和倉温泉 花ごよみ(石川県)

2025-04-13

2025年の5月に石川県七尾市にある和倉温泉 花ごよみ に宿泊して来ました。和倉温泉で貴重な源泉かけ流しの温泉に入れる宿で能登の食材を使った夕食や朝食もとても美味しかったです。部屋などの設備もしっかりとしていてとても快適に宿泊できました。

この日は石川県、富山県への3泊4日の旅の2日目で前日は同じく石川県にある湯川温泉 龍王閣に宿泊して来ました。花ごよみに宿泊した翌日は和倉温泉から路線バスで行ける能登島の のとじま水族館にも行ってきました。旅行全体についてはこちらの記事にて。

和倉温泉の最寄り駅の和倉温泉駅はJRの特急列車とのと鉄道の普通列車が乗り入れている駅で特急列車は金沢駅から能登かがり火 が乗り入れて北陸新幹線が開業する前は大阪や名古屋、越後湯沢などからも直通の特急列車も運行されてました。交通の便も良く多くの温泉宿もあり能登観光の拠点としても賑わってきた温泉地のようです。

和倉温泉は平安時代からの歴史があり温泉が最初に発見されてからしばらくして地殻変動で源泉が湧出する場所が海の中に移動してしまい、後にシラサギが海の中のお湯が湧き出ている場所で傷を癒しているのを見かけて再度温泉を発見したという伝説もあるようです。(温泉あるあるの動物、傷を癒しがち)江戸時代には加賀藩藩主の前田家が湯口の整備やその周りの埋め立てなどを行い湯治客などが訪れる温泉地となったそうです。

2024年1月の能登半島地震で和倉温泉も大きな被害を受け一時期は全ての旅館が営業休止していたようですが、和倉温泉の温泉宿の中で一番最初に観光客も受け入れる営業を再開したのが今回宿泊する花ごよみでした。現在も各温泉施設が復旧を進めていて営業再開する温泉宿も徐々に増えています。

花ごよみは3階建ての建物で和倉温泉総湯という大きな共同浴場や飲食店などもありました。和倉温泉は大型の旅館も多いのですがこちらの宿は部屋数10部屋でアットホームな雰囲気も楽しめる規模の旅館で自分はとても好みでした。

建物正面の道沿いに入り口があります。宿の入り口の横には小さめの扉があり夜はラウンジバーとして営業しているようです。

駐車場は建物のすぐ隣にありました。

入り口横には宿泊者の名前が掲示されています。(自分の名前以外は画像修正でぼかしてあります)

入り口から館内に入ります。部屋までは靴を履いたままです。

お土産物などを展示してある売店スペースがあり、その奥にフロントがあるのでチェックインして部屋に案内していただきました。

フロントの右側(玄関側)はラウンジバーへ室内から行ける入り口になってるようです。

客室のある階へはエレベーターがあるので移動が楽でした。

今回宿泊したお部屋の入り口。

部屋に入り靴をぬいて室内へ。館内で使用できるスリッパも用意されていました。

扉のすぐ横には洗面台などがあるスペースがあります。

洗面台やアメニティ類、ドライヤーなどが揃っています。バスタオルやタオルスタンドもこちらにありました。

洗面台の横の冷蔵庫には有料の飲み物が入っています。

洗面台の奥にはトイレへの扉があります。

トイレは設備も清潔感もとてもよく快適でした。

部屋は純和風の落ち着いた雰囲気でくつろげます。今回宿泊したのは6畳の部屋で他には8畳や10畳の部屋のプランもありました。1人での宿泊だったので6畳で十分広いです。

部屋の奥には窓があります。部屋によっては遠くに海も見えるようです。

床の間には掛け軸も飾られてました。

テレビはちょうどいいサイズでした。

テレビの横にはクローゼットがありハンガーかけやハンガーもあります。

浴衣なども用意されていました。浴衣は着心地が良いものでした。

金庫やごみ箱、ティッシュなどがまとめられていました。

床の間には壺と内線用電話機。

空気清浄機とポット。

反対側の壁側は押し入れがありエアコンも性能が良さそうなのがついてました。

お茶セットも机の上に用意されていました。

お茶請けのお菓子は能登のいも。能登の銘菓で、いわずみという会社が製造販売しているようです。サツマイモに似せた形状の焼菓子でニッキの香りと皮の中に入ったしっとりとした餡で美味しかったです。

