2022年の4月に湯河原温泉 源泉宿 ゆっくり に宿泊してきました。お湯の管理にもこだわった源泉かけ流しの温泉とくつろげる部屋の宿でとても素晴らしかったです。
この日は1泊2日の旅行で小田原でご飯を食べた後に湯河原へ。翌日は伊豆の海辺にある温泉にも行ってきました。旅行全体はこちらの記事にて。 続きを見る
湯河原と伊豆大川の温泉への旅+新横浜 2023年4月
JRの湯河原駅から奥湯河原行きの路線バスに乗ります。箱根登山バスと伊豆箱根バスの共同運行の路線で箱根登山バスと伊豆箱根バスが交互に1便づつ担当していてさらに月ごとに担当の便が入れ替わるというちょっと変わった運用のようで今回乗った便は箱根登山バスでした。Suicaなどの交通系電子マネーで運賃の支払いもでき、朝から夕方にかけては1時間に4~5便あるのでかなり便利な路線だと思います。そこそこ混んでいて途中までは席に座れず立ってました。(15分もすれば次のバスがくるので座りたい場合は1便待てば座れそうです。)
最寄りのバス停は 温泉場中央 です。湯河原駅からは10分位で着きます。バス停からは徒歩1分位で、この画像の右側の方の一方通行の標識がある道の右側の建物です。
湯河原温泉は千歳川という川沿いを中心に宿や温泉施設、飲食店などが多くある温泉街で賑やかというよりは落ち着いた雰囲気でした。
バス停から見えたこの建物が今回の宿です。手前が入り口。右奥の方の敷地内に源泉を地下からくんでいる設備がありました。
入口には狸の置物が沢山あります。
玄関を入った所にも狸がずらり。
玄関で靴を脱いですぐの廊下沿いに受付が有ります。こちらでチェックインします。宿の施設の使用方法の説明と翌朝の朝食を予約する場合はチェックインの時に注文します。(宿泊のプランは素泊まりのみになっていて、朝食が必要な場合はチェックインの時に予約するシステムです)
位置関係的には受付の先の通路の先が温泉になると思いますがここの通路はお客さんは通れないようになっていて、右手に曲がったとこの階段を登り客室へ向かいます。(客室から温泉に行く時は別の階段から1階に降ります)ここにも狸がいました。
客室は2階と3階にあり今回泊まったのは2階の部屋でした。
部屋の入り口も凝った造りになってて雰囲気良いです。
入口から入りスリッパを脱ぐスペースがあって、もう一つ扉があった先が部屋になっています。
和風の落ち着く部屋でとても良いです。奥には広縁もあるのが嬉しいです。
1人で泊まるには充分な広さがあります。入り口横の押し入れには布団類がしまってあり、布団式はセルフサービスなので好きなタイミングで敷いて使用できます。
部屋の隅にはテレビがありました。浴衣やタオルなどはカゴにまとめて置いてあります。
広縁は窓が大きく解放感もあり外から入ってくる光が心地よかったです。窓の外の景色は宿の駐車場や浴室のある建物、隣の建物といった感じですがのんびりするのには良い景色だと思いました。
広縁には椅子とテーブルがあり温泉に入った後に飲み物を飲みながらこの椅子に座ってまったりと過ごすのが最高でした。踏んで足つぼをコロコロとマッサージするものも置いてありました。
広縁には冷蔵庫もあります。節電のためかコンセントは抜いてあったので使用する場合はコンセントをつないで使用します。
貴重品を入れる金庫も広縁に。上にはポットなどが置いてありました。
部屋には洗面台やトイレは無いので共用のものを使用します。洗面台は階段の近くにありました。洗面台の雰囲気も良いです。
電子レンジも廊下にありましたが壁に埋め込まれたスペースにあり、目立たず落ち着いた感じになってました。
客室は前室禁煙ですが3階には客室の他に喫煙所もありました。(僕はタバコ吸わないので使用しませんが)
浴室は建物の奥の階段を下りて奥にさらに進んだところに2つあります。浴室の前には休憩スペースがありマッサージマシーンなどがあります。
立派なソファーとテーブルも用意されています。湯上りにこちらでくつろいだりも出来ました。
懐かしい感じのゲームも色々とテーブルに置いてありました。
自由に読める漫画本などの本棚も。
自動販売機も浴室近くにありました。種類はそんなにはありませんがコンビニより安いくらいの良心的な金額でした。
温泉には15-24時と6-10時に入ることがあり、男女別で1日目(午後~夜)と2日目(朝)で浴室が入れ替えになり両方に入ることができました。
この日の1日目は休憩所の奥にあるこちらの浴室が男風呂になっていました。
脱衣所には服を入れるカゴとダイヤル式の小さな貴重品入れがあります。
浴室は広めですが浴槽は2~3人くらいが入れるサイズです。
ほんのりと薄い茶緑系の色がするお湯でお湯の温度は入る時ちょっと熱いかなと思いましたが入ると丁度良く感じました。
こちらの蛇口からパイプを通って浴槽の底より源泉が投入されているようです。お湯は投入された分だけ外に流れていく源泉かけ流しで使用されています。
