霊泉寺温泉 旅館 遊楽(長野県)

2023-07-28

2023年7月に長野県の上田市にある霊泉寺温泉 旅館 遊楽で宿泊して来ました。源泉かけ流しでぬる湯の温泉に入れる宿で夏の暑い日に入るぬる湯が最高でした。アットホームな宿で静かな温泉街というのもあって居心地が良くお料理がとても美味しかったです。

この日は1泊2日の旅で埼玉県の川越の高速道路上にあるバス停から高速バスに乗り上田へ。上田で長野のご当地ラーメンを食べた後に霊泉寺温泉へ行き、翌日は長野駅まで行き善光寺に寄ったり帰りに姨捨駅を通って景色を眺めたりしていました。旅行全体の事はこちらの記事にて。

北陸新幹線、しなの鉄道線といった鉄道や東京方面からの高速バスも停まる上田駅前から路線バスにのって霊泉寺温泉に向かいました。鹿教温泉(かけゆおんせん)まで行く路線バスで途中のバス停で降ります。

宮沢というバス停で降ります。上田駅からは1時間くらい。運賃は500円(2023年現在)と距離、時間の割に安いのですがこれは上田市の助成金のような制度のおかげのようです。ありがとうございます上田市!

降りたバス停の道の反対側には上田駅方面に行くバス停が有りますがかわいらしい待合所もありました。

バスが通ってきた道からバス停を降りてすぐのところに見える道に曲がり進みます。

霊泉寺温泉の案内の大きな看板もありました。ここから2キロ。

霊泉寺温泉の旅館に送迎をお願いするときの待合所のようです。僕は2キロなら散歩に丁度いいなと思って送迎はお願いしませんでしたので徒歩で向かいます。

内村川という川にかかっている橋を渡ります。霊泉寺温泉の方から流れてきている霊泉寺川はこの内村川に流れ込んで合流しています。

霊泉寺川に沿って道がありますので進んでいきます。自然豊かな景色を眺めながら歩ていくのはとても気持ちよかったです。

道沿いに進んで赤い欄干が特徴的な橋で川を渡ります。渡ったところに温泉の名前の由来にもなっている霊泉寺があり、その奥に温泉街があります。車で来た場合はこの霊泉寺の先に温泉街の大きな無料駐車場が有ります。温泉街には4軒の旅館と共同浴場が1つあります。

チェックインまで時間があったので、共同浴場にも入ってきました。霊泉寺温泉 共同浴場についてはこちらの記事にて。

旅館 遊楽に到着です。霊泉寺温泉の温泉街で一番手前の位置にあります。

道沿いにある入口。

玄関を入ってすぐのところに受付があります。広々とした玄関なのも良いですね。

玄関に入ってすぐの所にはテーブルが並んでいてこちらで夕食や朝食の食事会場になっています。

客室は2階にあります。和風の落ち着いた部屋で居心地が良いです。

布団はあらかじめ敷いていただいてあるので温泉に入って夕食前にお昼寝とかもできます。

テレビやテーブル、座布団に座椅子なども。扇風機の他にエアコンもありました。

広縁には椅子が2つとテーブル。広縁用にスリッパが用意されているというのは珍しいですね。冬場とかに足が冷えないようにでしょうか。

座椅子に座るとちょうどテレビを見ながらくつろげるようになってます。

壁のコンセントが使いやすい位置に無いからか延長コードとタップがセットされていました。この心遣いすばらしいですね。

廊下には共有の冷蔵庫があり、持ってきた飲み物などを冷やしておくことができます。

洗面台は懐かしさを感じるタイプのものでした。

談話室のようなスペースも2階にあり、ウォーターサーバーがあり水やお湯を使えます。インスタントコーヒーやお茶なども用意されてて自由に飲めるようになってました。

一階の一番奥にもテーブルなどがあって大きなテレビもありました。奥の窓の外には川が流れています。

2つある浴室のうち大きい方の浴室の脱衣所への入り口がこちらにあります。その日の宿泊客の人数などによって変わるようでしたが、この日は入り口にスリッパが置いてあったら使用中で貸切で使用できるようになってました。今は1日に2部屋しか宿泊の予約を受けてないそうで、この日も僕との他には1人泊のお客さんがもう1人いるだけだったので、もう1人のかたが使用していない時間にのんびりと貸し切りで温泉に入れました。

脱衣所はシンプルに棚にカゴが置いてあるタイプです。

レトロな雰囲気もあるタイル敷かれた浴槽にテンションが上がります。浴槽のサイズは4~5人くらいは入れそうな大きさでそれを一人で貸切で入ることができるという贅沢をさせていただきました。この画像見てるだけでまた入りたくなります(笑)

