2024年の11月に京都鉄道博物館を見学していきました。京都鉄道博物館は京都府京都市にあり1972年から同じ場所にあった梅小路蒸気機関車館をリニューアルし大阪にあった交通科学博物館の後継の施設として2016年に開館した鉄道博物館です。
梅小路蒸気機関車館は子供頃に鉄道好きだったので行ってみたいなと思っていましたが埼玉からは子供が簡単にいける距離では無いので憧れなままでした。その後大人になり何年か前からはちょいちょい旅に出るようになり京都にも寄る事はありましたが日程の都合などでラーメンを食べに行くくらいだったりだったのですが京都鉄道博物館にも行ってみたいなと思うようになり今回見学に行ってきました。
この日は関西への旅に行った時で金曜日の夜に新宿から夜行バスに乗り土曜日朝に神戸に到着。神戸税関の庁舎公開イベントのオープンカスタムスに行きました。神戸に1泊した翌日の日曜日に埼玉まで帰る途中で京都に寄り、ラーメンを食べた後に京都鉄道博物館を見学しに行きました。旅行全体についてはこちらの記事にて。 続きを見る
高速バスで行く神戸税関、京都鉄道博物館。2024年11月

京都鉄道博物館の最寄り駅は梅小路京都西駅です。嵯峨野線(山陰本線)の2019年に開業した新しい駅で京都駅から1駅の場所にあります。

梅小路京都西駅から京都鉄道博物館まではすぐ近くで歩いて2~3分くらいで着くかと思います。入り口から建物に入ると券売機があり入場券を購入して受付から中に進みます。

受付から中に入ってすぐのプロムナードは入り口から本館までの通路のように縦に長くなっているエリアで3線分のレール上に車両が並んできます。車両の間は駅のホームのように高くなっているので窓から車内をのぞいたりもできました。
こちらの車両は蒸気機関車のC62です。東海道本線などの主要な路線で特急列車などの客車もけん引していた機関車で国鉄の蒸気機関車の中でも代表的なもののひとつだと思います。

80系電車のクハ86。80系は戦後の1950年代から1980年代まで活躍していた車両です。今でも湘南新宿ラインや上野東京ラインといった路線の車両などのラインで使用されているオレンジとグリーンの湘南色が使われるようになった元祖でもあります。80系は前面の窓が2枚のタイプの方が馴染みがありますがこちらは初期のタイプで全面の窓が3つに分かれています。

0系新幹線です。初代の新幹線ですね。こちらに展示されているには1964年に東海道新幹線が開業した時からの車両で1978年まで使用された後(0系自体は2008年まで走っていたようです)大阪にあった交通科学博物館で展示され、閉館後にこの京都鉄道博物館にて展示されるようになったそうです。

窓の外から車内も見えます。転換クロスシートなのとか今の新幹線とはだいぶ違いますね。

103系電車です。103系は製造された車両がかなり多い通勤型電車で東北から九州までの各地で使用されていたので色々なバリエーションがありましたがこちらにあるのは1号車で運転台が低く前面の窓が大きかった初期の103系です。103系は首都圏でも多く走っていたのを見ていたので懐かしいです。

こちらはディーゼル機関車のDD54です。エンジンなどは海外のメーカーのものを国内の企業がライセンス生産したものを搭載していたのですが故障が多すぎて10年ほどで廃車になってしまったという機関車です。

本館の横にはトワイライトゾーンというエリアもあり2線分のレールに車両が展示されていました。
こちらは電気機関車のEF58。戦後に製造されて1950年代から1970年代ごろに主に活躍していた電気機関車で主要幹線の旅客列車などを牽引していて寝台列車のブルートレインの牽引にも使用されていました。

EF81は直流、交流50Hz、交流60Hzの3つの電化方式の区間を走行することができる交直流電気機関車です。EF81の標準の色はローズピンクなのですが、このEF81は大阪駅~札幌駅の間を走行していたトワイライトエクスプレス用の塗装になっています。トワイライトエクスプレスでは大阪から青森までをこのEF81が牽引していました。

