川棚温泉 旅館小天狗(山口県)

2023-12-15

2023年の12月に山口県の川棚温泉にある小天狗という旅館に宿泊して来ました。源泉かけ流しの気持ちがいい温泉に入る事ができる温泉旅館で歴史を感じる和風の落ち着いたたてものもとても好みでした。

この日は福岡県~山口県~広島県と4泊5日の旅の2泊に泊りました。この旅行では色々と初めて行く場所に行ったり美味しいものをたくさん食べたりと充実した旅行でした。旅行全体はこちらの記事にて。

最寄り駅は川棚温泉駅です。山陰本線で下関駅から40分弱で着きました。(検索してみると新幹線の新下関駅からも1時間かからない位で着くようです)

温泉名の付いてる最寄り駅ですが温泉街まではそこそこ距離があり徒歩で25分位かかります。駅前のロータリーの前から延びる道をまっすぐ歩いて行くだけなので道に迷ったりする心配はなさそうです。温泉街まで行くとコンビニなどは無いので必要なものがある場合この道沿いに途中に有るスーパーやコンビニで購入して行くと良いと思います。(地図で見た時、温泉街の近くにコンビニがあったのですが実際には閉店していました)

今回は丁度いいバスがない時間だったので歩きましたが温泉街の近くにはちょっとレトロな雰囲気がシブイバス停もありました。

川棚温泉という看板がある場所から温泉街になっています。カフェなどの飲食店や和菓子のお店などはいくつかありますが住宅街の中にいくつか旅館などの宿や日帰り温泉施設がある静かな温泉街という感じです。賑やかな温泉街が好みの場合は合わないかもしれませんが僕は落ち着いた雰囲気の温泉街もとても好きなので好みな感じでした。

温泉街の入り口から5分位歩いたところに今回宿泊した旅館 小天狗があります。少し歩いたところに同じ系列の小天狗さんろじという宿もありますが、そちらは高級志向でモダンな和風宿で部屋に露天風呂が付いていたりするようです。

駐車場は宿のすぐ隣にありました。まだチェックイン開始前の時間に写真を撮ったのでパイロンが置いてあります。(この後チェックイン開始の時間まで近所を散歩してました)

建物は外観からも歴史を感じます。

入り口には白い大きな暖簾がかけてあり風で揺れてました。

玄関横に下駄箱があるので靴はそちらにしまいます。

玄関から入ってすぐのところに受付のカウンターがあるのでこちらでチェックインをして部屋まで案内していただきました。

フロントのすぐ横にはロビーがあります。自動販売機があるほか、ロッカーもあるので日帰り入浴の場合はこちらのロッカーに荷物を入れることができます(浴室の脱衣所はカゴのみでロッカーはありません)

ロビーではお土産品なども展示、販売されてました。

廊下をしばらく歩き奥の方へ。2つの建物が繋がっている造りになっているようで泊まった部屋は奥の方の建物にあるようです。

今は使用されていませんが、廊下沿いにあるタイル張りの洗面所がまたレトロな感じで良かったです。

今回宿泊した部屋は2階だったので階段で2階へ。階段の柄はかわいらしいです。

階段を登った所にはちょっとした休憩スペースがありました。

廊下には大きな窓もついていて光が入ってきて明るいのも良かったです。

今回宿泊した部屋の一口はこちら。階段から一番近い部屋でした。

和風の落ち着いたお部屋で居心地が良かったです。

1人泊で布団がセットされていたからかテーブルは壁沿いにセットされていました。

テレビや空気清浄機、金庫や内線用の電話機は一か所にまとまっていました。

1人泊で夕食もつかないプランだったからかお布団はチェックインの時点で敷いてありました。部屋は広いのでそれでもスペースに十分余裕はありました。

お布団はかなり寝心地良かったです。

広縁にはテーブルと机。大きな窓ガラスで光が入ってくるのも心地よいです。

広縁に冷蔵庫もあるのでロビーの自動販売機で買った飲み物などを冷やしておくことなどもできます。

広縁の右奥に進むと洗面台がありその奥にはトイレへの扉があります。

トイレは床や壁は少しレトロな感じですが便器はウォシュレット付きの新しいものになっていて大変ありがたいです。

ティーパックタイプのお茶とお茶請けのお菓子(三春堂の川棚まんじゅうでした。チェックイン前にちょうど同じものを三春堂を購入していましたがとても美味しかったです。箱入りのものが宿のロビーでも販売されていました。)

