小瀬温泉ホテル(長野県)

2022-07-08

2022年の7月に軽井沢へ1泊2日の旅行に行ってきました。軽井沢では以前から行ってみたいと思っていた源泉かけ流し温泉が楽しめる小瀬温泉ホテルに宿泊しました。

この時の旅全体はこちらの記事にて。美味しお蕎麦やソフトクリームを食べたり観光したりもしてきました。

今回は鉄道で軽井沢駅まで行き駅からは路線バスで向かいました。軽井沢駅の北口を出て右手の方に進んでいくとバス停がいくつかある場所があり、ここから草軽交通バスに乗ります。旧軽井沢、白糸の滝を経由して最大で草津温泉まで直通で行ける路線です。

降りるのは小瀬温泉というバス停です。そのまま温泉の名前でわかりやすいです。道の周りは森です。

バス停にはレトロな雰囲気のベンチがありました。カワサキラケットというのは昔あったテニスのラケットのメーカーらしいです。

反対方向の軽井沢駅方面行きのバス停の前に温泉の看板があり、この写真の左側の道が宿への道です。(写真右側がバスが通ってきた有料道路の白糸ハイランドウェイ。ちなみに自家用車で軽井沢方面からこの温泉に向かう時も料金所で小瀬温泉ホテルへ行くと伝えると通行料がかからないそうです。(反対側からくる場合は有料)詳しくは宿のHPのアクセス案内にて。

川沿いに進んでいきます。バス停からはゆっくり歩いても2、3分程度でしょうか。道沿いには温泉の源泉施設と思われるものもありました。

川の向こう側に建物が見えてきます。駐車場は道を挟んですぐ反対側にありましたので車で行っても便利そうです。この日はチェックイン丁度の時間に到着したのですが、バスに乗っていった僕以外にも車で来ていた人が2組くらい同じ時間に到着していました。

宿の入口へは橋がかかっていて小川を渡っていきます。これはテンション上がります。

避暑地感ある木々に囲まれた建物で別荘のような雰囲気もありますね。小瀬温泉はこの小瀬温泉ホテル1軒のみがある温泉で近くにお店なども無いので静かに過ごすのに向いていると思います。

橋の上から続く屋根の下を通って室内へ。

広々とした玄関。入り口を入って靴を脱いで上がってすぐの所に受付があります。日帰り入浴はできないので温泉に入りたい場合は宿泊する必要があります。落ち着いた雰囲気の宿で軽井沢という人気がある立地というのも考えると混みあったりせずに宿泊客限定でのんびりと入れるのは良いなと思います。(宿泊者以外だと近くのキャンプ場の利用者はオプションで小瀬温泉に入浴できるようですが30分の時間制で大浴場のみのようです)

ラウンジロビーには品のある椅子が並んでます。

ラウンジロビーの外に見えるテラスはコーヒー(有料)を注文して飲んだりする事もできるようです。翌朝の朝食後に行ってみようかと思いましたが喫煙所にもなってるようなのでやめました。

ラウンジロビーにはストーブもあり煙突が天井に伸びています。冬の時期に来るのも味わい深そうですね。

少し受付の準備ができるまで待ってから受付をしていただき部屋に案内していただきました。

今回のお部屋です。何種類か部屋のランクがあるうちの一番手ごろな価格の 【和室A (リーズナブル) 】というタイプの部屋ですが広さも設備も一人旅には充分に感じました。

宿のHPや予約サイトのプランで見ると他の部屋のタイプは3つあって【和室B(スタンダード)】というのが部屋がさらに和風の高級感増した感じで広縁も広くバス、トイレ、洗面&脱衣所がそれぞれ別の部屋になってついてくる(リーズナブルだとユニットバス&トイレが1つの部屋でついてくる)、冷蔵庫があるなどのグレードアップ版のようです。【洋室(ツイン)】は洋風のお部屋で広縁の代わりに外に出れるデッキが付いているタイプ、【特別室 (スイートルーム)】は畳でくつろげる部屋とベッドがある部屋がありデッキも広い一番豪華な部屋のようです。【特別室 (スイートルーム)】以外の部屋は1人から泊まる事ができるようです。