トワイライトエクスプレスで使用されいてた24系客車のスロネフ25形500番台です。この客車は列車の最後部(反対方面の時は機関車の次)に連結されていた車両で展望スペースの部分は個室寝台のスイートになっていて超豪華な部屋だったようです(部屋にシャワーやトイレまで付いていたそうです)

EF81とスロネフ25の間に展示されていたのは同じくトワイライトエクスプレスで使用されていた食堂車のスシ24。特急列車用の489系電車の食堂車だったサシ489を改造して24系客車として使用されるようになったちょっと変わってる車両で他の24系と比べて屋根が低く屋根の上には初期型の489系で使われていたキノコ型の冷房装置が載っているのがめちゃ好みです。

窓から食堂車の車内も見ることができました。これは厨房の設備です。高級寝台列車だけあって料理はフランス料理のフルコースなどが提供されていたようですが揺れる列車の中で調理するのとか大変そうですね。

EF65は貨物列車の貨車やブルートレインなどの旅客列車の客車を牽引していた直流電気機関車で国鉄の電気機関車で一番多く製造された車両です。こちらに展示してあるのはその1号機でした。

本館にも沢山の車両が展示されています。こちらは230形蒸気機関車。国産の蒸気機関車ではじめて量産化された車両で国の重要文化財に指定されているそうです。

489系のクハ489。国鉄時代から全国で活躍してた交直流特急電車485系を元に横川~軽井沢を走れる仕様になっている車両です(急な坂道なのでEF63という専用の電気機関車を連結して協調運転をして登ったり下ったりしていた)このクハ489は初期のボンネットタイプの車両でかっこいいです。485系や489系の初期の車両はボンネットの他に屋根に載っている冷房装置がキノコ型になってるのも特徴なのですがこのキノコ型の冷房装置がとても好きなのでテンション上がります。

583系のクハネ581。こちらも特急列車ですが583系は夜は寝台特急列車、昼は特急列車として使用されるために作られた車両で車内の客席は座席とベッドを転換できるようになっていました。

新幹線500系はJR西日本が開発した新幹線車両で以前は東海道新幹線に乗り入れ東京まで来ていた事もありましたが現在は山陽新幹線でのみ使用されています。他の新幹線とも違ったデザインで人気がある車両ですね。2027年に引退する見込みのようなのでそれまでに乗ってみたいなと思います(乗った事無いのです。)

EF52は1928年に製造された電気機関車で日本初の国産大型機関車と言われています。この頃の電気機関車の主流だった前と後ろにデッキが付いている形状です。1970年代まで使用されていて貨物列車や旅客列車を牽引していたようです。

車掌車のヨ5000です。車掌車は貨物列車の最後部に連結して車掌さんが乗るための車両で現在は基本的には使用されていません(ヨ5000より新しいヨ8000は今でも別用途の車両として残ってはいます)ヨ5000は1959年から使用が開始され1000両以上が活躍していたそうです。

京都鉄道博物館にて保存、展示されているヨ5000は日本初のコンテナ専用貨物列車の たから号用の緑と赤の塗装(通常のヨ5000の塗装は黒一色)になっていて貨物列車には珍しい電照式テールサインも装着されています。この仕様のヨ5000は子供の頃好きで(僕が子供の頃にすでに走っていない列車でしたが)Nゲージの鉄道模型も持っていたので実際の車両を見れてテンション上がりました。

キハ80系のキハ81です。キハ80は日本初の特急用気動車で1960年にデビューしましたが、このボンネット型先頭車両のキハ81はわずかしか製造されず翌年から製造された貫通型のキハ82の方が多く製造されて全国で活躍していました。キハ81は当時の特急用電車のようなボンネットがあるデザインですが電車と比べると独特のデザインになっていてファンからはブルドックと呼ばれていたそうです。このボンネットの中には車内設備などに使われる電気を発電する発電機が設置されています。

