2024年の9月に北海道函館市にある日帰り温泉施設の個室温泉花家族に入浴してきました。いわゆる家族風呂のタイプの温泉施設で部屋ごとに貸切で使用できます。温泉は源泉かけ流しで使用されているのと利用ごとにお湯を入れ替えているので新鮮な源泉を楽しむ事ができました。露天風呂付きの部屋もあり浴室や部屋などの雰囲気もとても良かったです。
この日は3泊4日の函館への旅行の最終日でした。羽田空港と函館空港はAIR DOの飛行機で移動し函館では函館山や五稜郭といった観光や函館ラーメンなど美味しいものを食べ、湯の川温泉、恵山温泉の宿にも宿泊し温泉も楽しんできました。旅行全体についてはこちらの記事にて。
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函館で温泉とラーメンと税関と夜景など。2024年9月
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花家族へ公共交通機関で行く場合、函館駅などから路線バスで湯元花の湯前という停留所まで行くのが一番近いようですが僕はここに行く前に寄った場所の近くからバスに乗ったのでそのバス停には行かない路線バスだったので歩いて15分くらいの場所にあるバス停から歩いて行きました。帰りは最寄り駅のJR桔梗駅まで歩いて行きましたが駅までは少し距離があって30分くらいです。
国道5号バイパスの函館新道と昭和団地通りという道の交差点にあります。昭和団地通り沿いに看板があるので看板のところで曲がって路地を進んでいくと花家族に着きます。
函館新道側には湯元 花の湯という日帰り温泉施設あります。花家族と同じ経営の温泉施設でこちらは貸切では無く大浴場や露天風呂、サウナもあるようです。元々こちらの花の湯が先にあって後から花家族が作られたようなんですが、花家族を作る時に新たに掘削して別の源泉を花家族用にしたそうで、この花の湯は花家族と違う源泉を使っているようです。
花の湯と花家族はアース開発という会社が運営していますが、この会社はアキタという造園や土木、建築などを手掛けている会社の関連会社で花の湯の露天風呂は和風庭園露天風呂になっているそうです。
花の湯の駐車場からも花家族の駐車場へと移動できます。
こちらが花家族の駐車場。駐車場はかなりの台数が停められます。駐車場の奥に花家族の建物が見えます。
左右に建物が伸びていて真ん中の屋根が三角になっている部分が受付、左右それぞれに沢山の個室がある作りです。
入口脇の建物の前には庭のような所がありますが造園業の関連の会社の施設だからかとても良い雰囲気ですね。かわいいパンダの親子もいます。
反対側には花家族の文字の石碑もありました。
中央にある扉から中に入ります。
貸切できる浴室内湯のみで窓から庭が見える庭付というタイプと内湯の他に露天風呂がある露天付というタイプの2種類があり、それぞれのタイプの部屋が複数あります。(金額は2024年9月時点の価格です。)この時はこの種類の部屋だったのですが現在はサウナ付きというサウナが付いている個室もできたようです。この記事を描いている2025年時点でHPを見ると庭付き客室11室、露天付き客室12室、サウナ付き客室3室が掲載されていました。
受付の横にある券売機で入浴券を購入します。庭付客室、露天付客室それぞれ1時間か1時間30分から選ぶことができました。また平日の昼間に庭付のみですが1名での利用でお得な利用券(通常2000円が950円(2024年9月時点)もありましたが、なかなか来れる場所ではないのでせっかくなだから露天風呂にも入りたいなと思い奮発して露天付(2600円でした(2024年9月時点))にしました。1人だとちょっと贅沢ですが4人迄は入れるので4人家族とかだと1人650円で貸し切り風呂に入れるのでそこまで高額ではなさそうですね。入浴券の他、ボディーソープやタオルなどを購入する時もこの券売機で券を購入するようになっていました。(僕は持参しました)
券売機で購入した券を受付で渡して受付をしてもらいます。露天付き客室の中でどの客室になるかは希望を聞かれたりも無かったので空いている部屋の中で指定されるようです。入浴ごとに新しいお湯を入れてくれるようで、空室がある場合もお湯が貯まるまでの時間を待ってからの入室でした。満室の場合は部屋が空くまでとその後の清掃の時間の待ち時間が有るようです。
受付の周りは広々としたスペースがありベンチなども設置されています。
奥の方には座敷のスペースもあります。この日は平日だったからか待ち時間はお湯を浴槽に貯めてもらう時間だけだったのですが人気がある施設のようで休日などは混むようなので待合スペースが沢山あるのは良いですね。
ドリンクの自販機、アイスの自販機、ガチャガチャなどもありました。
ゲームコーナーもありました。
温泉の準備が終わると受付から呼び出しがあり入浴終了時間の書かれた紙(受付時間では無く呼び出された入浴開始時間から1時間でした)と客室入口に掛ける入浴中の札を受け取り客室へ移動します。
