2025年の4月に石川県、富山県への3泊4日の旅に行ってきました。前半は石川県へ行き能登半島にある温泉宿2つに宿泊して温泉を楽しんだり水族館にも行ってから金沢に寄ってから富山へ移動。富山県で最終日にカーシェアの車をかりて温泉に行ってみましたが想定外の結果に。急遽美術館にも行ってきました。美味しい魚介類が食べられると評判の石川県ですので温泉宿では美味しいお食事を頂きました。それ以外にもご当地グルメなラーメンやカレーも食べてきました。

川越駅から出発します。土曜日の5時半と朝早い時間なのでまだ空いていました。

川越線の列車に乗ります。車両はE233系7000番台。田畑の間の単線を走る川越線から埼京線に乗り入れ池袋、新宿、渋谷、恵比須と大都市を経由してお台場方面のりんかい線へ乗り入れる列車です。

大宮駅に到着。地下ホームから乗換です。

今回は新幹線に乗ります。大宮駅は東北(北海道、秋田、山形)、上越、北陸とJR東日本の関東から出発するすべての新幹線が停車するので朝早くから多くの新幹線が各方面へ向かっていました。

北陸新幹線 かがやき に乗ります。車両はE7系。かがやき号で朝一番早い出発のかがやき501号で大宮6:41発車でした。
今回、えきねっとトクだ値で予約できたので30%引きで購入できてラッキーでした(トクだ値は数量限定なので列車の時間帯にもよりますが30%引きは発売開始してすぐ売り切れてしまう事も多いです。僕が購入した時も10時に申し込んでギリギリ買えた感じでした)。通常料金は結構なお値段なので割引で買えなかったら夜行バスで行こうかなと考えてました。

大宮駅で敦賀という駅名を見るのも凄いですが次は長野というのも凄いですね。かがやきは東京駅から敦賀駅(一部は金沢)までの列車で北陸新幹線で一番停車駅が少ない速達タイプで大宮駅の次に停まるが長野駅という飛ばしっぷりです。

北陸新幹線はあまり景色が良いとこは無い感じでしたが(他の新幹線もかも)日本海が見える区間もありました。東京から北陸方面向かう場合、進行方向右側から日本海が見れます。

金沢駅に到着です。座ってるだけであっという間に到着です。新幹線凄い。

能登かがり火 に乗ります。車両は683系2000番台。列車名の通り能登半島方面に向かう特急列車です。能登かがり火はJRの特急列車ですが北陸本線が金沢駅まで伸びた際に在来線の北陸本線が第三セクターのIRいしかわ鉄道の路線になったので金沢駅から津幡駅まではIRいしかわ鉄道線、津幡駅からJRの七尾線へ乗り入れます。IRいしかわ鉄道線は交流電化されていて七尾線は直流電化区間(IRいしかわ鉄道線と接続する津幡駅付近は交流)のため交直流電車の683系が使用されています。北陸新幹線ができる前は大阪、名古屋、越後湯沢といった駅から金沢方面への特急列車の一部が七尾線に乗り入れていたので各方面から乗り換え無しで能登半島へ行くことができていたようですが今は乗り換えが必要になっています。

七尾駅で下車します。能登かがり火号の終点である和倉温泉駅まで行って乗り換えでも良いのですがどちらにせよ乗り換えるのは七尾駅始発の同じ列車なので七尾駅で乗り換える事にしました。

のと鉄道七尾線の列車に乗ります。車両はのと鉄道NT200形。今回乗る普通列車は1両ですが先頭側に観光列車の のと里山里海号 が連結されての運行でした。
七尾駅と和倉温泉駅の間はのと鉄道とJR西日本が共有している区間で普通列車をのと鉄道、特急列車をJR西日本が担当しています。この区間だけJRの電車である特急列車が走るので電化されていますが和倉温泉駅より先は非電化区間なのでのと鉄道の車両は気動車です。

乗車した普通列車の後方側。

増結された のと里山里海号が2両で普通列車3両と合わせて3両での運行でしたが七尾駅ののと鉄道ホームの長さが足りないようで先頭側ははみ出していました。

のと鉄道七尾線は車内から海が見える場所があったり丁度桜のシーズンだったので桜が見えるとこもありました。3両編成で2両は全席指定の観光列車だったので普通列車の1両がかなり混んでいましたが途中にある桜の名所の駅でほとんどのお客さんが降りていったので丁度この日は混む日だったのかもしれません。

穴水駅に到着です。穴水駅はのと鉄道の終点で能登半島で鉄道で行けるのはこの駅までです。(以前は輪島までなどの路線がありましたが2001年に廃止され穴水駅までになっています)
穴水駅は道の駅あなみずという道の駅が併設されていて土産物なども販売されています。のと鉄道のグッズも販売されていたので応援にもなるかなと思い購入しました。

穴水駅には以前、のと鉄道で使用されていた車両が保存されています(保管車両があるホームには立ち入りできません)手前の2両はNT800形という気動車でハイデッカーになっている車両のようです。のと鉄道七尾線は元々は輪島駅までの路線ですが2001年に穴水駅から先は廃止されて穴水駅までの路線になっています。
穴水駅の近くで昼食を頂きます。

