飯坂温泉 温泉屋ひろすけ旅館

2024-08-16

2024年の8月に福島県福島市の飯坂温泉にある温泉屋ひろすけ旅館に宿泊してきました。鯖湖湯という飯坂温泉を代表する共同浴場と同じ源泉を使用している温泉に入る事ができ、食事つきのプランだと系列の居酒屋で夕食を食べれたり宿と同じ建物にあるお蕎麦屋さんで朝食を頂いたりもできるという宿でした。

この日はお盆休みに青春18きっぷで宮城県と福島県の温泉宿を巡ったり美味しものを食べたりなどの4泊5日の旅でした。旅行全体についてはこちらの記事にて。

飯坂温泉へはJRの東北新幹線などが乗り入れている福島駅から福島交通 飯坂線の列車に乗って行きました。車内に温泉の暖簾があったあったりと乗った時点で温泉気分が高まります。

飯坂温泉駅は終点の駅です。駅舎にはコンビニのファミリーマートが入っていて通常の駅の売店と比べて品揃えも豊富な感じがしたので必要な物があればここで買い物をできるのが便利でした。

ひろすけ旅館には駅前の交差点を渡った所の道を道沿いに歩いていきます(この画像真ん中の道)。

ひろすけ旅館です。老舗旅館の鯖湖旅館という温泉宿が廃業になった後、現在のオーナーが施設を引き継ぎ2023年にビジネス旅館としてリニューアルオープンした宿です。4階建ての建物で写真右側の建物が飯坂温泉のシンボル的な共同浴場 鯖湖湯です。

駐車場は宿から少し歩いた所にあります。(宿の入り口に案内が貼ってありました。同じ案内はひろすけ旅館のHPにもありました)

街中の温泉地なので駐車場は少しコンパクトな感じでした。宿泊者の車だと思うので映像は加工して車をボカシてあります。場所は旅館と駅の間の道沿いでした。

宿の建物の1階には そばひろ というお蕎麦屋さんがありこちらも旅館と同じ経営です。

こちらが旅館の入り口です。

深夜には入口扉は鍵がかかるので鍵がかかっている時間帯に外出から帰る場合はパスワードを入力して鍵を開けます(パスワードは館内に案内がありました)。

入口から入るフロントがありますが、セルフでチェックインもできるようになっています。

タッチ操作の端末に必要事項を入力すると鍵の受け取り番号や朝食のチケットなどの紙類が出力されます。

部屋番号のあるボックスのダイヤルをチェックイン機から出力された紙に書かれている番号に合わせるとボックスの蓋が空いて部屋の鍵が取り出せるようになっています。

鍵などを受け取ったら玄関で靴を脱いで館内へ入ります。

客室は2階から4階までありエレベーターは無いので階段で上り下りします。2階、3階は和室の部屋で1人から部屋によって最大2~4人宿泊できテレビもあります。4階は洋室でシングルベッドの1人用でテレビ無しでした。

今回宿泊した4階には3部屋の客室がありました(階段の近くにもう一部屋ありましたがそちらは客室としては使用されていないようでした)。どの部屋か指定して予約できたので一番奥の部屋にしました。

今回宿泊した403号室です。ベッドがある洋室でこの部屋は角の位置にある部屋なので2面に窓があります。

1人で宿泊するには充分な広さの部屋でした。

大きな窓があり外からの光が気持ち良かったです。

窓の外には温泉街や周りの山々と空が綺麗な景色が広がっていてとても良かったです。鯖湖湯も見えます。

もう一つの窓は玄関がある側です。こちらは建物の屋根が広がっていますが2方向に窓があると光が多く入ってきて気持ちいいですね。

テーブルはコンパクトですがパソコンなどの作業をするには充分なサイズでテーブル用のライトも設置されていました。Wi-Fiも用意されていますし街中なのでスマホの電波も良好でした。4階の部屋にはテレビが無いのでテレビがあった方が良い場合はテレビのある2階、3階の和室が良さそうです。(2024年現在)