部屋の雰囲気や家具などが昔から避暑地にある宿という感じがして、のんびりすごすのに良さそうだなと思いました。

窓を開けると下の方に小川が流れているのが見えます。心地良い川の音で癒されます。こちらの宿は川に沿って細長い作りになっていて、今回の部屋は一番奥の方の部屋だったので入口から結構を歩きました。(雰囲気の良い廊下を歩いて館内を楽しめるので遠いのは全然OKです)

広縁の横には今風のテレビとちょっと懐かしい電話機が。テレビは広縁に置いてある椅子に座ってみるのにちょうどいい位置にありました。この日はのんびりとテレビを見たり温泉に入りに行ったりとしながら夕食まで過ごしました。できればのんびりと何日もここで過ごせたら最高な気がします。

ダイヤルを回すタイプの電話機です。フロントへの内線もこの電話です。若い人とかで使い方知らない人とかもいるんでしょうかね。(僕が子供の頃は家にあったのはこういうダイヤル式の電話機でした。)

お茶碗やティーパックなどは電話機の上の壁にある戸棚にありました。今回泊まったリーズナブルの部屋には無いですが、スタンダード以上の部屋になると冷蔵庫がありペットボトルの天然水がサービスで用意されてるみたいです。

お茶とお茶請けのお菓子があったので頂きました。気になって後で調べたら小布施堂の楽雁というお菓子のようです。こういうお菓子とお茶でくつろぐと旅に来た感じがして良いですね。

扇風機はなんとプラズマクラスター搭載でした。部屋ではWi-Fiも使用する事ができますし、周りは森のような山の中にある場所ですが携帯の電波も普通に入りました。

館内の共有スペースには本棚がありました。何日か滞在して本を読みながら過ごすとかも避暑地な感じして良さそうですね。

昔の軽井沢が描かれた絵が飾られてました。こちらは案内図のような感じのようです。

こちらの宿は明治初期に開業したそうで、この絵は明治時代の小瀬温泉を描いたもののようです。

テーブルや電子レンジ、お酒の自販機、カップラーメンコーナー(無人販売タイプ)がある共有スペースがありました。夜中にお腹が空いたりしたらここで夜食でカップラーメン食べたりできそうです。(僕は夕食でお腹いっぱいでした)他にも通路にはソフトドリンクの自販機もありました。

同じスペースの中に洗濯機のようなものがありましたが、COIN DRYERと書いてあるので乾燥機なんですかね。

大浴場は玄関から部屋に行く長い通路の途中に入口がありました。

脱衣所は棚にカゴが置いてあるタイプ。洗面台も綺麗で清潔感ありました。鏡に写真撮ってる自分がスマホと手だけ写ってます(笑)

浴室に入るとすぐのとこに洗い場が1つ

反対側にも4つあり十分な数がありました。

そして湯舟から溢れ出す温泉。大浴場はチェックインの13時からチェックアウトの10時まで好きな時間に入ることができます。(10時~13時はお湯を抜いて清掃してるので連泊でも入れないようです)10人くらいとかは入れそうな広めの湯舟です。

ほのかに独特の油っぽい香りがするお湯でとても気持ち良かったです。泉質は単純泉(低張性 弱アルカリ性 高温泉)。源泉の温度が50度台と高めなので加水して42度位にしていますが、1時間で半分のお湯が入れ替わるというほどの豊富な湯量の源泉をかけ流しで使われていて、循環や塩素投入などもしていない温泉です。自分が調べた限りだと軽井沢で源泉かけ流しかつ塩素も使用していない温泉はこの小瀬温泉だけのようです(他にかけ流しとうたってる温泉施設もみかけましたが塩素投入ありのようです)

