冬の北海道で流氷とSLと温泉など。2025年2月

2025-02-28

冬の北海道3泊4日の旅3日目は網走の民宿からスタートです。

前日にセコマことセーコーマートで買っておいたパンとミルクコーヒーで朝食です。セコマオリジナルのパンとミルクコーヒー美味しかったです。北海道で多くの店舗を展開しているセコマには前年の函館旅行で初めて行ったのですがとても好みだったので今回の旅でも何度か行きました。

宿をチェックアウトして網走駅のコインロッカーに荷物を預けて歩いて移動しました。

道の駅 流氷街道網走に到着です。こちらの施設に網走流氷観光砕氷船の乗船場があり、この流氷観光砕氷船に乗って流氷を見てみたいというのが今回の旅を計画するきっかけでした。

あらかじめネットで乗る便の予約をしてあり建物内の受付で手続きをして料金を支払い乗船待ちの列に並びます。9時半出港の便で30分前までには手続きが必要だったのですがあまり時間に余裕がない状態での到着になってしまい受付してもらい8時50分に並んだら時点で前に60人位の行列。30分前の9時くらいには乗船開始でした。

道東観光開発の網走流氷観光砕氷船おーろらに乗ります。道東観光開発が運航している旅客定員420名の大型船で楢崎造船により建造され1991年に就航しています。

船内は1階と2階に客室があり客室内は暖房も効いていて暖かいです。それぞれの階の客席横の野外部分にはサイドデッキがあり間近で流氷を見ることができます。客室は1階は自由席、2階の前方は特別席という乗船する料金以外に座席料金がかかる有料指定席です。2階の上の屋上部分には展望デッキがあり外から船の後方を眺めることが出来ます。

特別席は船の進む先を正面から見ることが出来ます。室内から前方を見れるのはこの2階にある特別室だけ(横にあるサイドデッキの一番前でも正面方向を見ることが出来ますがサイドデッキは狭いので入れ替わりで交代してもらえないと行く事が難しいですし野外なのでずっといるのは寒いです)なのでせっかくなら特別席に座りたいなと思っていました。

特別席は指定席ですが事前の指定はできず当日乗船してから早い者勝ちで席を確保する必要があります。今回は乗船するとき前にかなり人がいたので特別席は難しいかな~と思ってました。しかしこの日は思ったより特別席に行く人が少なく席を確保できました(出発するころにはほとんどの席が埋まってました)今回はたまたまラッキーでしたが確実に特別席を使用したい場合は早めに並んで乗船した方が良さそうです。

今回座れた席は側面の窓側でした。シート全体が外を見やすいように斜めに配置されています。

特別席の座席料金(2025年3月時点で500円でした)は乗務員さんが席を周り回収に来てくださります。料金を支払い座っている席にチェックを付けた券を受け取ります。この紙を受け取るとその席の指定が完了なのでそれまでは席で待っておくようにしましょう。

横の窓際で景色がしっかり見えます。良い席を確保できてラッキーでした。

窓の外にあるのがサイドデッキです。

予定通りの9:30に出航でした。網走港を出発して湾内から沖に向かっていきます。流氷があまりにも多いと湾内だけで沖に出れない事もあるようです。

港を出発して沖の方に向かって進んでいきますが今のところ流氷は見当たりません。HPで当日の運航状況を確認して流氷があるというのは見ていましたがどれくらい流氷見れるんだろうかとドキドキでした。

やがて流氷が見えてきます!!

そして流氷が浮かぶエリアに!!テンション上がりまくりでした!!網走流氷観光砕氷船おーろらはその名の通り氷を砕いて進むことができる造りになっているので大き目の流氷には正面から体当たりして砕いて進んでいき音や振動も感じました。

流氷に乗っている鳥も見かけました。

せっかくなので特別席以外の場所からも流氷を見てみようと思い船内を移動します。

サイドデッキからは間近に流氷を見ることができました。

日本に流れてくるオホーツク海の流氷は北海道の北にある大きな島のサハリン(樺太)北東部のオホーツク海で凍った氷なんだそうです。オホーツク海は表面50メートル程が塩分の薄い海水のため通常の海よりより凍りやすいそうなんですが、これはロシアのアムール川などから水が流れ込みオホーツク海は多くの島で太平洋や日本海と隔てられている個所が多いためその水が留まりやすく塩分の薄い海水のエリアができるようです(以前はアムール川から流れてきた淡水が凍り日本まで流氷として流れてくるという説が主流だったようですが最近の調査ではアムール川河口付近(サハリンの西あたり)の氷は日本まで流れてこないとわかったようです)。このロシア方面から流れてくる流氷以外に真冬の寒い時期には日本付近でも海が凍り流氷ができるため北海道沿岸の流氷はロシア方面からの流氷と日本近くで出来た流氷の両方が混ざっているそうです。