源泉の投入量で浴槽の湯温を調整している他、湯温が熱い時はこちらの扇風機の風でも調整する時があるそうです。今回は宿泊して何回か入った時はこちらの扇風機は稼働していませんでした(湯温も丁度良かったです)お湯をためた直後とか外気温が高い時期とかに使用するのかもしれません。
温度調整は宿の方がしっかりと管理してくださってます。自分で温度を調整できる温泉も良いですが、そういう所だとタイミングによってぬるくなってたりという事もあるのでこのように宿の方がしっかり管理してくださってるところだといつでも適温のお湯に入れるのが良いですね。
洗い場の数は少なめですが、同時にそれ以上の人が使う事は無いでしょうから十分な数と思います。大きいサイズの浴室では無いので入り口のスリッパを見て何人か入ってる時は時間をずらして他の時間に入ることが奨励されてるようでした。(この日は1度他の人と一緒になった以外は1人で入れました)
壁や天井の木の質感が落ち着きますね。
泉質はナトリウム・カルシウム-塩化物・硫酸塩温泉(低張性 弱アルカリ性 高温泉)源泉の温度は59.0と高めです(浴槽では42~44度で使用)。pH8.3の弱アルカリ性。2つある浴室の両方とも同じ源泉が使用されていました。
翌朝は前日と男女入れ替えとなり休憩所の手前に入口がある方の浴室が男風呂になってました。入れ替え制で両方入れるのはとても嬉しいです。
こちらは浴室も小さいからか脱衣所も少し小さめでカゴも少ないです。
浴槽は2人くらい分のサイズでクネッとしたちょっと変わった形をしていました。
お湯が浴槽の奥の淵からも排水されるようになっていてその周りには狸の置物がいました。
こちらの浴槽も源泉が蛇口からパイプを使って底の方から投入されていて源泉かけ流しで温泉が使用されています。
同じく湯温調整用の扇風機も設置されていました。
洗い場は2人分のシャンプー、ボディーソープなどが用意されてました。
布団はセルフサービスで敷いて寝ます。浴衣、タオルと一緒のカゴにシーツ、枕カバー、掛布団カバーが用意されていたので押し入れから出した布団にセットして使用します。
マットを敷いてからその上に敷布団を敷くので寝心地もとても良かったです。枕は柔らかめと硬めの2種類あって好みの方を使用できました。
こちらの宿は夕食の提供は無いので僕は行きの途中で乗り換えで寄った小田原駅の駅ビルでお弁当を買って持っていきました。湯河原の温泉街には飲食店もあるようなので外食も良さそうです(少し調べた感じだと夕方やっているお店だとちょっと価格帯が高めのお店が多そうです)コンビニは地図で見ると少し歩いた所にあるようでした。
朝食を食べたい場合はチェックインの時に申し込みますが、鮭のカマ定食、金目鯛の干物定食、特大あじの干物定食、極旨さけ定食の4種類から選ぶことができます(それぞれのメニューで価格が違う他、あじの干物はサイズも選べてサイズによっても価格が違います)
メニューは受付の上に写真つきで掲載されています。僕は焼き魚では鮭が一番好きなので極旨 さけ定食 を注文しました。自分が好きなのを頼めるのはとても良いと思いました。
朝食はチェックインで注文するときに空いてる時間を聞いて決めたら(この日は8時か9時か選べました。宿泊客の人数や先に朝食を予約したお客さんの人数などで選べる時間は変わってくるようです。)時間に玄関の横にある部屋に行くとテーブルに部屋の番号が書いてありお料理が用意されています。僕が食べた時間帯は自分を含めて4組が一緒でした。部屋ではイージーリスニング調な音楽が流れてました。
ご飯と味噌汁は部屋の端のテーブルからセルフサービスでよそってきます。お茶はティーバッグが急須にセットされていてお湯を注いでいただきます。
鮭が今まで宿の朝食で見た事無い厚さでテンションあがります。食べてみるとアッサリしてるとことアブラが多いとこ、塩味濃いとこなどあり食べ飽きない感じで焼き加減も丁度良く柔らかくて美味しかったです。味噌汁もダシが効いててご飯はふっくら、納豆も粒がしっかりしててとそれぞれ美味しかったです。
湯河原温泉 源泉宿 ゆっくり は、とても気持ちい温泉があり、部屋や宿全体の雰囲気も静かで落ち着いていて宿の名前のとおりゆっくり過ごすことができる宿でした。少人数や1人などで静かに過ごしたいかたに良い温泉宿と思います。宿のかたはチェックインやチェックアウトの時にとても親切にしてくださりました。朝食も美味しかったです。アクセスも湯河原駅までは東海道線で行けますし駅から宿の目の前のバス停までのバスの本数も多く便利です。
人気がある宿なので希望の日程で宿泊したい場合は早めに予約が良いかと思います。プランは素泊まりのみ(朝食を食べたい場合は当日のチェックインの際に注文。夕食は提供なし)で部屋のタイプでプランを選択しますが、楽天トラベルとじゃらんでそれぞれ選べる部屋のタイプに違いが有ったり片方で空室無しでももう片方で有ったりという事もあるようなので予約の際は両方確認すると良いかと思います。