2024年12月に長野県の渋温泉にある石の湯という日帰り温泉施設に入浴して来ました。自家源泉の温泉が源泉かけ流しで使われていて少し熱めの温泉なので冬に入るのがまたとても気持ち良かったです。この記事を書いている2025年時点でGoogleマップを見ると廃業となってるので営業をしているかがちょっと気になるのですが（ネットで検索してもとくに話題をみかけなかったので詳細不明です）また渋温泉に行く予定があるので確認してこようと思います。
この日は渋温泉の金具屋で開催された温泉×音楽フェスの音泉温楽2024へ行くために1泊2日での旅行で長野県に来ました。石の湯で入浴してから音泉温楽2024に行きライブを観たりして楽しみ湯田中温泉の旅館に宿泊。翌朝も音泉温楽の2日目に参加したりしてきました。旅行全体についてはこちらの記事にて。 続きを見る
週末パスで長野へ。渋温泉で音泉温楽。2024年12月
渋温泉は長野電鉄の湯田中駅周辺から広がる湯田中渋温泉郷にある温泉地の一つで湯田中駅方面からは湯田中温泉、安代温泉の奥に位置しています。少し細い石畳の道や歴史ある温泉旅館などの建物も多く昔から続く温泉街という雰囲気がとても魅力的です。渋温泉旅館組合に加盟の宿に泊まった宿泊客が入浴できる九つの外湯（共同浴場）めぐりも人気があります。飛鳥時代から奈良時代にかけて活動していた行基という仏教の僧が発見した約1300年の歴史がある温泉地と言われているようです。戦国時代には武田信玄の隠し湯のひとつだったそうで川中島の戦いでの負傷した兵士が傷を癒したとも言われているそうです。
石の湯は渋温泉の石畳の道や九湯巡りで観光客の多いエリアから少し離れた横湯川沿いの落ち着いた雰囲気のエリアにあります。
こちらが石の湯の建物です。
以前は喫茶店と温泉施設として営業していたらしく、いかにも飲食店な感じの看板があります。残念ながら今は喫茶店としては営業していないようです。
小さな看板をよく見ないと温泉施設とはわかりにくそうな外観です。
屋根付きの駐車場のようになってるので中に入っていきます。
こちらが入り口です。
中に入ると広いスペースがありました。この奥が昔は喫茶店だったのでしょうか。受付をしてもらい入浴料を支払い靴を脱いで手前に左方向に向かうと男女別の浴室入り口があります。
脱衣所は内装がリニューアルされている雰囲気でシンプルで清潔感ありました。
ロッカーは無く棚があるだけのシンプルなタイプ。洗面台もあります。
もしロッカーに荷物を預けたい場合は少し離れたエリアですが渋大湯の建物沿いにコインロッカーがあるようです。
浴室に入ると広々としていて奥には大きな浴槽があります。
浴槽の淵は石でできていていわゆる岩風呂です。10人くらいは入れそうなサイズだと思います。
浴槽の中は青いタイルが敷かれていていてお湯は無色澄明でほのかに心地よい硫黄の香り（硫化水素の香り）も感じました。源泉の味は少ししょっぱさがありました。
浴槽は仕切りがあり2つに分かれていて左側はかなり熱めなので熱い温泉が好みの人でないと入浴するのも難しい位だと思います。
右側は左側と比べると湯温が低めです。僕はこちらの方に入浴しました。
浴槽左と右の間には仕切りがあり仕切りの上部からどんどん熱いお湯が右側に流れて行っているので浴槽右側でも仕切りに近い部分はだいぶ熱かったです。
源泉は浴槽に直接ではなく浴槽の横の石の方にパイプから源泉が投入されて石を伝わって浴槽に注がれます。
源泉が投入された分だけ浴槽の淵からお湯があふれていく源泉かけ流しで使用されています。
浴室全体が湯気で曇っていて外から光が入ってきていたので幻想的な雰囲気でした。
壁にはガラスの明かり窓があり天井近くには湯気抜きもあります。
洗い場は2か所ありシャンプーなども設置されていました。
入り口近くには桶屋腰掛などがあったので使う時はこちらから持っていき使用後は戻します。その手前にあるのは浴槽へ源泉を投入しているパイプです。
源泉名は石の湯でこちらの自家源泉のようです。泉質はナトリウム・カルシウム―塩化物・硫酸塩温泉（中性 低張性 高温泉）。源泉の温度も使用位置も泉温は61.4℃で分析表の採水地が浴槽湯口なので湯口の温度がこの温度とかなり高めです。pH7.3と中性温泉の中ではアルカリ性寄りのようです。お湯は源泉かけ流しで使用されていて加温、加水、循環、塩素等の消毒剤のお湯への投入すべてが無しなので源泉そのものを楽しむことができる湯使いでした。
石の湯は最寄り駅の湯田中駅からは徒歩だと30分くらいです。路線バスもあり駅から登り坂なので歩くのが大変な場合はバスの時間を調べておいた方が良いかと思います。
渋温泉 石の湯は熱めの気持ちがいい温泉が源泉かけ流しで使用されている温泉施設でした。観光客が多いエリアから少し離れた場所なので落ち着いた雰囲気でゆっくりと入浴できるのも良かったです。