温泉ゲストハウス HAKONE TENT(神奈川県)

2024-02-04

2024年の2月に強羅駅近くのHAKONE TENTというゲストハウスに宿泊してきました。温泉旅館をリノベーションしたゲストハウスで源泉かけ流しの温泉に入ることができ建物は歴史も残しつつ遊び心感じるオシャレな造りになっていました。

この日は1泊2日の箱根旅行でした。初日は強羅駅近くで美味しい豆腐かつを食べ2日目は雪が降ってきたので早めに箱根を出発しましたが小田原の温泉などにも寄ったりしました。旅行全体についてはこちらの記事にて。

最寄り駅の強羅駅は箱根登山鉄道鉄道線の終点でケーブルカーへの乗換駅です。東京からだと新宿駅から小田急と箱根登山鉄道で来れるので便利です。

宿に向かうには駅舎の横にあるこちらの横の出入り口から出るのが一番近そうでした。。

駅舎横の出入り口から出てすぐの所にあるケーブルカーのホームの下を通れる一般通路という名前の地下通路へ。

地下通路の反対側から出ます。

地下通路を出ると正面に向かう道があるので進んでいきます。

道沿いにHAKONE TENTと書かれた看板があるので左に曲がります。

道が坂になってるので登っていきます。

道沿いにある右側の建物がHAKONE TENTです。入り口は奥の方にあります。

いくつかの建物が組み合わせられたような外観でした。

右側のガラスの扉がある所が入り口です。

ガラスの奥は旅館時代の面影が残ってる感じがしますね。

オシャレな看板がついていました。

玄関で靴を脱いでスリッパに履き替えます。玄関から中に入り奥に進むと受付のカウンターがありチェックインをしてもらいます。その奥には夜にバーとして営業しているスペースがありました。

玄関やロビー、バーがあるスペースと宿泊者向けのスペースの間はガラス戸がありました。

2階への階段は少し急です。

2階に色々なタイプの客室があります。今回宿泊したのはTENT6と記載されてる部屋で1名用の個室です。他の部屋はダブルベッドの部屋があったり畳敷きの和室もありました。和室は以前はドミトリーとして相室で使われていたようですが現在は部屋ごとに2名まで、3名まで、4名までの個室として提供されてるようです。またメインの建物の客室以外に道を挟んだところに一棟貸切のアパートメントもあるようです。

建物は旅館時代に徐々に増築されていた名残で通路に段差があったり迷路のようになっていて油断すると自分の現在位置が分からなくなりそうでおもしろかったです。

広いスペースと広いスペースの間は狭い通路がある感じでした。

コの字型に囲まれてる部分がバルコニーになってます。

この日はあいにくの天気でしたが晴れていればバルコニーに出たりするのも気持ちよさそうです。

今回宿泊した1人個室の入り口の扉は上と下が空いてる造りでした。

扉を開けるとスリッパを脱ぐスペースがあります。

内側からみた扉。

内側からの鍵はフックです。温泉巡りをしてるとよく見かける鍵です。

外側の鍵は南京錠です。部屋番号がついたキーホルダーもカッコいいデザインで良いですね。

扉の先で90度曲がった所に部屋があります。

今回泊まった1名用個室です。シンプルにベッドがあるだけの部屋ですが床の木の質感などもとてもよく全体の色合いも落ち着いていてとても好みでした。窓は上の方に小さなサイズのがあり明かりが入ってくる感じでした(館内図を見るとバルコニーに接してる面のようです)

ベッドは寝心地が良くて快適です。ベッドの上にはバスタオルが置いてありました。

スリッパを脱いで中に入るところに引き戸の扉があります。

扉を閉めると押し入れになっています。ちょっと変わった作りですが秘密基地感あって良いですね。旅館時代から元々こういう造りの客室だったのかリノベーションする時に造った部屋なのかなど興味がわきました。

耳栓、ティッシュ以外のアメニティ類は無いのでそれ以外に使用するものがあれば持参するか歯磨きなどは購入もできるようです。

天井のライトは和風な感じ。

エアコンは設置されてるので冬や夏でも快適です。

壁や天井の質感もとても良いですね。

コンセントプレートが木目調になってるのも良いですね。

部屋にテレビは無いので翌日の天気予報などを確認したい時は自分のスマホなどで見たりになるかと思います。部屋でWi-Fiは使用できます。ゲストハウスなので部屋でのんびり過ごすよりも外に出かけたり共有スペースですごしたりする方が多い感じなのかもしれないですね。箱根の観光情報などはスタッフさんが詳しくて相談に乗ってくれるようでした。

浴室は2か所あり、石風呂の方はチェックインの15時から23時までは40分ごとの予約制になっています。チェックインの時にスタッフさんと予約の時間を相談して決めますが連泊のお客さんが朝の時点で予約できるようでこの日は夕方からの時間は殆ど予約が埋まっていました。23時以降は予約無しで入れるので夜中や朝などは空いていれば好きな時間に貸し切りで入浴できます。