サイドデッキの前方は常に人がいる状態でしたがしばらく待って人が入れ替わるタイミングで前に行けて写真をちょっとだけ撮れました。特別席のように正面ではなく横の部分からですが窓が無い分別の良さがありますね。

船の後部にある展望デッキに上ってみると船の後方を見ることができ船が通ったとこだけ流氷が左右に分かれていていました。展望デッキも人が結構いました。

流氷の白とその間に見える深みのある青の海がまた美しくてめちゃ良かったです。

やがて船はUターンして網走港方面へと戻っていきます。

網走港に帰って来ました。前に停まっているのはおーろら3という小型船で流氷を砕いて進むことは出来ないのですが通常の船と比べて頑丈に造られていて小型な分流氷を間近で見ることができるそうです。今回乗ったおーろらと、このおーろら3が現役ですが以前はおーろら2というおーろらと同じような船があったそうですがおーろら2は引退して他の会社に買い取られたようです。

おーろら、おーろら3共に流氷の時期以外は知床半島にあるウトロ港を拠点に知床観光船として運行されているようなのでそちらも良さそうですね。

おーろらの乗り場がある道の駅 流氷街道網走は網走駅から徒歩だと25分くらいとちょっと距離がありました。網走駅前から乗れるの路線バスがありますが混みあう事もあるようです。女満別空港から網走駅方面への空港連絡バスもおーろらが砕氷船として運行している時期だけ道の駅 砕氷船のりば というバス停まで延長して運行されているので飛行機で女満別空港まで来た日に直接おーろらに乗る場合そちらが便利そうです。駐車場も結構な台数を停められるくらいありましたが混みあっていて遠くの駐車場まで車が停まっていたので車の場合時間に余裕をもっていった方が良さそうでした。

以前から流氷見てみたいなと思っていましたが1年くらい前にネットなどで流氷の事を見かけ気になって色々と調べて今回旅を計画することに。砕氷船に乗って流氷を見ることが出来ましたが海に沢山の氷が浮かぶ今まで見た事が無い光景はほんと見に行って良かったなと思いました。近年、地球温暖化の影響でオホーツク海の流氷にも影響が出ているそうで今回旅に行った2025年も流氷が流れてくる時期が遅く今回流氷が見れるか当日までワクワクドキドキだったのですが見れて良かったです(この記事を書いている旅の翌年の2026年は早い時期から流氷が来たようです)。おーろらは予約制(当日空があれば乗れることもあるようですが基本的には予約が必要なようです)で網走流氷観光砕氷船おーろらのHPで詳細の確認と予約ができます。

この後は鉄道で移動するために駅に向かいながら途中でお昼ご飯を食べていきます。

凡の風 あばしり別亭 というお店に来ました。札幌にある凡の風というお店の2号店で網走セントラルホテルというホテルの1階ロビーの奥という珍しい場所にあるラーメン屋さんでした。オープンする11時の少し前に着きましたがお客さんが数名来ていて人気があるお店のようです。

塩ラーメンを頂きました。香りが良く旨味もしっかりしているスープにツルっとしてコシもある中太ストレート麺、具は噛むと旨味もあるチャーシューと太めでアクセントになるメンマ、チャーシューの上にはユズものっていました。あっさりしながらしっかりとした味もある美味しいラーメンだと思いました。

凡の風 あばしり別邸がある網走セントラルホテルは網走駅駅前の道沿いで駅からだと徒歩で10分位の距離です。車の場合はホテルの駐車場を使用できるようです。

ラーメンを食べた後は網走駅まで移動します。

網走駅にいたキュンちゃん。かわいい。

80年代に発売されたパソコンやファミコンのゲーム オホーツクに消ゆ のパネルも展示されていました。

これから乗車する列車がホームへの跨線橋の窓から見えました。

流氷物語号に乗ります。車両はキハ40北海道の恵み。

流氷物語号は流氷がオホーツク海沿岸に流れてくる時期に釧網本線の網走駅〜知床斜里駅間で運行されている臨時列車です。現在流氷物語号で使用されている北海道の恵みという車両は国鉄時代に製造された普通列車用気動車のキハ40のうち4両を道北、道東、道南、道央のそれぞれのイメージの外装にして内装も北海道の自然をイメージして木や木目調の素材を使用して改造されています。流氷物語号では4両のうち2両が使用されていてこちらの緑の車両は道東 森の恵みです。

もう1両は道北 流氷の恵みでした。

流氷物語号はオホーツクに消ゆ とコラボしていてヘッドマークにオホーツクに消ゆのイラストが使用されていていました。

側面には動物などのイラストも描かれています。

流氷に乗ってきたアザラシでしょうか。かわいい!!

