2024年11月9日に神戸税関で開催されたオープンカスタムス2024に行ってきました。神戸税関のオープンカスタムスは毎年11月に開催されている庁舎公開イベントで神戸税関本関の普段は立ち入ることができないエリアが特別公開される他、税関音楽隊の演奏や麻薬探知犬デモンストレーションを初めとして多くのプログラムが展開されるイベントです。
オープンカスタムス行きたいなと1年前から考えていたのですが日程の発表が結構ギリギリ。そして11月は僕が主催しているロマテク(ROMANTIC TECHNOLOGY)という音楽イベントの周年イベントも毎年開催されているのでこの予定に被ったら行くことができません。周年イベントは準備の都合で数か月前に日程を決めなくてはなのでオープンカスタムスと日程被りませんようにと願いながら自分のイベントの予定を決めましたがラッキーなことに日程が被らなかったので今回オープンカスタムスに行くことができました。
今年のオープンカスタムスは土曜日の10時からだったので当日の朝に出発するとなると埼玉自宅から始発で出発して新幹線だとギリギリの時間になりそうだし値段も高め。前日入りも考えましたが今回は仕事の休みをとるのも難しかったので前日夜に夜行バスに乗って朝に神戸に到着するようにしました。夜行バスに乗るのは10年以上ぶりだったのですが意外と快適に移動することができました。
オープンカスタムスは神戸税関本関で開催されます。神戸税関本関は三ノ宮駅や神戸三宮駅(いくつかの鉄道会社がほぼ同じ場所に乗り入れていて会社によって駅名や入口などが違うので慣れない僕は最初よくわからなかったです)から徒歩15分くらいで到着します。
建物の反対側からの姿。こちらの面の真ん中にあるのが正門です。
税関の建物の横の道は国道174ですが日本で一番短い国道で187.1メートルしかないそうです。
オープンカスタムス以外の日も見学できる神戸税関広報展示室の入り口はこの角の部分にある東門なのですが、オープンカスタムスの日はここからは出入りできないようになっていました。
入口の案内があったのでそちらに向かいます。
矢印の方向に向かって歩いて行きました。
神戸税関 庁舎特別公開 オープンカスタムス の入り口です。この北門がこの日の出入り口になっていました。
開場の30分くらい前ですがもう入り口には行列が出来ていました。
時間になり入場です。北門から入るとすぐのところが中庭になっていてその奥に新館があります。この日は税関とどのような繋がりがあるのかよくわかりませんが忍たま乱太郎のキャラクターも参加していました。(右の方にいる忍者)
最近観光地でよく見かけるような撮影用の文字看板でKOBE CUSTOMS。
通常入ることができない場所にもこの日は入ることができます。この新館アトリウムがメインのイベント会場のようになっていてさまざまなプログラムが用意されていました。このスペースは広々としていて1階から上の方の階まで吹き抜けになっていてテンション上がりますね。
こちらは税関イベントでお馴染みの麻薬探知犬デモンストレーション。
お客さんも参加できる時間もありました。お客さんの中の一人が麻薬の運び屋役となり麻薬の臭いがついたバッグを麻薬探知犬が探してくれます。ちなみに麻薬探知犬は麻薬の臭いがする荷物を探すとその前に座るようにトレーニングされているので吠えたり飛び掛かったりする事は無く運び屋さんも安心です。(麻薬探知犬は麻薬を探すのを遊びの一環として行ってるので麻薬の臭いの荷物を見つけた後はハンドラーさんとダミーと呼ばれるタオルを巻いたものを使って激しく遊びまわるのも麻薬探知犬デモンストレーションではお馴染みですね。)
関西学院大学 アカペラグループ いろはうたかるた のライブ。
兵庫県立須磨東高等学校 書道部による書道パフォーマンス。
大阪のよさこいチーム 夢源風人(むげんかじぴとぅ)による演舞。
流通科学大学 和太鼓部による和太鼓の演奏。
神戸野田高等学校ダンス部によるダンス。
神戸・大阪税関合同音楽隊のホールコンサート。忍たま乱太郎のキャラクターも乱入です。
兵庫県警音楽隊のホールコンサート。
建物内でのイベントが盛り上がっている頃の中庭。
何か茶色いものが扉から出てきました。
ゆっくりと動き出す茶色いもの。
カスタム君(神戸税関仕様)です。オープンカスタムスのパンフレットには何故か”カスタム君&カスタムちゃんにも会えるかも!!”と曖昧な表記でしか掲載されていなかったので今年のオープンカスタムスではカスタム君にあえるのか??とちょっと不安でしたが登場してくれてよかったです。
カスタム君は特に時間などの予告も無くゲリラ的に中庭に出現していました。動物ですから出会えるかどうかは運しだいみたいなとこあります。というメッセージを感じますね。
税関職員さんに誘導されてゆっくりと進んでいくカスタム君。
階段を降りていきます。無茶しやがる!!