ハンガーラックにはハンガーがかかっていて長袖の羽織る服も用意されていました。

窓際にはタオルハンガーもありました。

ベッドの枕元には浴衣やタオルが用意されていました。

廊下への扉側の部屋には冷蔵庫もあります。

冷蔵庫は空なので電源を入れて自由に使用できます。

大きな窓から光が入ってくる部屋で夏の時期でしたがエアコンの効きも良く快適でした。

ベッドは通常のシングルサイズくらいです。快適に就寝できました。

壁には泣いた赤鬼の赤鬼さんからのメッセージがありました。

洗面台、トイレは共用で部屋にはありませんが客室がある各階に設置されています。

4階は廊下の突き当りに洗面台、トイレ、電子レンジが設置されていました。

洗面台はシンプルなタイプ。4階は3部屋のみなので混みあう事もありませんでした。

トイレは広々としていました。ウォシュレット付きのトイレでした。

洗面台の前には電子レンジと湯沸かし機能付きポットが置いてありました。飲食物の持ち込みはOKなのでコンビニなどで買ってきたものを温めたりもできます。

温泉の浴室は1階にあります。玄関から真っすぐ進んだところで2階への階段の横です。入浴時間はチェックイン~翌朝9:30まででした。日帰り入浴は無く宿泊者のみ利用できます。

浴室は1カ所のみなので、利用がちょっと特殊でした。男女で利用が決まっている時間が1時間ずつあり、それ以外の時間は女性のみもしくは女性がいる家族での利用は貸切での利用。男性が利用する場合は貸切ではなく共用でした。(2024年夏時点の運用なので実際宿泊する時はその時にご確認ください)

貸し切りで仕様されている時は貸切が終わる目安の時間をボードに書くようになっていました。

扉から入ると脱衣所があります。

脱衣所はシンプルに棚が並んでいるタイプ。ロッカーは無いので荷物等は部屋に置いてきた方が良いですね。

洗面台やドライヤーなどが脱衣所にありました。

クーラーも設置されていました。

壁際には扇風機も。

正面が外からの扉で左が浴室への扉です。

浴室に入ると真ん中に浴槽があります。

部屋にあった温泉の案内には定員4人と書かれてて4人でしたらゆったり入れそうなサイズの浴槽で深さもあって肩まで楽に浸かれました。

無色透明のお湯で香りや源泉の味もかすかな感じのクセがなくスッキリとしたお湯でした。源泉の投入量を調整して浴槽内のお湯は43.5〜44度くらいに調整しているそうなので熱めのシャキッとするお湯で気持ち良かったです。飯坂温泉は共同浴場などでは浴槽のお湯がもっと熱めの場合が多いようなのですがこちらのお湯は丁度良かったです。体が良く温まるお湯で湯上りはしばらく汗が止まりませんでした。

壁にある湯口から源泉が投入されています。窪んでいる部分の中でお湯が出てくるようになっていて溢れたお湯が浴槽へ。

湯口には鯖湖の湯と刻印があります。

浴槽に源泉が投入された分だけ浴槽の外にお湯が溢れていく源泉かけ流しでお湯が使用されています。

片側の壁には上部の方に窓があります。

窓はすだれが設置されていたので外は見えないようになっていました。とはいえ外は街中なので窓を開けられたとしても景色が見えるわけではなさそうです。窓の上部には大き目の換気口もありました。

反対側の壁側。

壁の上部にミストシャワーの装置が設置されていました。浴槽のお湯に加水して下げずに浴室の室温を下げる工夫のようですが珍しいですね(僕は温泉の浴室に設置されてるのは初めて見ました)

ミストシャワーは壁の蛇口から設置されていました。

洗い場は浴槽の角にありました。

反対側の角にもあり合計2ヶ所の洗い場があります。

泉質はアルカリ性単純温泉(低張性―アルカリ性―高温泉)。源泉名は湯沢分湯槽で湯沢源泉、筑前源泉、一本松源泉、財産区大鳥源泉、24号源泉、大門源泉の6つの源泉の混合泉でした。源泉の温度は分湯槽で52.5度でpH8.6のアルカリ性のお湯です。この源泉は共同浴場の鯖湖湯と同じもので近くの他の温泉宿でも使用されているようです。