長い通路の左右に客室の入り口が並んでいます。
今回使用した客室はこちらでした。
入口扉の横に入浴中の札を掛けてから中に入ります。
扉から入ると脱衣所になっています。
扉には鍵がかけられるので入浴中の荷物なども安心でした。
脱衣所には洗面台もあります。
ベンチ、カゴ、扇風機もありました。棚などは無いので服などはかごに入れておきます。
脱衣所の奥の扉から浴室へ移動します。
浴室は複数人で貸切でも充分以上な広さがあるように思いました。貸切の温泉は好きなので九州などで家族風呂の温泉に何度か入ったことがありますがここまで広いのは僕は初めてでした。
内湯の浴槽は3人位は余裕で入浴できそうなサイズです。
浴槽の温泉は無色澄明で香りや味はクセが無く少し熱めで気持ちがいいお湯でした。浴槽は手前の淵沿いが少し浅くなっていて奥が深くなっているので浅くなっている所に腰掛けたりもできてゆっくりと入浴できそうです。
湯口からは勢いよく源泉が投入されています。湯口から出ているお湯は62度の源泉に加水して調整し42度にしてあるそうです。
湯口の横の岩の中のパイプからは加水用の水を投入できるようになっていました。
水は水栓のダイヤルを回すと出てきます。最初の状態は湯口からお湯が出ているのみでこちらの口からは水は出ていない状態だったので熱いと感じる場合は栓を開けて好みで加水できるようになっていました。
源泉が投入された分だけ浴槽からお湯が溢れていて源泉かけ流しで温泉が使用されています。湯口から投入されている量が結構な勢いなのでその分浴槽からも結構な勢いでお湯が溢れていました。貸切でこの温泉に入れるという贅沢三昧です。
浴槽の淵は温泉の成分が固まっているようでした。
壁や床の内装も綺麗で雰囲気良かったです。
洗い場は2つありシャワーもあります。ボディーソープやシャンプーなどは設置されていないので持参するか受付で購入(入浴券と同じ券売機で必要な券を購入)します。
クマのキャラクターがいました。どこかで見た事があるプーさ…クマのキャラクターでしたが片方の手が付いていないのできっと違う別人です。
そして露天付き客室は扉を開けると露天風呂がある庭に出る事ができます。
内風呂の浴槽から露天風呂がある庭に出ると円形の浴槽が設置されていて周りは石や植物が使われていたり壁の見た目も良かったりとここら辺も造園業関連の施設というのが感じられるところに思いました。お湯も良いですがこういう雰囲気の良さでも人気があるようです。
露天風呂の浴槽は1人で入るのが丁度良さそうなサイズです。
露天風呂も内湯と同じ源泉の無色澄明な温泉が使用されています。
湯口からは斜め方向に勢いよく源泉が浴槽に投入されています。
露天風呂も水栓のダイヤルを開くと湯口の近くから水が出るようになっていました。
そして温泉のお湯は源泉かけ流しで使用されていて浴槽の淵からお湯がどんどんと溢れていきます。
溢れたお湯は庭の床にある排水溝に流れていきますが浴槽から排水溝までの間は温泉成分が固着しているようで変色していました。
露天風呂がある庭は高い塀がありますがその上は屋根が無いので空が見えて解放感ありました。
内湯の浴槽から溢れる温泉を眺めながら露天風呂に浸かるという贅沢させていただきました!
露天風呂に浸かっていると何か視線を感じ、振り向くとかわいいタヌキさんのような石像がいました。
2体のタヌキさんが石の板を支えてベンチになっています…この両手を前にして石化しているのはファイナルファンタジーIVのパロムとポロムを思い出しますね。
石化してベンチを支えているタヌキさんかわいいです。このベンチの動物ですが露天付の部屋に部屋ごとそれぞれ違う動物がいるようです。
泉質はナトリウム・カルシウム―塩化物温泉(中性低張性高温泉)。源泉名は 花家族 で この施設でのみ使われている自家源泉のようです。源泉の温度は62.0度と高め。pHは6.4で中性の温泉です。湯使いは循環無し、加温なし、塩素消毒剤などの投入も無しでという素晴らしい湯使い。源泉温度が高いため加水して温度を調整されています。
鉄道の駅からは離れた位置にありますが路線バスの停留所がすぐ近くにあるので時間を調べておけば公共交通機関でのアクセスもしやすそうです(最寄りのバス停のバスに乗れない場合は少し離れた場所にもバス停があるので合わせて利用すると時間も調整しやすいかと思います。国道バイパス沿いにあり駐車場も広いので車で利用するお客さんの方が多い立地かもしれません。
個室温泉花家族は源泉かけ流しの温泉がある個室を貸切で使用する事ができ、貸し切りごとに清掃とお湯の入れ替えをしている新鮮な源泉を楽しむことができました。広めの個室なので家族やカップルなどで利用するのも良いと思いますし個室の浴室や庭にある露天風呂は凝った造りで雰囲気も良く自分へのご褒美的な感じで1人で利用するのも良いなと思います。