どこかにビューーン!で八戸へ。温泉巡りと食べ歩き。2024年11月

2024-11-15

どこかにビューーン!で行く青森の旅の2日目は奥入瀬渓流温泉の温泉宿からスタートです。

こちらの宿は2つの浴室がありチェックイン日と翌朝で男女入れ替えがあります。片方の浴室には露天風呂がありこの日は朝に入浴した浴室に露天風呂があったので朝から露天風呂に入れました。源泉かけ流しの温泉露天風呂最高です。

朝ごはんも前日と同じく宿の食事会場でいただきます。朝ごはんにもカセットコンロと鍋が用意されていて具材を茹でて頂きましたが かっけ という青森の郷土料理(板状にした蕎麦粉や小麦粉を捏ねて伸ばして三角に切ったもので茹でた後にタレにつける食べる。)もあって、これがとても美味しかったです。

宿をチェックアウト後、再びカーシェアの車を運転して七戸町へ向かいます。今回どこかにビューーン!で八戸に行くことが決まってからネットで周辺になにがあるか検索していた時に気になった施設に行ってみることにしました。

旧南部縦貫鉄道 七戸駅跡です。1962年に開業した南部縦貫鉄道南部縦貫鉄道線の駅で1997年まで使用された後に南部縦貫鉄道線が休止となったため営業を停止しそのまま2002年に南部縦貫鉄道線が廃止になり廃駅となってしまったそうです。南部縦貫鉄道線はJRの野辺地駅からこの七戸駅までの路線で東北新幹線の七戸十和田駅近くを通っていたので乗換駅を作る計画もあったようですが、東北新幹線の八戸駅~新青森駅の区間が開業する前に廃線となってしまったので実現しませんでした。(七戸十和田駅は元東北本線の青い森鉄道線の路線から離れた位置にあるため現在乗り換えできる鉄道路線がありません)

2階建てコンクリートの建物で当時は南部縦貫鉄道本社もこの建物の中にあったそうです。現在は南部縦貫鉄道が社名を変更して病院など色々な施設の業務を請け負っている南部縦貫株式会社という会社の本社としても使用されているようです。

入り口から中に入ると受付(七戸駅が営業していた時は駅員さんがいた窓口だと思います)があり管理をなさってる方がいらっしゃったので見学したいことを伝えて駅構内だったエリアへと進みます。こちらにはグッズなどを販売している売店もあります。見学は土日が基本のようで しちのへ観光協会のHPに見学できる日のカレンダーも掲載されていました。冬期(1~3月)は見学できないようです。

反対側の駅のホーム側からみた建物です。

線路の一部やホームが保存されています。

ホームやその周辺などしっかりと手入れがされていて廃線から20年以上たっている事を感じさせない状態で手入れをなさっている方々がほんと凄いと思います。

駅の隣の機関区だった場所には機関庫が今も残っていて中には廃止になる前に使用されていた車両が保管されています。

見学できるのは建物の外からになります。(以前は建物の中にも入れたようですが建物の耐震性などの安全上の理由で現在は見学者は建物の中には入れないそうです。)

こちらはキハ101です。1962年に南部縦貫鉄道が開業したときから廃止になるまで使用されていたレールバスと呼ばれる小型の鉄道用車両です。レールバスは自動車のバスの部品の一部を流用して製造するコストを抑えたりもしているようで、このキハ101は当時乗用車の製造の他にバスのボディの架装もしていた富士重工業(現在はバスボディからは撤退していますが社名をSUBARUに変更していて引き続き乗用車を製造していますね)が製造した車両で車体にもバスボディ製造の技術を応用していてエンジンも日野自動車のバス用エンジンを搭載しています。当時のレールバスが保存されているだけでも貴重ですがなんと現在でも走行ができる動態保存されている車両です。年に数回こちらでイベントが開催されていてその時は車庫の外の線路を走行して乗車したりもするようです。イベントの日程はしちのへ観光協会のHPに掲載されます(5月のGWなどに開催されるようです)

隣にはキハ102が保管されています。こちらはキハ101と同じ形のレールバスです。この車両も動態保存されていてイベントの時に走行したりしているようです。建物の扉部分の斜め奥に保管されているので側面も斜めから見ることができました。