車内は元々のボックスシートの生地を張り替え背もたれの一部が木になり大きめのテーブルが追加され床も木目調になっています。流氷物語号は指定席と自由席がありせっかくなので流氷が窓から見える席に座りたいなと思い今回は指定席を予約していました。

この車両の窓の内側の固定金具はスライドして固定するタイプです。

そして窓の奥にはさらにもう一枚の窓がありこちらはレバーをつまみながら動かしてレバーを離すと固定されるよくあるタイプです。

北海道のキハ40は極寒の地で車内の温度を保温できるように二重窓(夏は内側の窓を開けた状態で固定して外側の窓だけ使ったりしているようです。)になっているのが特徴で本州などのキハ40と比べて窓のサイズも小さくなっています(国鉄時代の北海道の車両の多くも同じように二重窓が特徴的でした)。

子供の頃に鉄道好きだったので当時、北海道のキハ40は窓小さくてかっこいいな~と思っていたのですが遂に実際に乗車できてテンション上がりまくりでした。

網走駅から知床斜里駅へ向かう流氷物語号は北浜駅で10分ほど停車して駅に降りる事ができます。

北浜駅にはホームに展望台が設置されています。こちらの駅はオホーツク海に1番近い駅で流氷がある時期はこの展望台から流氷が広がる海を眺める事ができるようです。

展望台に登ってみましたが残念ながら流氷は見れず。

せっかくなので北浜駅に停まる流氷物語号を撮影。

道北 流氷の恵みと道東 森の恵み。

ネズミ?かわいい。

ゲームオホーツクに消ゆ のサボ。

今回乗車したのと逆方向の知床斜里駅から網走駅への流氷物語号は北浜駅のかわりに浜小清水駅に20分ほど停車しますが浜小清水駅は道の駅と一体になっている駅で停車中にお土産などを購入できるようです。

車内では網走市観光ボランティアに所属する学生さんがクイズ大会などを行い車内を盛り上げてくださいました。

今日は列車から流氷見れないかな〜と思ってましたが後半で見ることができました!列車から見るオホーツク海の流氷も最高ですね。

知床斜里駅に到着です。流氷物語号の終点の駅でこの日はこちらの駅が最寄りの宿に宿泊します。

宿のチェックイン開始時間まで時間があったので気になっていた博物館を見学しに行きます。

斜里町立知床博物館に来ました。

博物館の建物です。入口から入り受付で入館料を支払い受付してもらい館内へ。

1階は知床半島、斜里平野の歴史、民俗に関する展示のエリアで縄文時代の土器なども展示されていました。

こちらは斜里の漁業の歴史に関する展示です。

鉄道関連の展示もありました。知床斜里駅が改名するまえの斜里駅の資料や斜里町にあった路線で廃線になった根北線の越川駅の駅名標などもありました。

2階は知床の自然、動物をテーマにした展示があるエリアになっています。階段を上った吹き抜け部分にはミンククジラの骨格標本が天井からぶら下がって展示されています。こちらのクジラは斜里町の海岸に漂着したそうです。

エゾリス(冬毛)とエゾリス(夏毛)エゾリスは冬毛になるとモフモフになり耳も毛で覆われるそうです。

エゾユキウサギの標本です。エゾユキウサギは冬の間は毛の色が白い冬毛に生え変わり冬と夏でこんなにも色が違うそうです。一緒にエゾユキウサギの糞も展示されていました。

自然を再現したような木と動物の展示です。

出産直後のエゾシカ。子ジカは生まれて10日程岩陰やヤブの中でじっと隠れ母ジカは授乳の時以外は遠くに離れているそうです。これはまだ素早く動くことができない間は動き回らずに隠れていた方が他の動物に襲われる可能性が低いからなんだそうで単独の子ジカがじっとしているのを見かけても母ジカとはぐれたわけではないので保護などはしてはいけないという説明が書かれてました。こういう自然と人間の関わり方についての説明があるのもとても良いと思いました。

沢山の鳥の剥製。

オジロワシとオオワシの剥製です。

ゴマちゃんことゴマフアザラシ。キューキュー。

博物館の隣には姉妹町友好都市交流記念館という建物があります。博物館の特別展がこちらの建物の中で開催されていました。

こちらの建物のメインの展示は斜里町と姉妹町である沖縄県竹富町と友好都市である青森県弘前市に関するものです。

こちらは弘前町のねぷたです(弘前はねぶたではなくねぷた)。

竹富町の獅子舞です。

イリオモテヤマネコの剥製と骨格標本。竹富町は日本最南端の町で有人の島9つとその周りの無人島で構成されている町でイリオモテヤマネコが生息している西表島もこの町の一部です。