ふすまの先に部屋の入り口スペースがあります。

大浴場は1階のフロント近くにありチェックインからチェックアウトまで好きな時間に入浴できます。

浴室は2か所あり男女別に使用されています。日によっては時間により男女が入れ替えの時もあるようですが今回宿泊した日は入れ替えなしでした(宿泊日の男女割合で決まるようです)

脱衣所は3人くらい同時に使っても余裕がありそうな広さだと思います。

棚にかごがあるのみのシンプルなタイプなので貴重品などは部屋の金庫を使うと良さそうです。

洗面台も清潔感あり髭剃りなどのアメニティも用意されています。

脱衣所への扉です。

脱衣所から浴室に入ると奥に浴槽、手前に洗い場があります。

浴槽の広さは5~6人くらいはゆったりは入れそうなくらいでしょうか。

無色澄明のお湯で浴槽のお湯は若干白く濁ってるような印象で白い湯の花も少し見かけました。体が温まる感じの気持ちがいいお湯でした。

浴槽角の壁際に源泉の湯口があります。

湯口には布がかぶせてありその下から少しずつ源泉が投入されていました。源泉を手に取って味をみてみると濃い目のしょっぱさがあり苦味も感じました。香りはほとんど無いようです。

水の蛇口と思われるものもありましたが浴槽は源泉の投入量で適温になっているようだったので使うことはありませんでした。

源泉が投入された分だけ浴槽の淵からお湯があふれていて源泉かけ流しで温泉が使用されています。和倉温泉は温泉宿が沢山ありますが源泉かけ流しの温泉に入れるところは少ないようです。

洗い場は5か所ありそれぞれにシャンプー、ボディーソープ、石鹸も用意されています。隣とのスペースは少しタイトですが部屋の数から考えると混みあう心配はないと思います。

浴槽の横には大きな窓があり昼間は光が入ってきて気持ちがいいです。窓の外は庭があり植物が植えられています。

泉質はナトリウム・カルシウム―塩化物泉(高張性弱アルカリ性高温泉)で和倉温泉の第5号源泉、第8号源泉、第10号源泉、第13号源泉が混合されて和倉温泉湯元貯湯槽に貯めてから各温泉施設に配湯されているようです。貯湯槽の出口時点での湯温は82.4度とかなり高めです。pHは7.8の弱アルカリ性。温泉の香りや色はほとんどありませんが温泉1kg中の溶存物質量が19.48gと濃い温泉のようです。

大浴場の入り口近くにはウォーターサーバーも設置されていました。

夕食は18:30からで2階にある食事処にて。お刺身は新鮮さを感じました。それぞれのお料理が素材も調理も良い印象でとても美味しかったです。夕食の時に別途注文できる飲み物はアルコール類の種類も豊富でソフトドリンクもありました。

焼き魚も美味しかったです。

エビと煮物。煮物の野菜は見た目も凝った仕上がりでした。

固形燃料で加熱するこちらのお料理は魚や野菜が入っています。

茶碗蒸し。

揚げ物とお吸い物、漬物

ご飯。

デザート。

美味しいお料理ばかりでボリュームもかなりあるように思いました。旬の素材を使ったお料理のようでまた違う時期だと違うお料理の内容になるかと思います。またプランによってはさらに料理が追加になったりもするようです。

朝食も夕食と同じ食事処で頂きます。時間は7時、7時半、8時から選ぶことができました。

朝も固形燃料で加熱するお料理があり鍋に入ったお豆腐などが熱々で食べれました。

お味噌汁もいただきました。

朝食もとても美味しかったです。

アクセスは和倉温泉駅や七尾駅からの路線バスのバス停がある和倉温泉バスターミナルすぐ近くです。和倉温泉駅から徒歩の場合は25分くらいです。和倉温泉駅や七尾駅までは金沢駅から特急列車も走っています。北陸新幹線に乗れば関東などから乗り換えなしで金沢駅まで来れますし大阪や名古屋からも在来線特急列車から敦賀駅乗換で北陸新幹線にのれば金沢まで着きます。

和倉温泉 花ごよみ は源泉かけ流しの気持ちがいい温泉に入ることができる温泉旅館でお料理も新鮮な素材と丁寧な調理がされていてとても美味しかったです。土曜日、祝日前日以外は1人でも宿泊できるプランもありました。清掃などもしっかりされている印象で快適に宿泊することができ部屋の洗面台やトイレなどの設備もとても使い勝手が良かったです。女将さんや従業員さんも丁寧な対応をしてくださりありがたかったです。宿泊プランや空室、口コミなどの確認は楽天トラベルの宿のページじゃらんの宿のページからできました。

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