奥にはキハ104という車両も見えます。こちらは元国鉄のキハ10形という気動車でレールバスより大きい一般的な日本の鉄道車両のサイズの車両だと思います。多く製造されて全国で活躍していたキハ10系ですが現在保存されている車両は少なく(埼玉県の鉄道博物館に同じくキハ10系のキハ11形が保存されてて見た事ありました)動態保存されているのはこの七戸にある1両のみという事でこちらも貴重な車両です。

七戸駅跡に保管されている車両や駅の構内図の案内パネルもありました。外からは見えませんでしたがディーゼル機関車も3両保存されているようです。

元駅舎の中には日野自動車のDS10というルエンジンが展示されていました。このエンジンは日野自動車のトラックに使用されていた直列6気筒で排気量が7リッターのディーゼルエンジンでキハ101、102に搭載されているDS90というエンジン(バスにも使用されていたエンジンのようです)と同じDSエンジンという事で日野自動車から寄贈されたようです。

このエンジンの隣に売店コーナーがあり色々なグッズが販売されていたのでその中からキーホルダー、絵葉書セット、当時の入場券(硬券)に営業最終日の日付を入れて台帳にセットされている記念切符を購入しました。レールバスなどの車両の保存(しかも動態保存)していくためには費用もかかると思いますので応援の意味も込めて購入しました。見学の入場料は無料ですがこの貴重な施設や車両の保存を今後もしていただけるよう、見学するときはグッズの購入をした方がいいと思います。

最寄りの駅は東北新幹線の七戸十和田駅ですが徒歩だと45分くらいかかるようです。路線バスはちょっと調べた感じだと平日だけしか運行していない路線っぽいので駅からレンタカーやカーシェア、タクシーなどで移動するのが一般的のようです。駐車場は建物の前にありました。他には七戸町観光交流センターという七戸十和田駅にある観光案内所で自転車のレンタルもあるようです。

旧南部縦貫鉄道 七戸駅跡は廃線になった鉄道の駅が保存されている施設でしたが駅舎やホーム、線路などが今でも現役なんじゃないかと思う状態でさらにレールバスや気動車、機関車が今でも走行できる動態保存というのもまた凄いです。ここまでしっかりと保存されている施設は他にはなかなか無く貴重だとに思います。今回の見学も大満足でしたが年に数回開催されている車両が走行するイベントにも行ってみたいです。

七戸駅跡見学後は下北半島方面へ向かいます。

六ヶ所村老人福祉センター に到着です。名前のとおり六ケ所村の高齢者向けの施設なのですが中に温泉施設があり村民以外も入浴することができます。

六ヶ所村老人福祉センターについて詳しくはこちらの記事にて。

こちらの温泉も源泉かけ流しでお湯が使われていているうえにかなり温泉成分が濃くてガツンと効く感じでした。高齢者向けの施設にこんなパンチのあるお湯とは青森凄すぎです。

温泉を出発して宿泊地に向かう前に六ケ所村にある施設を見学しに寄ってみることにしました。

六ケ所原燃PRセンターに来ました。こちら日本原燃という核燃料サイクル関連の会社が運営している施設でウラン濃縮工場、再処理工場といった原子燃料サイクル施設などの紹介をする展示などがあります。

入り口から中に入ります。

建物は地上3階地下1階建てで、まず3階に登り地下まで下りながら見学するルートになっていました。写真中央にいるキャラクターはリサちゃん、げんきくん、ろく(黒い犬)です。その上にいるキャラクターみたいのは名前がわかりませんでしたがPRセンターを擬人化した姿のようです。

3階は建物の外側が大きなガラス窓になっていて外の景色を眺める事ができます。各階の天井の高い建物なので3階にしては高さがあるのと周りに高い建物も無いので遠くまで見えました。六ケ所村は原子力発電関連の施設だけでなく多くの発電関連の施設があるようで風力発電所の風力タービンが窓から見えました(1年中風があって風力発電に適しているようです)。他にも火力発電に使う国家石油備蓄基地や大規模な太陽光発電施設もあるようです。