廊下から部屋の入り口に入ってたところでスリッパをぬぎますが結構な広さがありました。

部屋の入口から畳の部屋に行く途中には廊下なような所があり扉の中にアメニティが用意されていました。

浴衣やタオル類などがありました。

こちらの宿は2階建ての2つの建物が繋がっている造りのようです。

温泉の大浴場は1階に2か所あり20時で男女入れ替え(入れ替えと清掃で30分使用できない時間がありました)になるのでチェックインが遅かったりしなければ両方に入ることができます。

暖簾の先にスリッパを脱ぐスペースがあります。ライトがとても綺麗でした。

脱衣所は広々としていて清潔感もあります。ロッカーは無くカゴのみなので荷物などは宿泊なら部屋に、日帰りならロビーにあるロッカーに入れてくると良いかと思います。

洗面台もとても綺麗でした。脱衣所の洗面台が綺麗なのは嬉しいです。

浴室はレトロな雰囲気なタイルも活かした造りでとても好みでした。

お湯は無色透明で内湯は少し熱めで入るとシャキッとして気持ち良かったです。夕方には行った時よりチェックイン直後に入った時の方が熱く感じたので時間帯等によって多少違うのかもしれません。4~5人くらいはゆったり入れそうな広さがありました。深さは普通に座ると肩まで浸かれる位のちょっと深めで一番手前と奥の底が階段状になっていました。

源泉はタイルが貼られている筒状のトンネルのようなとこを通ってるパイプから投入されていました。珍しい形状の湯口ですね。

お湯は無色透明で源泉の投入口近くでお湯を近づけるとほのかに硫黄(硫化水素)の香りを感じ味はうっすら塩の味でした。

源泉かけ流しで使用されているので投入されたのと同じ量のお湯が溢れて排出されます。淵の一部に切り掛けがあってそのすぐ近くの排水口に流れていきます。

洗い場は脱衣所との入口近くに1か所。カラン、シャンプーが設置されリンスインシャンプーとボディーソープも用意されています。

その右の方の一番奥にも1か所洗い場がありました。

壁際には温泉に浸かって体が温まった後に休憩したい時などに良さそうな椅子も設置されていました。

洗い場は奥の角にも1カ所ありました。

さらに手前の角にも1か所の合計4か所の洗い場が内湯の浴室4隅にあるという珍しい作りでした。こんだけ離れていると隣で洗ってる人がいても全く気にならないのは良いですね。脱衣所への扉に何か写っててなんだろ?と思ったのですが脱衣所のランプの光っぽかったです。幻想的でした。

ガラスの扉から外に出る事ができます。

外には露天風呂があります。

露天風呂は内湯と比べて低めの温度と浅めの浴槽でのんびりと浸かるのが気持ちいい感じでした。

源泉はこちらの湯口から投入されていました。

露天風呂も源泉かけ流しです。

露天風呂の周りには庭があります。そんなに広い庭では無いですがしっかり手入れされている植物などもありとても良かったです。

浴槽の上には屋根が付いていて空が見えるのは屋根と壁の間だけでしたが、この日は雨が降ったりしていたので丁度良かったです。

夜になると露天風呂と周りの庭がライトアップされてこれもまた素晴らしかったです。

暗くなってくると内湯から外を眺めていても露天風呂周りの明かりがとても綺麗でした。12月だったので露天風呂でのんびり過ごした後は内湯で温まりました。

20時半になり男湯と女湯の浴室が入れ替えになったのでもう片方の浴室へ。先に入ったもう一つの浴室と同じ廊下沿いに入口があります。

暖簾をくぐった先に扉があります。

扉の先にスリッパをぬぐスペースがありその先に脱衣所があります。脱衣所はもう一つの浴室の脱衣所と比べるとコンパクト。

休憩用の椅子や洗面台もありドライヤーも設置されています。

こちらもロッカー等は無くカゴのみでした。

こちらの浴室は扉から入ってすぐ目の前に浴槽がありその奥にガラスの扉と露天風呂があります。もう一つの浴室と比べると浴槽などは現代風。

こちらの浴室も内湯は少し深めの浴槽で温度も高めでした。

四角い湯口から源泉がどんどん投入されていました。

浴槽の両側面の淵が少し低くなっていてお湯が排出されて洗い場の採水口へと流れていきます。こちらの浴室も源泉かけ流しで温泉が使用されています。

洗い場は片方の壁際に2か所。シャンプーやボディソープもそれぞれ設置されています。浴槽から流れ出たお湯は洗い場足元の排水口へ流れていますが温泉成分で変色しているようでした。