神戸税関のカスタム君には東京や横浜などの新しい個体のカスタム君の尻尾の両脇についているベンチレーターが付いていませんでした。そもそも全体的に見た目が全然違いますが。
階段を降り大地に立つカスタム君。がんばりました。
税関の建物をバックにポーズをとるカスタム君。
東京や横浜のカスタム君と比べるとベテランとも言える少し前の世代のカスタム君ですがまだまだ現役です。最近の主流である黄色に近いカスタム君より落ち着いた色合いの茶色なボディカラーですね。毛が若干へたっていたり目の部分のクリアが剥げているように見えますが神戸税関は管轄が兵庫県の他、岡山県、広島県、鳥取県、島根県、香川県、愛媛県、徳島県、高知県と広大な広さと海や山があるエリアなのでその各地で活動してきたカスタム君さんの苦労がしのばれます。
という事で記念撮影。
しばらくするとカスタム君は帰路へ。
階段を登っていくのは難しいと判断したのか帰りはスロープを登っていきました。安全のため税関職員さんが介護しています。
ゆっくりと巣に向かい戻っていくカスタム君ですが。いたるところでキッズたちが集まってきていました。もちろんファンサービスに余念がありません。そんなカスタム君の後方にもう一体のカスタム君が!?
カスタムちゃん降臨です!!!!!何故か神戸税関だけに存在するカスタムちゃん。ネットではカスタム君の妹という説も出回っていましたがカスタム君とは友達以上恋人未満の関係です(神戸税関情報ライブラリーの資料に記載)。ちなみに公式Twitterではカスタムちゃんの事は友達とカスタム君はツイートしていました。
すれ違いざまにじゃれあうカスタム君とカスタムちゃん。友達以上ですねこれは。
カスタムちゃんと交代しカスタム君は巣へと戻っていきました。
カスタムちゃんも階段降りチャレンジ。
見事に階段下に降り立ちました。
封印されていた時の保管状況が良くなかったようでまつ毛が乱れてしまっていたようです。税関職員さんが直してあげています。乙女の身だしなみ。
かわいくポーズをとるカスタムちゃん。オープンカスタムスに遊びに来ていた子供たち(全員)も大喜びです。
という事でカスタムちゃんとも記念撮影してもらいました。
その後しばらくするとまた巣からカスタム君が出現しカスタムちゃんと交代していました。その一瞬のタイミングでカスタム君とカスタムちゃんが一緒に並んだときに撮影させてもらえました。テンション上がりまくりです!!!!!!夜行バスで神戸まで来たかいありました。
カスタム君とカスタムちゃんは児童書道コンコール表彰式にも参加していました。しかし屋内のプログラムでカスタム君&カスタムちゃんが登場したのはこの時だけだったと思います。室内犬ではなく庭で飼うタイプの犬なんでしょうか。
カスタム君たちが徘徊していた神戸税関本関の中庭がある場所は2代目庁(阪神淡路大震災で被災した2代目庁舎の一部を活用しつつ建てられ1998年に完成したのが現在の3代目庁舎)の通関部門のフロアーがあったところの天井を撤去して作られているそうです。この噴水は2代目庁舎の外構の敷石を使用されています。この中庭は広報展示室の見学の際にも入ることができるのでオープンカスタムス以外の時も見学できる場所ですのでオープンカスタムス以外の時にも綺麗な庭でのんびりできるのでお勧めです。
このベンチは2代目庁舎で使用されていたカウンターの天板部分を使用しているそうです。他にも中庭の外側に建っている柱は2代目庁舎の柱だったりするようです。
中庭にあった歴史がありそうな噴水?です。
中庭横の正門側のスペースには税関車両展示&記念撮影コーナーもありました。この税関車両の前で小さいカスタム君を持って記念撮影してもらえるというコーナーで家族連れなどが沢山記念撮影していました。ということで僕もこの税関車両前で記念撮影をしてもらおうと思い誰も並んでいないタイミングをみてこちらのコーナーへ。このコーナーの税関職員さんに記念撮影をお願いしたのですが、こういう車両のマニアの人だと思われたのか何故か自分で税関車両だけを撮影する感じになってました。記念撮影とは。車両はC27セレナですね。