キハ81の横にはホームと駅舎が設置されていて昭和の雰囲気を楽しめるコーナー的な感じになっていました。

その駅舎の前にはダイハツミゼットが展示されていました。ミゼットはダイハツが1950年代から1972年代まで製造していたオート三輪(フロントがタイヤ1つでリアがタイヤ2つのトラックみたいな車両で戦前から戦後しばらくくらいの時代に多くの車種があり街中などで多く走っていたようです)です。ここに展示されていたのはミゼットのなかでも後期に作られたタイプです(前期はバイクのようなバーハンドルでヘッドライトが中央に1つで後期は自動車のような丸ハンドルでヘッドライトも2つのタイプです。それぞれ見た目も結構違います)僕は小学生の頃このミゼットが大好きでミゼットが出ている映画という事で桑田佳祐さんが監督だった稲村ジェーンを観てそれからサザンを好きになりました。

ディーゼル機関車のDD51です。貨物列車の他、ブルートレインなどの寝台特急列車の客車を牽引して全国の非電化区間で活躍していました。

DD51は少し高い所に展示されています。

車両の下に入る事ができるようになっていました。

EF66もDD51と同じく高い場所に展示されて車両の下を観れるようになっていました。EF66は国鉄の電気機関車の中でも速度、牽引できる重量共に優れていて長編成のコンテナ貨物列車やブルートレインなどで使用されていました。

100系新幹線は東海道・山陽新幹線の0系に続く2代目の車両で0系よりシャープな流線形の先頭車や中間車の一部に2階建て車両が連結されていたりもしました。東海道・山陽新幹線で100系の次の世代の300系以降になると速度を上げるために軽量化、低重心化の方向になっていくので東海道・山陽新幹線では唯一2階建て車両が連結されていたのがこの100系です。1985年にデビューだったので子供の頃に鉄道好きだった僕には新しい新幹線というイメージありますが今はもう走っていません。

京都鉄道博物館の本館にはJRの営業線と繋がった引込線があり、現役の車両を中心に定期的に特別展示が実施されています。僕が行った時は滋賀県の私鉄である近江鉄道(おうみてつどう)の100形が展示されていました。この車両は元々は西武鉄道の新101系、301系だった車両です。

本館の2階のは鉄道関連の色々な展示があり鉄道の歴史や鉄道関連の業務などについて学ぶことがでるようになっていました。

これはマルスという座席指定券の予約発券システムの1980年代から2000年くらいまでの頃の物のようです。

貨物用のコンテナも展示されていました。このコンテナに荷物を積んで貨物列車のコンテナ車やトラックなどに載せて運んでいるものですね。

鉄道関連の博物館の定番の鉄道模型のジオラマもありました。1日に何度かオペレーターさんが運転、解説をして照明も昼や夜などを再現しながらHOゲージの鉄道模型の走行を観れるプログラムが開催されていました。JRの車両以外に関西周辺の私鉄列車の模型も走行していました。

鉄道に関連する文化の紹介もありこちらは鉄道を題材にしている音楽のコーナーです。

狩人のあずさ2号などのレコードやCDなどが展示されています。

京都出身で鉄道好きのボーカルの岸田さんのバンドくるりのCDもありました。

鉄道模型についての展示コーナー。Zゲージまでは知っていましたがZZゲージというさらに小さいものもあるのは知らなかったです。

関西の鉄道コーナー。

関西の鉄道会社の紹介がされていました。

南海20000系の模型も展示されていました。高野山に向かう南海高野線の急勾配、急カーブに対応しつつ平坦な場所では速度を上げて走行する事ができるズームカーという車両の中の特急列車用の電車でデラックスズームカーと呼ばれていました。