提示されていた温泉分析書と宿のHPに載ってるのとは泉質が違うようですが、2つ源泉があると書いてあるのでそのもう片方なのか、それとも温泉分析書が新しかったのでHPが更新がまだされてないとかなのでしょうか。良いお湯なのは間違いない感じだったのでどちらでも良いですが。

湯舟の奥には大きな窓があり昼間は日が入ってきていました。

源泉は窓の近くにある、この四角大きめの湯口から次々に流れ出してきて階段状になってる部分をつたって湯舟に流れていきます。これがとにかく美しくてずっと見ていたくなりました。

夜も明かりが幻想的でとても雰囲気が良かったです。

昔の温泉分析書のようなものでしょうか?昭和17年と書いてあるので西暦だと1942年ですね。

こちらは最新の温泉分析書で令和2年(2020年)のものでした。

大浴場には露天風呂はありませんが、大浴場とは別の場所に貸切で使用できる露天風呂が2つあります。使用できる時間は13:00~23:00 と翌朝7:00~9:00の間で夕方~夜は40分間、朝は30分間使用できました。あらかじめ時間の予約をするのではなく、利用したいときにフロントへ内線で問い合わせして、空いていればすぐに使用でき、空いて無ければ空き次第、内線で連絡をもらう事もできるようです。入り口は鍵がかかっていてフロントで鍵を借りて使用します。入り口のドアはオートロックになっているので鍵を中に閉じ込めないように注意ですね。貸切露天風呂の場所は通路から階段で2階に上がった場所にあります。

扉の先には玄関のような所があります。ここにトイレにつながる扉もありました。

立派な洗面台があります。洗面台が清潔感あるのはとても嬉しいです。

脱衣所の先に露天風呂が見えます。

脱衣所にはカゴが4つおいてありました。同時に着替えるにはちょっとスペースが足りなさそうですが、脱衣所以外のスペースが広いので順番に使用すれば問題なさそうですね。

脱衣所の隣にはシャワールームがあります。

シャワールームにはボディーソープやシャンプーなども置いてありました。貸切の時間内にここでゆっくり体を洗ったりすると露天風呂でゆっくりできないように思うので大浴場であらかじめ体を洗ってきてから貸し切り露天風呂を借りる方が良さそうだと思います。

ガラスの扉から外に出ると広めのデッキにある木の柵のような壁の奥に露天風呂が見えます。

露天風呂は木製の湯舟でした。こちらの露天風呂も源泉かけ流しの温泉です。お湯の温度は大浴場と比べて熱めに感じましたが温泉分析書は大浴場と同じものが掲示されていたので、源泉自体は同じようです。

露天風呂から遠くは見えませんが木々も見えて解放感あります。

木の枕みたいなものも付いていました。3人ん並んで入るとちょっと狭いかもしれませんが貸切で入れるので知らない人と並ぶわけではないので別に良さそうです。僕は一人旅だったので一人贅沢に広々と露天風呂を満喫させていただきました(笑)

源泉は湯口から出てきていったん小さなスペースに入ってから浴槽に入ってくる感じになってるようです。

溢れたお湯は湯舟の横にある溝のような所へ流れていくという凝った作りでした。

こちらに宿泊したのは初夏だったので緑の木々を露天風呂から眺めることができました。

休憩スペースまでありました。しかもとても広い。元々は露天風呂付きの客席だったのかな??と思う広さがありました。40分という時間制限が無ければお風呂上りに昼寝をできそうなスペースです。

貸切露天風呂は2つあるので早めの時間にチェックインして時間もあるしという事で、もう一つの方にも入りました。電話で、先ほど一の方の入ったから今度はもう片方の二の方に入りたいですが空いてますか?とお願いして、受付に鍵を借りに行った時に伺った話だと左右が違うだけとのことでした。でも両方入ってみたいので入ります(笑)