2階にはサイクルステーションという展示エリアで放射線の基礎知識やエネルギーについて学べるようになっていました。

放射線モノ知りコーナー。

発電所それぞれのメリットやデメリットについての展示といったエネルギー関連の展示もあります。

原子力発電所で使用したウラン燃料の再処理工程についての展示です。

1階と地下は原燃ツアーズというエリアになり原子燃料サイクル施設の大型模型が展示されています。

使用済み燃料の再処理工程の流れに沿って大型の模型が展示されていました。原子力発電で使用された核燃料から再処理工場でウラン、プルトニウムを取り出し、核燃料に加工して再び原子力発電に使用するという流れですが現在は日本で稼働している再処理工場が無いようで(茨木の東海村にある東海再処理施設施設は再処理業務を終了し廃止に向けて作業中、六ヶ所再処理工場は完成前で試験運転中)フランスやイギリスの再処理工場へ船で輸送しているそうです。

MOX燃料工場の仕組みの展示。MOX燃料工場は再処理工場で取り出されたウラン・プルトニウムをMOX燃料に加工します。MOX燃料工場も六ヶ所再処理工場内に建築中です。

低レベル放射性廃棄物埋設センターに関しての展示のエリアには放射性廃棄物と書かれたドラム缶が置いてあってちょっとドキッとしました。このデザインを見るとテクノミュージック好きとしてはクラフトワークのRadio-Activity(放題:放射能)の再発盤ジャケットを思い出します。

このドラム缶は原子力発電所を運転している時などに出てくる低レベル放射性廃棄物を入れてからセメントなどを充填して使用するそうです。

低レベル放射性廃棄物を入れたドラム缶は地下の低レベル放射性廃棄物埋設地に並べた後にさらにドラム缶の周りもセメント系充填材で埋めさらに埋設設備を鉄筋コンクリートで覆った後に土をかぶせていくという工程をへて地下に埋設処分されるそうです。

埋設施設にドラム缶が設置されているイメージの展示もありました。ドラム缶の並ぶ埋設設備をさらに下から眺めるような感じに展示されていました。

高レベル放射性廃棄物貯蔵管理センターの展示エリアには使用済み燃料の再処理の際に発生する高レベル放射性廃棄物の処分の方法が展示されています。現在は海外で再処理がされていますが、再処理後に使用済み燃料から取り出したウラン・プルトニウムの他、高レベル放射性廃棄物も船で日本に返却されています。

高レベル放射性廃棄物は溶かしたガラスと混ぜ合わせガラス固化体にして(水に溶けにくくするため)金属性の容器に入れられさらに緩衝材の中に入れ地上から300メートル以上したの地下施設に埋設します。1000年後にはガラス固化体の放射能は99.9%減衰するそうです。

最終処分場に埋設した際の模型も展示されていました。真ん中の部分がガラス固化体でその周りがオーバーバックという金属製の容器、白い部分が緩衝材でその外側が地下の岩盤です。

六ケ所村にある六ヶ所高レベル放射性廃棄物貯蔵管理センターにはガラス固化体となった廃棄物が一時保管されていて30~50年間かけて冷却されている状態です。その後最終処分場で地層処分されますがその後も管理が必要になるそうです。ちなみに最終処分場はまだどこに作られるかも決まっていないようです(候補地が出ては反対などもあり決まらずというのを繰り返している)。

六ケ所村原燃PRセンターへのアクセスは路線バスは青い森鉄道、JRの野辺地駅からあるようですが本数は少ないようなので時刻表で調べておかないと利用は難しそうです(平日と土日でも時間が違ったりもあるようです)。車の場合は駐車場が50台くらい停めれるようです。六ケ所村原燃PRセンターのHPのアクセスページに詳細がありました。

六ケ所村原燃PRセンターは発電所など事や放射線の事、原子力発電所で発電した際などにできる廃棄物の処理などの展示が詳しく展示されていて見ごたえがあり勉強になりました。しっかりとした設備の施設ですし受付などのスタッフさんもとても丁寧な対応だったりもしたので見学しに行って良かったと思います。