このカスタム君を持って車の前で記念撮影をしてもらえるコーナーのはずでしたが車に続きカスタム君だけを撮影する僕。お子さんは子供用制服を着用して撮影できるようになっていました。写真見て気が付きましたがこのカスタム君、手の所にボタンのようなものが取り付けられているように見えるのですがカスタム君(税関)のSNSの撮影時に物を持ってるようにできる造りとかなんですかね?
という事で何故か他の人と違う感じですがカスタム君たち(複数形)と記念撮影していただきました。
高校生以下を対象としたクイズ&スタンプラリーも開催されていました。許さない粉の色は...
景品もあるようでしたが残念ながら高校生以下では無い僕は参加できませんでした。景品欲しい!!
2代目庁舎の保存されている部分である旧館の中も公開されていました。通常も広報展示室を見学する際に東門から入場してこの旧館の玄関ホールのある1階を通りますがこの日は上の方の階にも登れました。真ん中の部分は1階から吹き抜けになっています。2代目庁舎は1927年に建てられたものなので100年近く前の建物ですね。
タイルの床が見事です。雷紋というラーメンのどんぶりでお馴染みの模様ですね。雷紋は雷をモチーフにした中国の伝統的な模様で魔除けの模様らしいです。この旧館部分は100年近く前の姿を残している部分が多いためその頃の時代が舞台の映画やドラマの撮影に使われたりもしているそうです。
この日は元貴賓室も公開されていました。カスタム君&カスタムちゃんがお出迎え。
元貴賓室は要人をもてなすための部屋として使用されていましたが、その後に税関長室として使用されていた時期もあるため旧税関長室という名称でもあるようです。この部屋の壁や柱のレリーフは1927年当時のものが残っているそうです。
国旗と税関旗が掲げられていました。
新館の屋上も解放されていました。屋上からの眺めはとてもよかったです。
すぐ近くにある阪神高速や国道のバイパスなども見ごたえありました。右の方には旧館にある時計塔も見えます。
今回のオープンカスタムスはカスタム君グッズとも言えるんじゃないかと思われるアイテムの販売もありました。今までカスタム君グッズというと税関のイベント等で配布されるもののみでしたのでこれはなんとしても手に入れないとです。
という事で購入したのが 神戸税関版ひっぱりだこ飯 です。8階に特設の販売コーナーが設置されていてこの神戸税関版ひっぱりだこ飯が販売されていました。神戸税関版ひっぱりだこ飯は淡路屋各店やオンラインショップでも販売予定でしたがこのオープンカスタムスでは先行販売で購入することができました。
ひっぱりだこ飯は1903年に創業した駅弁などを製造販売している兵庫の老舗弁当屋である淡路屋が1998年に明石海峡大橋の開通を記念して西明石駅の駅弁として販売したお弁当です。人気があるお弁当で現在では多くの駅などで販売されていたり今回の税関とのコラボの他にも色々なコラボバージョンのひっぱりだこ飯もあるようです。淡路屋にはひっぱりだこ飯以外にも多くの駅弁などがありJR貨物の貨物列車で使われているコンテナ風の弁当箱の弁当などもあるようです。
お弁当のパッケージに密輸情報提供のお願いの記載あるのテンション上がります。そしてカスタム君!!!タコも税関職員さんの帽子をかぶっています。その後ろには神戸税関本関が。
壺本体にも税関 密輸情報ダイヤルが。
こちらの面には税関ロゴマークが印刷されています。税関ロゴマークは全国の税関で2007年から使用されていますが神戸税関職員さんがデザインしたものなんだそうです。