2階からの写真ですが沖縄と青森の色々なものが所狭しと並んで展示されているのが他ではなかなか無さそうですね。

姉妹町友好都市交流記念館のロビーでは大標本展 〜標本たちの物語をたどる〜という特別展が開催されていました。旅行の計画を立ててる時にこちらの展示の事を知って見てみたいなと思っていたのですが2月28日まで開催という事でギリギリ間に合わないようでした。ところが急遽3月末まで延長になっていたようで見学することが出来てラッキーでした(当日まで知らなかった)。

特設の展示スペースに沢山の標本が展示されています。こちらの博物館は前身の知床資料館の時代からの50年以上の歴史があり1万点を超える生体標本を収蔵しているそうです。普段は展示されずバックヤードにある標本の多くをこの大標本展で展示していました。

オジロワシの成鳥とヒナの展示です。それぞれの標本の前には説明書きのプレートが設置されています。

説明書きにはその標本がとなった生き物がどのようないきさつで博物館にやってきたかについて死因なども含めて書かれていています。

ヒナは博物館で生まれたものの親鳥が餌をあげすぎて窒息死したそうです。

このように標本ひとつひとつに採集され博物館へと収蔵された由来が記載されています。調査研究のために採集されたもの、車に轢かれるなどの事故で保護されたもの、害獣として駆除されたもの、電線などで感電死したものなどそれぞれの由来があり、これは知床半島の西側半分を含み自然が豊かな斜里町での自然動物と人間の関係について考えるきっかけになるようにという意味があるようです。普段、博物館などで動物の標本を見ることはよくありますが気が付かなかったことを考えることができ良い展示だと思いました。

カワセミたち。春から秋にかけて魚がいる水辺で観察されるカワセミは斜里町だと町内の排水路でも見かける事が多いそうでこちらの標本は町中で保護された後に死亡したカワセミたちでした。

鳥類の展示が多かったです。

エゾウサギ、エゾリス、ドブネズミ。

熊もいました。この熊は博物館を見学した時点では斜里町で最後の死亡事故(1974年)をおこしたヒグマ(狩猟者と相打ちだったそうです)だったのですが残念な事にその後の2025年夏に羅臼岳で登山者が熊に襲われてしまい死亡する事故がおきてしまっています。

海に暮らす動物たちもいました。左からクラカケアザラシ、ゼニガタアザラシ、ゴマフアザラシ、ワモンアザラシ。

最寄り駅の知床斜里駅からは徒歩20分くらいでした。駐車場もあるので車でも行きやすいかと思います。

知床博物館では知床半島の自然や動物などについてや斜里町の歴史や文化などについて学ぶことができました。駅から少し歩くので行こうか少し迷いましたがとても良い博物館だったので見学しに行って良かったです。

博物館を出発して宿へ向かいます。

途中の道沿いにセコマがあったので北海道いちごソフトというセコマオリジナルアイスを購入して頂きました。前年に函館に行った時にも他のアイスを食べましたがセコマのアイス美味しいですね。

この日に宿泊するペンションしれとこくらぶ に到着。こちらの宿は予約サイトなどには掲載されていなく旅の計画を立ててる時にネットで良い温泉無いかな~と探していたら見かけて、なんとなく良い宿な予感がして直接宿に連絡して宿泊の予約をしておきました。

ペンションしれとこくらぶ について詳しくはこちらの記事にて。

今回宿泊したシングルのお部屋です。内装や家具などもおしゃれでめちゃ良かったです。

こちらの宿の浴室は温泉でモール泉というタイプの茶色いお湯(太古の植物が泥炭になったとこを通ってきている温泉)でめちゃ好みでした。しかも自分が今まで入ったことがるモール泉の温泉の中で一番好みだなと思う香りのお湯でめちゃテンション上がりました。そんな素晴らしいお湯が源泉かけ流しで使われていてまた最高です。

夕食は宿の1階にある喫茶年輪というお店にて。洋食系のメニューが豊富でチーズハンバーグ定食を頂きました。あらびき感ある肉のハンバーグにコクがあるソースととろけているチーズがかかっていてとても美味しかったです。

喫茶年輪には薪を燃やしている暖炉があって雰囲気もとても良かったです。

食後にまた温泉を楽しんだりのんびりしてから就寝。今回の旅の最終日の翌日については次のページに続きます。

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