインになります。

敷地の一番奥にあるのが今回宿泊した部屋のある別館(自炊棟)です。

別館(自炊棟)専用の出入口です。

別館に宿泊する場合こちらから出入りします。靴は玄関横の下駄箱へ。

別館と新館は通路で繋がってるので別館に泊る場合先に別館の玄関から入って通路を通って新館から帳場へも行けます。

別館の客室は1階と2階にあり今回宿泊した部屋は2階だったので階段で上がります。

通路の片側に客室、反対側に共有スペースなどがあります。ゆとりがあって広々としてる作りに感じました。

1階と2階はほぼ同じ作りのようです。宿泊したのはは206号室でした。

今回宿泊させていただいた部屋です。畳が敷かれた和室で奥には大きな窓もあります。この部屋は他の部屋と比べて若干狭いようですが1人で宿泊するには充分広かったです。

2階のお部屋だったので窓からは田畑や山々がよく見え、好みの景色でした。

窓の近くには洗面台がありました。少し懐かしい雰囲気の扇風機もあります。

エアコンもあるので暑い日も安心です。

テレビは壁かけタイプでした。部屋を広く使えるので良いですね。

反対側の壁側にはテーブルがあります。

テーブルの奥には冷蔵庫や大き目のハンガー掛けがあります。

冷蔵庫の上部には食器棚があり食器類があります。こちらも自由に使用できます。

ポットやお茶セット、湯呑やコップも用意されています。お湯は共有の炊事場で沸かして使用します。

廊下への入り口から入った所にスリッパを脱ぐスペースがあります。

その横には収納スペースがあります。

壁の押し入れには寝具が収納されています。

布団は使用する時に自分で敷きます。

トイレは部屋には無く、共同のものを使用します。

浴室は1階の別館と新館の間あたりの場所にありました。男女別の浴室と貸し切りで使用できる家族風呂があり清掃時間以外の24時間使用できます。

男湯の脱衣所です。

脱衣所はシンプルに棚だけのタイプ。日帰り入浴はやっていないため荷物は自分の部屋においてくれば良いので棚だけあれば十分ですね。

脱衣所から浴室への扉には使用上のマナーについて貼り紙がありました。湯治で滞在する方もいらっしゃるので皆気持ち良く過ごせるようにマナーはしっかり守りたいですね。

浴室に入ると中央に大き目の浴槽があります。奥には大きな窓があるので心地よい光が入ってきています。

4~5人くらいは入れそうなサイズでしょうか。深さもあるので肩まで楽に浸かれます。

日によって濁り具合などは変化するようですが薄緑色で少し濁った色で硫黄(硫化水素)と少し油っぽい香りのお湯で少しツルっとした肌触りも感じました。源泉の温度が熱めですが入浴した時は丁度いい温度になっていました。

源泉は壁際の岩の中にあるパイプの湯口から投入されています。

源泉が投入された分だけ浴槽の淵の切り掛け部分から外にお湯が溢れていて源泉かけ流しでお湯が使用されています。

日によっては結構熱いそうで湯もみ用の板も用意されていました。どうしても熱い時は加水して入浴するようです。

脱衣所との壁には扉以外に窓もありました。天井は高めです。

洗い場は1ヵ所でシャワーもあります。石鹸類やシャンプーなどの設置は無いので持参が必要です。

椅子と桶は入り口近くにあったので使用する時にもって行って使用後戻します。

大き目の窓で昼間は心地よい光が入ってきていました。

窓の外には源泉の設備と思わるものが見えました。

源泉名は宿の名前にもあるように 東五郎の湯 です。泉質は含硫黄―ナトリウム―炭酸水素塩―硫酸塩泉(低張性弱アルカリ性高温泉)です。源泉の温度は57.0と高めです。pH7.8で弱アルカリ性。源泉かけ流しでお湯が使用されていて加温、加水、循環、塩素消毒剤の投入すべて無しで源泉をしっかり楽しめる湯使いでした。

貸し切りで使用できる家族風呂は扉が空いていれば自由に使用できます。使用時は扉の前にスリッパを脱いで扉を閉めて使用中と分かるようにします。

扉から入ると脱衣所があります。

脱衣時は縦長でベンチと入浴中に服を置いておくカゴがありました。

貸切りで使用なので脱衣所の扉は閉めておきます。

浴室に入ると男湯より小さめな浴槽があります。

使用されている源泉はこちらも同じく自家源泉の東五郎の湯で緑色がかった温泉です。浴槽が小さいところに新鮮な源泉が投入されているからか家族風呂は浴槽の温度も高めに感じました。

岩の中を通ったパイプの湯口から源泉が投入されています。

源泉が投入された分だけ浴槽の縁から外に流れて出ていました

湯かき棒があったのでお湯が熱いときにかき混ぜれます。

家族風呂も大き目の窓があるので昼間は心地よい光が入ってきていました。

浴室は脱衣所から少し低い位置にありました。洗い場はシャワー付き1カ所で浴槽のお湯が熱すぎて加水が必要な時に使用できそうなホースもありました。こちらも石鹸類などは無いので持参しましょう。

家族風呂入口前廊下には洗濯機もあり連泊して湯治する時に使用できるようです。

浴室の近くには談話室がありゆったり座れる椅子などが設置されてました。

談話室は客室から浴室への通路沿いにありました。

大きめの窓もありゆっくりと外の風景を眺めて過ごすのも良さそうです。

調理ができる炊事場は別館は1階と2階それぞれにあり新館にも別にあるようです。初めての宿泊だったのでご主人がチェックインの時に使用方法を細かく教えてくださりました。ご主人や女将さんが清掃などをしっかりしてくださってるのと宿泊客もマナーがいい方が多いようでとても綺麗な炊事場でした。

ガスコンロは2つあります。その下には鍋やフライパンなども並んでいます。

流しや電子レンジ、トースターなども用意されています。

今回はご飯と味噌汁をサービスで提供頂けるプランでの宿泊だったので部屋までご飯と味噌汁を持ってきて頂きました。時間は夕食が18:00で朝食は7:30と伺ったのでそれに合わせて他の食べ物も準備しておきました。(ご飯と味噌汁付きのプランはやっていない時期などもあるようなので予約する時にご飯と味噌汁について書いてないプランでしたらご飯と味噌汁は付きません)

ご飯と味噌汁の他に鳴子温泉駅近くの商店で購入してきたハムとお惣菜のポテトサラダ、川渡温泉の豆腐屋さんで買ってきた油揚げを用意して一緒に頂きました。

JR陸羽東線の川渡温泉駅からは徒歩で25分くらい、仙台駅などから乗れる宮城交通の鳴子温泉行き高速バスのバス停からは徒歩5分くらいです。車で行く場合も国道から一か所曲がるだけで着くので分かりやすそうです。駐車場も敷地内にあり宿泊する建物近くに停められるので便利です。

東五郎の湯 高東旅館はのんびりと暮らすように滞在できお部屋や共用施設などはしっかり清掃されていて清潔感ありました。今回は1泊での宿泊でしたがまたの機会に自炊用の食材なども用意して何泊かしてみたいなと思いました。自家源泉の温泉もとても気持ち良かったです。

宿泊プランや空室の確認、予約などはじゃらんの宿のページからできます。

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