石風呂の浴室には専用の階段で1階から降りていきます。

使用する際に階段の手前にある紐が付いた貸切使用中のプレートを設置しておきます。

浴室までの通路は絵が描かれていました。

脱衣所はレトロな感じの洗面台が良い味出してます。1階から階段を降りてきた地下ですが建物がある場所が坂になっているので浴室がある場所は地面が低くなってるようで窓がありました。

脱衣スペースにはカゴが置いてあるのみです。

浴室は広々としています。脱衣所から入ったすぐの所に浴槽がありました。

浴槽のサイズは4~5人くらいな感じでしょうか。貸切なので一人で入れて広々でした。

酸性の温泉らしい香りと硫黄(硫化水素)系の香りなどがする複雑な香りだと思いました。見た目は白く濁ってインパクトありますが入ってみてるとすっきりとしたマイルドなお湯でツルツルとした肌触りに感じました。宿のスタッフさんが温度調整は気を使ってるそうで丁度良い気持ち良さの温度でした。(日本ほど浴槽に浸かる文化が無くシャワーの利用がメインの国からの旅行者には熱いお湯が苦手な方も多いようです。)

浴室が結構くもっていたので窓をあけてみました。外はすぐのところに壁があるので景色は特に見えない感じでした。

湯口は壁際に設置されてます。

源泉は湯口から一旦浴槽内のパイプの中に流れて浴槽内から投入されるようになっていました。新鮮なお湯が底から投入されるのは良いですね。熱い源泉で火傷をしないような意図もあるのでしょうか。

源泉を投入した分だけ浴槽の外に流れていく源泉かけ流しです。丁度良い温度だったので使用してませんが加水用の蛇口は浴槽から少し離れた所にありホースがついていました。

洗い場は3つありそれぞれにシャワーも設置されています。

予約制の貸切の時間帯に入浴する時にも時間が分かるように時計が設置されているのは親切ですね。

浴槽内がくもっててよくみえませんが浴室の内装もオシャレですね。

泉質は酸性―ナトリウム・カルシウム―塩化物・硫酸塩温泉(旧泉質名 酸性―含石膏食塩泉)酸性 低張性 高温泉。源泉の温度は56.3度で浴槽では40~42度で仕様。pH2.5の酸性の温泉です。

源泉名が大涌谷温泉 蒸気造成混合泉3号線(強羅方面)と箱根登山鉄道株式会社5号、6号井蒸気造成泉(宮城野第133、134号)混合泉 と記載されていました。大涌谷温泉の方は酸性の温泉で箱根登山鉄道株式会社5号、6号井蒸気造成泉の方は中性の温泉でそれを混合しているので温泉らしさがありつつマイルドな温泉になってるようです(ネットで見た分析書によると、近くにある老人福祉センターやまなみ荘にある日帰り温泉施設などが同じ組み合わせのようなのでそちらも気になります)

この源泉はそれぞれ大涌谷と強羅で蒸気状の温泉と水を混合して造成されている温泉で大涌谷温泉の方だけ使われている温泉宿や、中世の方の温泉だけ使われている温泉宿もあるようです。それぞれの温泉にも入ってみたいです。(中性の方の源泉は強羅駅前のお土産物屋さんの店頭にある手湯でも使われていました。そちらだけだと透明で香りなども殆どないお湯でした)

英語なども表記されている温泉の案内もありました。(多分、大涌谷温泉の方だけの内容で書いてあるようです)

もうひとつの貸切温泉風呂のヒノキ風呂は空いていればチェックインからチェックアウトまで好きな時間に自由に利用できます。1階から石風呂とは違う階段を降りて地下に移動すると右側がヒノキ風呂の浴室です。

使用する際は紐がついた使用中のプレートをセットして扉をしめて貸し切れます。

脱衣所はシンプルにカゴが置いてあるタイプでした。

脱衣スペースの奥に進んだところに洗面台があります。

その先が浴室の入り口です。

ヒノキ風呂の浴室はコンパクトなサイズです。

ヒノキ風呂も石風呂と同じ源泉を使用されていて白濁したお湯です。

源泉はパイプで浴槽の中から投入されています。

浴槽のサイズは小さめで1~2人用といった感じで1人でゆったり入るのに丁度良さそうです。

洗い場は2か所ありましたが1カ所は浴槽のすぐ横なので浴槽のお湯が熱い時に加水したい時に使う感じかもしれません。

ヒノキ風呂は石風呂と比べて小さいサイズですが石風呂が予約で貸切の時間帯でもこちらは空いていれば自由に入れるのが良いですね。浴槽が小さい分投入された源泉でお湯が入れ替わるのも早そうです。

地下に降りてからヒノキ風呂の浴室と反対側に進むと洗面所&シャワールームがあります。

シャワールームも設置されているので温泉が苦手な場合やパッとシャワーを浴びたい場合はこちらが使用できます。

シャワールームは一般的なタイプ。シャンプー、ボディーソープも設置されていました。

洗面台は個性的なデザインのものでした。ゲストハウスに改装した時に元の内装を解体したあとの状態を活かしつつ作った感じでしょうか。

シャワールームの前は広めのスペースがありました。

2階の洗面台は廊下の奥に共有のものがあります。シャレた感じのデザインなのが良いですね。

トイレも共有ですがウォシュレット付きで綺麗なトイレでした。

1階には共有のキッチン&飲食スペースがあり自由に使用できます。宿の中にはドリンクの自動販売機は無さそうだったのでバー営業時間外に冷たい飲み物を飲みたい場合はあらかじめ買ってきて冷蔵庫で冷やしておくと良いかもしれません。