フリースタイル という穴水駅近くの喫茶店に来ました。人気があるお店のようで僕が入店した時はお昼の時間帯のちょっと前ですぐ席に座れましたがそのあとすぐ満席になっていました。

スープカレーラーメンを頂きました。コクがあってスパイシーなカレー味のスープでトロミは少なめ、辛さは辛すぎず丁度良いと思いました。麺は細目。柔らかめでしっかりと味が付いたチャーシューがとシャキシャキの白髪ねぎが乗ってるほか、スープにとろけるような玉ねぎも入っていました。喫茶店のラーメンですがラーメン専門店でも食べに行きたいようなとても美味しいラーメンでした。
店内は居心地のいい喫茶店という感じでした。コーヒーやサンドイッチ、ピザなどの喫茶店の定番メニューの他、ラーメンやカレーにも力を入れているようで今回食べた以外のメニューでも美味しそうなのが沢山ありました。
フリースタイルは穴水駅、道の駅あなみずのすぐ近くで徒歩1分くらいで着くと思います。
フリースタイル以外にも穴水駅周辺や少し歩いたところには飲食店があり旅行の計画を立てるときにネットで検索してみましたが2024年の能登半島地震の後に営業休止していたお店も営業再開や仮店舗での営業をしているお店が多いようでした。2024年の大晦日に放送されていた孤独のグルメに登場していた ちゃんこ鍋 一品料理 力 というお店も美味しそうで気になりましたが今回は時間が合わなかったのでまたの機会に行ってみたいなと思っています。

穴水大宮にお詣りに来ました。1000年以上の歴史がある神社で延喜式神名帳という延長5年(927年)にまとめられた全国の神社一覧に辺津比咩神社という名前で載っているそうです。落ち着いた雰囲気でゆっくりと参拝できました。初詣や七五三などには多くの参拝客が訪れたり春と秋にはお祭りも開催されているそうです。
2024年1月の能登半島地震により鳥居などが崩壊するなど大きな被害があったようですが再建に向けてクラウドファンディングが実施されたりもしているようです。
穴水大宮までは穴水駅から徒歩で2~3分くらいの距離です。
列車の時間になるので穴水駅まで戻りました。穴水駅からは七尾駅方面へと戻ります。

のと鉄道七尾線の震災語り部 観光列車に乗ります。車両はのと鉄道NT300形のと里山里海号です。先頭側には先ほど穴水駅まで乗ってきた普通列車の車両が連結されていています。

最後尾側です。NT300形は2両がありそれぞれが里山号、里海号という愛称がついています。今回の列車は2両とも連結されていますが1両で使われることもあるようです。

先頭側には連結されていた普通列車の車両です。行に乗ってきたのと同じく普通列車1両に震災語り部 観光列車2両が連結されていていました。

震災語り部 観光列車に使用されている のと里山里海号は観光列車用に作られた車両で車内もとても凝った造りになっています。全席指定席で運賃(切符もしくはフリーパス等)にプラスしてご利用代金という料金を支払い乗車できます。座席は のと鉄道HPから予約ページにアクセスして予約できました。電話でも予約できるようです。予約方法や運行日など詳しくはのと鉄道HPをご覧ください。乗車前に駅の窓口で予約していることを伝えて券を受け取ってから車両の入り口前で受付をしていただき乗車しました。列車に乗る前だと窓口に券の受け取りの時少し並んで時間がかかったので時間に余裕をもって駅に到着した方が良さそうでした。

今回乗車したのは窓に向かって外側に向いている席です(実際に乗車したのはこの写真の席の隣の席ですがだいたい同じ作りです)。席の前にはテーブルも付いています。この席は海側を向いて設置されていて車両の反対側の席は少し高い位置に座席があり車両内側を向いて座るようになっててそちらも海方向を見れるようになっていました。

4人がけのボックスシートもあります。テーブルは折り畳み式になっているので着席してから広げることができ座りやすさとテーブルの使いやすさが両立していそうです。

内装には能登地方に伝わる技法などを取り入れたものもありとても魅力的でした。

能登の工芸品も展示されています。列車すれ違いなどで途中で長めに停車する駅もあったので停車中や乗車して出発する前に車内を見て周るのも良いかと思います。

地図やパンフレット、記念品が席に用意されていました。
列車が出発するとアテンダントさんによる車内放送での沿線案内があり車窓からのビュースポットとなる地点では停車したり徐行しながらその場所の説明があります。
この列車は観光列車のと里山里海号として以前から運航していて、世界農業遺産に認定された能登の里山里海の一部でもある風景や七尾湾やその先に見える能登島と島につながる橋、能登瓦とも呼ばれる津屋がある黒瓦が使われた家々など沿線の風景などの紹介がされてきました。
2024年1月の能登半島地震後はしばらく運休していましたが2025年4月から震災語り部 観光列車として運行を再開しました。運行再開後はそれまでの観光列車とのしての案内に加え2024年9月から団体客向けに普通列車車両を使用して運行されていた震災語り部列車での要素も加え能登の名所の案内と共に能登半島地震のお話も車内で聞くことができます。2024年の能登半島地震発生時に観光列車のと里山里海号は駅に停車中で今回の列車に乗車していたアテンダントさんもその日の里山里海号にも乗車なさっていてお客さんを誘導しながら高台へ避難したそうです。