壺の中のお弁当はこの日の夜に宿で頂きました。壺の中のお弁当は通常のひっぱりだこ飯と同じでご飯の上に真だこや穴子、野菜などがのっています。このお弁当の主役とも言えるタコはプリっとしつつ柔らかくて美味しかったです。ご飯は控えめな味付けの炊き込みご飯で具との相性も良い印象でした。
こちら側は税関旗のデザインになってますね。白い部分が陸地、青い部分が空と海。その間の赤い丸が税関を表しています。その法則で行くと日の丸は陸地に税関が設置されているっていうことになりそうな気がします。
反対側はひっぱりだこ飯の元々のデザインです。ベーシックなひっぱりだこ飯は茶色い壺ですが税関バージョンではこちらの面は真っ白で目立たない感じになってました。うっすらとタコとひっぱりだこ飯の文字が見えます。タコの頭の部分がちょっとカスタム君のしっぽにも見えますね。
ひっぱりだこ飯と販売していたスペースと同じく8階にある食堂スペース(食堂は2023年まで営業していたようですがそれ以降は食堂は無くなり飲食できるスペースだけが残っているようです)が休憩所として開放されていました。
休憩スペースには神戸税関本関と道を挟んだところにあるKIITO(デザイン・クリエイティブセンター神戸)という施設にあるKIITO CAFEというカフェが出店していたのでドリップコーヒーとクッキーを頂きました。香りがよくスッキリとした味のコーヒーと優しい味のクッキーで美味しかったです。
小学生の習字も展示されていました。貿易(6年生)税関(5年生)海外(4年生)
神戸税関には常設の広報展示室がありオープンカスタムス以外の日も見学することができます。神戸税関の広報展示室は全国の税関資料室の中でもトップクラスの量の税関コレクションや資料などが広々とした部屋に展示されているうえに、土日祝日も見学できる(土日祝日も見学できるのは神戸税関の他には横浜税関と門司税関のみです(2024年時点))のでお勧めです。
神戸税関広報展示室について詳しくはこちらの記事にて。2023年に見学に行った時の事です。 続きを見る
神戸税関 広報展示室(カスタム君)
広報展示室には税関コレクションも展示されています。こちらは知的財産侵害物品(コピー商品)です。いわゆるニセモノですね。
神戸税関の広告展示室は密輸を摘発した際の隠蔽されていた状態を再現された展示も豊富です。こちらは鉄鉱石×覚醒剤のコラボ。
広報展示室に常設されているカスタム君。プリン型の頭部と長い手が特徴的な個体です。許しません、白い粉。
税関YouTubeチャンネルの広告も掲示されていました。税関YouTubeの神戸税関回の時に出演なさってた税関職員さんも会場で見かけてテンション上がりました。
色んなボクという謎のワード。そして活躍しすぎて完全にボロボロになってしまっているようにみえるカスタム君。
年中かぼちゃが食べられることを不思議に思ったカスタム君が、その秘密を探ります。よくYouTubeの広告で出てくる隠された世界の秘密を暴いちゃうやつですね。
神戸税関本関は三ノ宮駅や神戸三宮駅からフラワーロードという愛称がある兵庫県道30号を真っすぐ歩いていくと着くので分かりやすかったです(スタートする場所によって15~20分くらい歩く距離でした)
神戸税関オープンカスタムス2024は神戸税関本関の普段見学できないエリアも見学する事ができ貴重な体験ができました。色々なプログラムが用意されていて見ごたえもあり、なんといってもカスタム君、カスタムちゃんに会う事ができてテンション上がりまくりで楽しかったです。欲を言うと神戸税関にはカスタム君、カスタムちゃんの他に旧タイプのカスタム君も存在しているのでそちらにも会ってみたいなと思いました(過去のオープンカスタムスには旧タイプのカスタム君のいた時もあったようです)。