ゴミ箱なども綺麗に配置されてました。こういうところまでオシャレです。広々としたスペースなのも良いですね。

キッチンには調理器具や電子レンジなどがありこちらも自由に使用できるので何日か滞在する場合などに食材を持ってきて自炊したりも良さそうです。

自由に飲めるお茶類やインスタントコーヒー、コップやカップなども。

フォークやスプーンなども用意されています。

チェックインをした受付の奥のスペースは夕方からHAKONE TENT BARとしてバー営業をしています。2024年時点では18:00~22:00 (ラストオーダー21:00)で営業していてこちらのバーは宿泊者だけでなくても利用できるのでお客さんも多く賑わっていました。宿泊者は割引もありました。

メニューはピザやラザニア、カレーライスなどのお食事系のフードやケーキなどのスイーツ、ドリンクはアルコール類の品ぞろえも多く価格も手ごろでした。

ピザのマルゲリータを頂きました。生地は薄くサクッとしていてミミの部分はモチっとしています。サイズは一人で食べるのには充分な量がある感じです。味付けも良くとておも美味しいピザでした。他のメニューも美味しそうなのでまたの機会に食べてみたいです。

カウンター席ではスタッフと会話を楽しみながらビールを飲んでいるお客さんもいらっしゃいました。外国からの観光だと思われるお客さんが多かったですがスタッフさんは英語などが話せる方が多いようです。

ソファー席やちょっと変わった造りのお座敷席もありました。

ギターやパソコンなど。右奥に写っているのは宿泊者用のエリアへの扉です。

冬だったからかコタツの席もありました。コタツもオシャレです。ハンモックのようなものも見えますね。バー営業以外の時間もフリースペースとして使うこともできるようです。(夜遅くは消灯されていました)

朝食の提供は無い(HPによると火曜日のみ予約制で朝食の提供があるようです)のですが歩いて1分くらいのところにHAKONE TENTと同じ経営でHAKONE TENTと同じ会社が運営しているCOFFEE CAMPというカフェがあります。宿泊料を会計したレシートを持参すると割引になるというのでこちらで頂きました。

農協として使われていた建物をリノベーションして作られたカフェで外装も内装もとてもオシャレでした。インスタなどで検索すると入り口前で記念撮影してる写真などを多く見かけたりもして人気があるお店のようです。オープンに合わせて行ってみたところこの日は僕と同じくHAKONE TENTのお客さんや多分箱根に住んでらっしゃる方などで賑わっていました。

HAKONE TENTとCOFFEE  CAMPの運営会社は他にも囲炉裏ゲストハウス天幕という彫刻の森美術館近くにあるゲストハウスも運営しているようでそちらも気になりました(そちらには温泉は無いようですが近くに以前行った事がある温泉の亀の湯があります)

ホットドッグ +ドリンクセットを頂きました。このセットにはオプションでヨーグルトやスープをつける事ができたのでヨーグルトを。ホットドックはサクッと焼いてありパリッとしたソーセージが美味しかったです。香ばしいフライドオニオンのザクザクした感じやレタスのシャキシャキした感じも良かったです。コーヒーも香りが良く美味しかったです。ヨーグルトはプレーンのヨーグルトにハチミツのような風味と甘さがあるレモンがのっていてナッツがアクセントになっていました。他にもチーズホッドドックやオープンサンドも同じように朝のメニューのセットにできました。

使用したシーツ、掛布団カバー、枕カバー、バスタオルといったものはチェックアウトする前に1階にある回収ボックスに入れるようになっていました。ゲストハウスではよくあるスタイルですね。

HAKONE TENTの駐車場は建物と道を挟んだ反対側(この写真で道の左側)にあります。台数に限りがあるようなので車で行く場合は事前に連絡が必要なようです。一棟貸切のアパートメント客室も駐車場と同じ敷地の方にあります。

観光地のゲストハウスという事で温泉はどんな感じなのかなというのもありましたが実際に行ってみると温泉もとても気持ちいいお湯でしたし貸し切りで入ることができるのもとても良かったです。そして建物全体がオシャレで遊び心もあるリノベーションがされているのもとても居心地良いゲストハウスでした。スタッフの皆さんも皆親切でフレンドリーな対応だったのも嬉しかったです。1人用個室もあり内装なども綺麗で清掃もしっかりされていて清潔感もあるのでゲストハウスに興味があるけど行ったことない方が行くのにも良いところなのかなと思いました。

宿泊のプランや客室の空室確認などは楽天トラベルじゃらんでも見る事ができます。僕が泊まった1人用個室は予約がとりずらかった(たまたま予約枠が設定されて間もないタイミングだったようで希望の日に予約できましたが数か月先のタイミングでした)ので泊まってみたい場合は早めに予約すると良いと思います。

Ⓒ2021 ROMANTIC TECHNOLOGY