穴水駅を出発して少し進んだところにあるトンネルの内部にはLEDのイルミネーションが設置されていました。

こちらは能登半島地震によって線路沿いで土砂崩れがあった場所で線路に土砂が流れ込んでふさいでしまったようです。復旧した際にコンクリートで強化されています。

こちらはボラ待ちやぐら という日本最古の漁法といわれているもので使用されていたのを再現した櫓です。海の中に建てられた櫓の上に1日中待機し網の中に魚(ボラ)が入ったのを確認して網をたぐるという漁法のようです。

奥の海に囲まれた木々の中には鹿島神社という神社があります。手前の建物にも使われているのが黒瓦だと思います。黒瓦は能登の気候に合わせて黒い釉薬が表面や裏面に塗られていて積もった雪が落ちやすくしたり塩害に強くなっているそうです。

深浦地区の入り江は特徴的な形でとても魅力を感じました。
のと鉄道沿線から見える海にはイルカが生息していて時々のと鉄道の車内から飛び跳ねるイルカを見ることができるそうです。めったに見れないようなのでこの日は見かけませんでしたが車内からイルカを撮影した貴重な写真をパネルにしたものをアテンダントさんが席に回って見せてくださいました。

能登鹿島駅は能登さくら駅という愛称も付いている駅で駅のホーム沿いに100本以上のソメイヨシノが植えられています。ちょうど桜の見ごろの時期だったので列車の中からお花見ができて最高でした。

人気のお花見スポットになっているようで駅やその周辺はお花見をしている人で賑わっていました。この日の行きにのった列車が途中の駅までかなり混んでいましたがこの駅のお花見に来ていたお客さんでした。今回は列車に乗ったままのお花見でしたがこの駅で降りてお花見するのもとても良さそうです。列車と桜が並んでいる姿とかも見れそうですし。
震災語り部観光列車ではのと鉄道沿線などの能登半島の魅力についての紹介とアテンダントさんが語り部になり能登半島地震発生時やその後、現在の事についてのお話がありました。のと鉄道沿線の風景はとても魅力的なところが多く、実際にその風景を見ながらの解説を聞けるので初めて能登半島に観光に行く時に乗るととても良いと思います。語り部の震災での体験のお話を聞いておくことは今後、日本の色々な土地で大地震の可能性があると言われてるのでいざという時にどう行動すればいいか考えておくきっかけにもなると思います。のと里山里海号自体も車内のシートや内装などとても魅力的な車両ですし座席指定ができて確実に座れますので観光などで七尾駅と穴水駅を移動するのに乗車するのに良さそうに思います。震災語り部観光列車は乗り降りできるのが七尾駅、和倉温泉駅、穴水駅のみなので他の駅では乗り降りできない列車でした。

終点の七尾駅に到着しました。

七尾市観光協会マスコットキャラクターとうはくん がお出迎え。七尾出身で安土桃山時代から江戸時代に活躍した絵師がモデルらしいです。
七尾駅からはバスで移動しますがその前に駅の近くにあるお店に寄ります。

イタリアンジェラート チェルキオというお店に来ました。

奥能登 揚げ浜塩田 天然塩といちごをフラワーコーンで頂きました。天然塩のジェラートはミルクの風味が良く甘さと程よい塩がマッチしてるように思いました。イチゴはすっきりしつつイチゴの風味がしっかりしていました。両方ともかなり美味しかったです。価格も美味しさに対してかなりお得でした。ジェラートの種類も10種類以上あり季節ごとに旬の地元の食材などを使用したラインナップになっているようで何度食べに行っても楽しめそうです。また七尾に行った時に食べに行きたいです。
イタリアンジェラート チェルキオは七尾駅から徒歩で5分くらいの場所で車どおりが多い道から少し細い道に入ったところにありました。お店の前は小さな公園になっていたのでそちらでジェラートを頂きました。
この日の宿に向かうために駅前のバス停へ移動します。

七尾駅前のバス停から北鉄能登バスの路線バスに乗ります。車両は日野自動車の小型バス ポンチョ。

この日に宿泊した湯川温泉 龍王閣です。能登半島の真ん中らへんの崎山半島というエリアにあり駅から距離がある場所ですがバス停が宿の前にあるので路線バスでも行きやすかったです。周りは田畑が広がりとてものどかな雰囲気で良かったです。
湯川温泉 龍王閣について詳しくはこちらの記事にて。 続きを見る
湯川温泉 龍王閣(石川県)

こちらの宿は泉質がとても良いと評判で行ってみたいと思っていました。良く体が温まるようなお湯で温泉に含まれる成分も濃くて体に効いてる感じがありました。とても気持ち良かったです。

夕食は宿の客室にて。魚中心のメニューで素材も調理も良くてとても美味しかったです。
温泉はチェックインからチェックアウトまで好きな時間に入れるのでこの日は何度か温泉に浸かったりしてのんびりすごしました。次のページの翌日に続きます。