企画展示室では期間限定で特別企画の展示がされていて僕が行った時は山陽新幹線全線開業50周年記念企画展が開催されていました。

山陽新幹線で使用されていた鉄道部品なども展示されていました。

3階には屋外展望デッキのスカイテラスがあり東海道本線や東海道新幹線の車両が走行している姿も見る事ができます。

本館2から連絡デッキ通り移動すると扇形車庫と転車台があります。この扇形車庫は1914年に梅小路機関庫の車庫として建設された施設で国の重要文化財に指定されています。
連絡デッキの途中にはSL第二検修庫という施設もあります。SL第二検修庫ではSLの解体検査を行う施設でJR西日本で動態保存している蒸気機関車の検査などが行われています。

扇形車庫には走行できる状態で保存されている動態保存の車両と走行はできない静態保存の車両が保存、展示されています。

そしてこの扇形車庫は車庫の中まで歩いて入って行って見学することができます。今でもSLを走らせている場所などで転車台を近くで見学できる場所はありますが車庫の中まで普段から入れるという場所は中々無いかと思います。この写真に写っているのは左からC62、C55、C58、D50。C62はプロムナードにも展示されていましたがこちらは1号機。C55は1935年より製造された亜幹線での旅客列車用の蒸気機関車です。C58はローカル線でも走れるように造られている蒸気機関車で1938年から製造されていました。D50は1923年から製造された貨物列車用の蒸気機関車です。

左からB20、D51、マイテ49。B20は太平洋戦争末期から戦後にかけて作られた小型の蒸気機関車で車両基地などので他の車両を入れ替えするのに使用されていたそうです。マイテ49は旧型客車のスハ32系の展望車で展望デッキが付いており特急列車の最後部などに連結されて使用されていました。マイテ49は普段本館の引込線に展示されているようですが特別展示で他の車両が展示されていたのでこの扇形車庫で展示されていたようです。

D51はデゴイチという愛称でおなじみの蒸気機関車で現役時代には主に貨物列車を牽引して活躍していました。1936年から第二次世界大戦中まで製造され(戦後も海外への輸出用で製造されたそうです)日本で一番多く製造された機関車なんだそうです。

往復約1キロの線路上を蒸気機関車がけん引する客車に乗ることができるSLスチーム号というのもありました。時間が決まっていて1時間に1回くらい走行するようです。この日はC56が専用の客車を牽引していました。一番最後の時間帯の走行が終わると機関車の整備や転車台を経由して車庫に入っていくのが見れるらしいです。
京都鉄道博物館は梅小路京都西駅からすぐの場所ですが京都駅から20分くらい歩いてもいく事ができます。駐車場は無いようです。
京都鉄道博物館は沢山の鉄道車両が展示されていましたが今では普段見る事ができない貴重な車両も多く見ごたえありました。車両ごとの解説なども設置されていたり鉄道の運行などに関する展示や資料も豊富にあったのも勉強になりました。埼玉県の鉄道博物館や愛知県のリニア・鉄道館にも行った事がありましたが京都鉄道博物館も同じように見どころが満載だと思います。
今回は帰りの時間の都合で3時間弱の滞在でした。3時間で一通りを見学することができましたがSLスチーム号には乗車していなかったり2階の展示の体験コーナーのようなものも参加しなかったのでじっくり楽しむならもっと時間があった方が良いかもと思いました。館内にレストランもあり鉄道に関連したフードなどもあったので食事もしながら見学するなら朝から夕方までとかも楽しめそうです(鉄道に興味があるようでしたら)。僕が行った時は日曜日だったのでそこそこ混んではいましたが全体的に人が沢山いるというほどでもなく混んでいる場所はちょっと時間をずらしたりする感じにすると自分のペースで見学できる感じでした。(連休や特別企画のようなものがある時はまた変わってくるのかもしれませんが)また時間に余裕をもって見学出来る時にでも行ってみたいなと思います。