お湯は透明でほのかに温泉らしい香りがして心地よいです。お湯の温度は温めで特にこの日のような夏の日にはいつまでも入っていたくなるような気持ちいいぬる湯でした。

動物(?)の形をした湯口から源泉がどんどんと投入されています。

源泉かけ流しなので、投入されたのと同じ量のお湯が浴槽から流れていくのですが、こちらの浴槽は淵が高くなっていて、人が入った直後であふれる時以外は淵からお湯はあふれ出ていません。そのかわりに浴槽の近くの床を見ると何やらお湯がどんどんと出てくる穴が有ります。

この穴の近くの浴槽の底の方を見てみます。

浴槽の側面に穴があいていて、ここからお湯が排出されるようになっています。

浴槽の側面の穴から流れてきたお湯がどんどんと出てくるのですがこれがチョロチョロとずっと溢れ出していてなんだか見ていて楽しくなりました。

浴室は元を活かしつつリノベーションされているようで浴槽の部分のタイルは歴史を感じるレトロな味わいを残していて、床の部分のタイルや洗い場のカランやシャワーなどは新しいものになってるようです。

洗い場は1人用のものが2か所に設置されていました。

窓の外はすぐの所に霊泉寺川が流れていて川の音が聞こえて心地良いです。

もう一つの浴室は先ほどの浴室と玄関の間の廊下沿いにあります。

こちらの浴槽は小さめで1人か2人くらい用のサイズ。

もう一つの浴室と同じく透明なお湯です。小さめの浴槽に源泉がどんどんと投入されて冷めにくいのか、こちらの方が少し温度が高いように感じました。それでも長く入っていられる温度だと思います。寒い時期などでもっと熱いお湯に入りたい時はすぐ近くにある共同浴場に入りに行くのも良いかと思います。(霊泉寺温泉の宿に泊まっているお客さんは共同浴場の無料券をもらったりもできるようです)

源泉は壁際にある湯口からどんどんと投入されていました。

こちらの浴室も浴槽の側面からパイプを伝って浴槽近くの床の穴からお湯が排出されるようになっていました。

洗い場は1ヵ所にあります。

2つの浴室とも同じ源泉で、泉質はカルシウム・ナトリウムー硫酸塩温泉(低張性弱アルカリ性温泉)。源泉の温度は38.5度。pH8.2の弱アルカリ性です。

加水なしで気温が低い時期で湯温が低くなっているときなどには加温するようです。循環ろ過は無しの源泉かけ流しで使用。お湯には塩素などの消毒剤の投入も無しです。

すぐ近くにある共同浴場などと同じ源泉と聞きましたが、共同浴場は44.5度と高めの湯温なのに対しこちらは38.5度と結構違います。これは源泉が宿に来るまでの間の配管などでに冷めているため差があるそうです。分析書を見比べると分析してるお湯を共同浴場の方は貯湯槽、旅館の方は温泉館分湯枡と違う場所からとってるので、分析書の源泉の温度もだいぶ違うようです。

夕食は18時からでした。時間になったら玄関横のお食事会場へ。

夕食はとても美味しい家庭料理という感じでアットホームな感じで楽しめます。お肉や焼き魚、てんぷらなどなど、それぞれ美味しいです。小さめのお櫃の中には炊き込みご飯が入っていてとても美味しかったです。量もしっかりとしたボリュームがありつつ多すぎる事もなくて丁度良く満腹になりました。

デザートにはコーヒーゼリー。

寝心地の良いお布団で就寝。

朝食は夕食と同じ食事会場にて。時間は8時からでした。窓からの日差しがとても気持ち良かったです。

朝食もそれぞれのお料理が美味しくて栄養バランスも良さそうです。サラダと目玉焼きがあったり焼いた鮭がありそして味噌汁とご飯、味噌汁。朝ごはんに食べたいものが勢揃いです。デザートがあるのも嬉しいですね。美味しくて朝からお腹いっぱい食べました。

女将さんにはバス停まで車で送っていこうかと聞かれましたが散歩がてら歩いてバス停まで。帰りは道が若干下り坂になってるようで行きより楽々な道のりでした。(行きも特に上り坂だと感じなかったのでほんのわずかに坂になってる感じだと思います)

廻りを山々に囲まれ川沿いにある静かで落ち着いた雰囲気の温泉街にある宿でとても居心地がいい宿でした。優しい女将さんが1人で切り盛りしてらっしゃり、宿の名前には旅館とありますが良い意味で民宿のようなアットホームな雰囲気があり、尚且つ清掃などもしっかりされていました。そして源泉かけ流しのぬる湯の温泉が素晴らしかったです。また泊まりに行きたいなと思います。

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