こちらの展示を見学するほかにもネットなどで色々と別の視点でも調べてみたりするとさらに原子力発電に関する現状について考えることが出来るのかなとも思います。

六ケ所村を出発して東北町へ車を運転していきます。

玉勝温泉に到着です。地元のお客さんで賑わう日帰り温泉施設で昭和の雰囲気がある建物や内装などでとても好みでした。しかし残念なことに僕が入浴しに行った翌年の2025年春に源泉設備が使用できなくなってしまい廃業になってしまったそうです。

玉勝温泉に着いて詳しくはこちらの記事にて。

玉勝温泉の浴室は中央に大きな浴槽がありその周りの壁には沢山の洗い場が並ぶ大き目の銭湯タイプの共同浴場でめちゃ良い雰囲気でした。お湯は源泉かけ流しで少し茶色いモール泉でこれがまたとても好みのお湯でした。

今回宿泊したのは玉勝温泉と道を挟んで向かいにある玉勝温泉別館という宿泊施設です。素泊まりのみの宿で湯治などもできるようで炊事場もあり宿泊者専用の浴室もある他、玉勝温泉の営業中は玉勝温泉の温泉にも宿泊料のみで入浴できました。別館の方は2025年秋時点で宿泊の営業は続いているようですがこちらの施設も玉勝温泉と同じ源泉を使用していたので温泉(お風呂)は使用できないようです。

玉勝温泉別館について詳しくはこちらの記事にて。

和風の落ち着いた雰囲気のお部屋でこちらも昭和の下宿や寮という雰囲気があってとても好みでした。そしてなんと宿泊料は2500円だったのですが完全にお値段以上に快適な宿でした。

別館にある宿泊者専用の浴室です。本館と比べてコンパクトな浴槽に源泉がどんどんと投入されて源泉かけ流しでお湯が使用されているのでこちらの方が新鮮なお湯という印象でした。洗い場のお湯も源泉です。この温泉にもう入れないというのは寂しい気分です。

夕食は気になっていたご当地ラーメンを食べるために八戸市の方へ食べに行くことにしました。東北町から八戸市はそこそこ距離があるので有料道路を通っていけば良かったんですが有料道路の料金をケチって途中まで一般道で行ったらナビで案内される道が結構分かりにくいし夜で暗かったのもあって道を間違えたりして迷いちょっと疲れました(笑)

中国料理 正華 というお店に来ました。本八戸駅や市役所の近くにある町中華のお店で麺類の他一品料理や定食メニューなど豊富なメニューを提供していて地元のお客さんから人気がありそうなお店という印象で賑わっていました。

八戸ラーメン を頂きました。熱々の醤油味のスープは煮干しの香りがしっかりしますが、煮干しがくどすぎるという事もなくバランスが良いスープだと思いました。麺は細目の縮れ麵でスープによく合っている印象です。美味しいラーメンでした。

八戸ラーメンは昔から八戸で食べられていたものの廃れていた煮干しが効いた醤油ラーメンを2002年の東北新幹線八戸駅開業のタイミングで設立された八戸らーめん会がご当地ラーメンとして打ち出したそうです。こちらのお店の店主がその際の中心メンバーの一人で八戸らーめん会設立当初からお店のメニューに八戸ラーメンを加えて現在も提供しているそうです。

中国料理 正華の最寄り駅はJRの本八戸駅で徒歩10分くらいの場所です。本八戸は新幹線が停まる八戸駅から八戸線で2駅の駅ですが元々はこちらの本八戸駅が八戸駅だった駅で東北本線と八戸線の接続駅である尻内駅に名前を譲り1971年に本八戸駅という駅名になったそうです。本八戸駅周辺は八戸城があった城下町だったからか市役所などの公共施設があったり、飲食店やホテルなども多く八戸駅より本八戸駅周辺が八戸の中心的な市街地になってるようです。今回は車で行ったので近くのコインパーキングに駐車してラーメンを食べに行きました。

ラーメンを食べた後、宿に戻り温泉に入ったりしてから翌朝が早いので早めに就寝。次ページの翌日に続きます。

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