今回は夕食付きのプランで予約しました。夕食は曜日や時期などによって部屋に定食タイプの食事を持ってきていただいて食べる日と徒歩10分弱の所にある夏目というお店で好きなメニューを注文して飲食できる日があり、この日は夏目での夕食の日でした(平日は部屋食の日が多いようです)どちらの日になるかは宿泊時に予約できるプランに記載があります。夏目はひろすけ旅館と同じ経営の居酒屋さんで宿泊客以外にも地元のお客さんや観光客で賑わっていました。チェックイン時にチェックイン端末から出力されたチケットに飲食できる金額が印字されていてその金額以上の飲食も差額を払う事で可能です。旅館ひろすけの開業より以前から蕎麦居酒屋ひろすけという店名で営業していたお店で、僕が宿泊した少し前の時期に店名を夏目と変更してリニューアルオープンしたようです。

せっかく居酒屋さんに来たのでと思いまずはお酒とおつまみから。枝豆は素材の味が楽しめました。お通しもありました。

ポテトサラダも好きなので注文。キュウリとハムのシンプルなタイプでとても好みです。さらに上には蕎麦を揚げたものがのっていてパリッとした食感が食べていてアクセントになってとても美味しかったです。

他のお客さんが食べてるのを見かけた食べたくなったので焼鳥も注文。ねぎまをタレで2本頂き巻いた。ジューシーで美味しかったです。

蕎麦居酒屋として営業開始しただけあってお蕎麦も美味しかったです。ざるそばを頂きました。細麺でコシがありすっきりとした味でした。

朝食はひろすけ旅館と同じ建物にあるお蕎麦屋さんのそばすけで頂きます。こちらもひろすけ旅館と同じ経営です。建物外にも一般のお客さん用の出入り口がありますが宿泊者はひろすけ旅館1階のロビーにある扉から入ることができます。(この画像で右側の扉)朝食は朝7時から10時までの間で好きな時間に食べれますが宿泊者以外のお客さんも来店なさってるので朝7時から1時間くらいは混雑するようで他の時間の方が待たなくて食べれるようです。(僕はこの後の旅のスケジュールの都合で7時から頂きました)

店内にはテーブル席があり好きな席で頂きます。旅館側から店内に入ると一番奥の方に一般のお客さん用の出入り口がありその近くの厨房前カウンターでメニューを選び注文します。こちらもチェックイン時に受け取ったチケットで食事ができチケットに記載の金額以上のメニューも差額の支払いで注文できます。

朝定 Aそば定食を頂きました。朝定は他にBとろろ定食、Cカレーライスもあってこの3種類は朝食のチケットのみで食べることができます。Aそば定食は半そば(かけそばかざるそばを選べる通常メニューの半分の量のお蕎麦)、生卵か納豆、ご飯、小鉢(日替わりのようです)、味噌汁の定食です。僕はざるそばと生卵を選びました。

飯坂温泉駅からひろすけ旅館へは道に沿って歩いて行けば着くので分かりやすいかと思います。温泉街には共同浴場もいくつかあり、飲食店も福島名物の円盤餃子のお店などあるようです。JRの福島駅から福島交通 飯坂線に乗ると駅からも近くなので今回のように青春18きっぷでも行きやすい場所かと思います(飯坂線に乗るのは25分くらいで運賃は400円位でした)

温泉屋 ひろすけ旅館は飯坂温泉の源泉かけ流しの温泉に入ることができシングルの部屋もあり宿泊料金も手ごろなので1人旅でも宿泊しやすい宿でした。オーナーさんは東京から移住なさってきて旅館と居酒屋、蕎麦屋を経営していらっしゃるようですが色々な場所に独自のアイディアにある工夫が見受けられていて開業から1年ほどの宿ですが今後もさらに良い宿になっていくんだろうなという印象でした。飯坂温泉には歴史がある老舗旅館もありそちらも良そうですが、手ごろな宿泊料で宿泊でき、宿泊者の好みに合わせた柔軟な過ごし方ができそうな宿があるというのもとても良いと思いました。

宿泊プランや空室の確認、口コミの閲覧などは楽天トラベルの宿のページじゃらんの宿のページからできます。

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