扉の先は聞いていた通り、もう一つの貸切露天風呂と左右が逆の造りでした。

脱衣所とシャワーの位置も左右逆です。

湯舟も左右逆。サイズや造りは同じようでした。

こちらの露天風呂からも木々が見えて落ち着きます。

お風呂の前のスペースの照明もいい雰囲気ですね。僕は外の景色が見たいなと思って明るいうちに入りましたが夜に入るのも良さそうです。

こちらの貸切風呂にも広々とした休憩スペースがついてきてきます。

貸切露天風呂は2つありますが、左右が全く逆という事以外は同じ作りだったのでどちらになるかは気にしなくて大丈夫そうです。(ネットで色々見てたら過去には2つの露天風呂で温度が違う(熱いのが好みの人用、温いのが好みの人用という感じ?)運用だった時もあるようですが、僕が行った時は両方とも同じ位の温度でした。)

僕が行った2022年の夏の時点では露天風呂の浴槽は少し年季が入った感じでしたが、2022年の終わりあたりに同じ形状の新しいものに入れ替わったようです。(SNSや口コミでの情報や写真で見かけたのですがあまり情報無かったので片方なのか両方なのかは不明です)

大浴場、露天風呂と入りましたが、まだ温泉はあります。部屋にはユニットバスがありまして、普通、温泉がある旅館やホテルの部屋にユニットバスがあっても温泉ではないお湯という事が多いと思うのですが、この宿では温泉なのです。

洗面台の蛇口をお風呂の方に向けてお湯を入れるタイプなので洗面台を使う時のお湯も温泉という事です。贅沢!しかも温泉のお湯と水を調整して自分好みの温度にして入る事ができます。

食堂で頂きます。食堂はロビーの隣あたりの場所なので部屋からはちょっと歩きます。食堂に入ると結構広くてテーブル&椅子が沢山並んでいてそれぞれの部屋ごとに座るようになってました。こちらの宿の夕食は、お箸で食べる和フレンチというコンセプトのお食事です。

右側がタコのバジルソース、真ん中のお皿には紅茶鴨のスモーク、紅鮭のミルフィーユ、海老とアスパラのテリーヌ、エシャレット。左側は彩りコンニャクサラダ。それぞれ美味しいし見た目も楽しめました。

ここからは1品ずつ運ばれてきました。舌平目のムニエル バジルソース。

信州ハーブ鶏のグリル 信州味噌のソース。長野の食材を使った料理を食べれるのも嬉しいです。

焼きばら海苔うどん。冷たいおうどんでした。焼きばら海苔うどんって何だろう?と思ってあとで調べたら板状にしないでバラのままの海苔を焼いたものが焼きばら海苔でそれがのったうどんだからのようです。

鯖昆布ご飯・お新香。ご飯は小さめのお櫃に入っていてお茶碗によそっていただきました。ふりかけご飯のような感じで美味しかったです。

デザートはプリンでした。最後にデザートがあるのも嬉しいです。

夕食後に部屋に戻るとお布団を敷いていただいてありました。しっかりとしたお布団で寝心地良かったです。

朝食も食堂で頂きます。前日と同じ位置のテーブルでした。朝食は夕食より和風寄りなメニューでした。

朝食はお味噌汁もついてきました。

チェックアウト後には来た時に降りたバス停からバスに乗ってさらに先に進んだところにある白糸の滝を見てきました。今回泊まった小瀬温泉ホテルもこの白糸の滝も信濃路自然歩道というトレッキングコースの途中に位置しているのでトレッキングと温泉をセットに楽しむのも良さそうです。

観光地から少し離れた周りにお店なども無い、森の中の静かな環境の場所にありつつ、駅からのバスが停まるバス停が近くにあったり携帯電話の電波なども普通にあったりと利便性もあるという宿で、歴史も感じる落ち着いた雰囲気の建物でのんびりと過ごすことができました。また温泉のお湯も素晴らしく温泉の湯質を重視で軽井沢で泊まるならここの宿が良さそうに思います。

楽天トラベルやじゃらんで予約や宿泊プラン、空室の確認、口コミなども見ることができます。

 



Ⓒ2021 ROMANTIC TECHNOLOGY