反対側の壁側にも2か所の洗い場がありました。

扉から外に出ると露天風呂。こちらの露天風呂も湯温は低めですこし温く深さも浅めなのでゆったりとくつろぎながらのんびり温泉を楽しめる感じでした。

浴槽の周りは大き岩が使われた岩風呂という感じでもう一つの浴室の露天風呂と比べて少しワイルドな感じだと思います。

管のような湯口から源泉が投入されています。

溢れたお湯は内風呂の入り口側の少し低くなってるところに流れていっていました。

こちらの露天風呂も浴槽の上には屋根が付いてるので雨が降ってても安心して温泉を楽しめます。

朝早起きして空いてる時間に1人露天風呂に入ってゆっくりしていましたが最高でした。

夜も雰囲気あってとても良かったです。

浴槽の側面に穴がありパイプに繋がってます。

このパイプは内湯に繋がってるようでしたが何故なのかはよく分かりませんでした。内風呂の熱めのお湯を露天風呂に流して温度調整でもしているのでしょうか?

泉質は含弱放射能-ナトリウム・カルシウム-塩化物温泉(低張性弱アルカリ性高温泉)。源泉の温度は43.6度でpH8.1の弱アルカリ性。自家源泉を使用しているようです。良く温まり湯上りには冷めにくいお湯で今回のような冬にもとても気持ち良かったです。

源泉はかけ流しで使用されていて加温、加水もなく温泉のお湯を楽しむことができます。脱衣所には衛生管理のため塩素系薬剤を使用と記載がありましたが、ロビーに会った温泉利用証には入浴剤、消毒は無しとなっていたので清掃に使用しているとかなのでしょうか?お湯に入ってる時は塩素の臭いなどは感じませんでした。

朝食は別室で頂きます。朝食の時間はチェックインの時に希望を聞かれこの日は7時から、7時半から、8時からと時間を選べたので7時からでお願いしました。宿泊した部屋から階段で1階に移動してお食事が用意されている部屋へ。テレビなどもあり金庫もあるので元々は客室として使われている部屋なのでしょうか。朝食を食べている間に部屋の布団は片づけてくださってありました。

鮭や梅干し、漬物、味海苔など旅館の朝食の定番のお料理やポテトサラダ、キンピラゴボウなどが並びます。

固形燃料で加熱されている鍋にはベーコンがしかれていて生卵をのせて好みの焼き加減で頂きます。途中で火を止めて半熟などで食べたい場合は写真の上の方にある器具で火を止めるようになっていました。玉子焼きは塩コショウや醤油で好みの味付けにして食べれます。鮭は脂がのっていて美味しく塩加減や焼き加減もとても良かったです。ご飯は丁度良い硬さに炊かれていて美味しかったです。味噌汁もスッキリとした丁度良い味付けで朝食にぴったりでした。ポテトサラダはジャガイモの味を活かしている感じでとても好みでした。

1人泊のプランには夕食付きがなかったので夕食は宿で食べていないのですが、この朝食なら夕食もきっと美味しいのではと思います。夕食には川棚温泉名物の瓦そばが付いてくるプランもあるようです。季節によっては山口の名物のフグの料理がつくプランもあるようです。今回は夕食は外食しましたが名物の瓦そばを食べれるお店が徒歩で行ける場所にあったのでそちらで頂きました。

宿の宿泊プランや口コミなどは楽天トラベルじゃらんなどで確認することができます。
今回、初めて山口県に来ることになり温泉に入りたいなと思い探して見たもののなかなか自分の好みのお湯が良さそうな温泉は少ないようでしたが、こちらの宿の温泉は泉質も湯使いもとても良い感じでとても良い温泉だと思いました。歴史ある旅館らしい雰囲気もありつつしっかりと清掃などもされている建物やお部屋、温泉で居心地良い旅館でした。従業員さんもみな親切にしてくださったのもありがたかったです。

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