湯河原温泉 温泉民宿 美湯香(神奈川県)

2023-09-30

2023年の9月に湯河原温泉の温泉民宿 美湯香という温泉宿に宿泊して来ました。湯河原のとても気持ちいい温泉を源泉かけ流しで入ることができる他、今回宿泊したVIPルームプラン(VIPルームですが宿泊料は手ごろです)には他ではあまりなさそうな温泉風呂が部屋についていてとても貴重な体験でした。お料理もとても美味しかったです。

この日は1泊2日の旅行で湯河原温泉に行く前後では神奈川県内でラーメンを食べたりのんびりとしてきました。旅行全体の事についてはこちらの記事にて。

神奈川で1泊2日。温泉、ドラム缶、ラーメン 2023年9月

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最寄り駅はJR東海道線の湯河原駅です。駅前のバス停から奥湯河原行きの路線バスに乗ることができます。箱根登山バスと伊豆箱根バスの共同運行の路線で昼間は15分に1本走っているのと、川沿いの道に沿って多くの宿などがある温泉街なのですが温泉街の中にもいくつかバス停があるため宿の近くのバス停で降りれば徒歩の時間が短くてすむのもあってとても便利な路線だと思います。

湯河原温泉に来るのは2回目で前回は源泉宿 ゆっくり という宿に宿泊しました。こちらの宿もお湯が素晴らしく宿の雰囲気もとても居心地が良かったです。源泉宿ゆっくり についてはこちらの記事にて。

最寄りのバス停は桜山入口というところです。湯河原駅からは10分ちょっとで着きます。バスを降りたらすぐ目の前に左へ進める道へのT字路がありますのでそちらに曲がっていきます。

宿の小さな看板もありました。

バスが通っていた道から宿までは、ほとんどが上り坂でした。

道沿いには何かの廃墟のようなものもありました。

少し登った所にちょっと複雑な交差点があるので左上方向へ向かいます。

交差点の横には温泉の源泉施設のようなものもありました。同じような施設をこの周辺にいくつか見かけました。奥の木々の間に向かう道に進んでいきます。

少し登っていくとT字路があるので左の道の方に曲がります。

さらに坂を上っていきます。徒歩なのでのんびり登って行けばよかったですが車だと初めて行く時は慎重に進んでいきたいような感じの道ですね。

やがて道の先に宿が見えてきます。バス停の場所よりだいぶ高い所に登ってきました。

道沿いの塀の向こう側には坂の下の方に広がる建物などが見えました。

温泉民宿 美湯香に到着です。3階建ての建物なのですが、崖沿いに建っているため、この道から見えるのは3階になっています。バス停からは歩いて10分くらいでした。

こちらが玄関です。坂道沿いに建物がたっているので建物の左右で地面から見えている部分が違う感じになってます。

中に入ると玄関は家庭の玄関のような作りでアットホームな感じです。チェックインをするのは2階だったのですが初めて来たのでよくわからず玄関の外に出てドアの横のチャイムを鳴らしたら2階から迎えに来ていただけました。

玄関から通路に進むと突き当りに客室が一つありました。この部屋はベッドがある客室で建物で一番高い3階にあるので景色も良さそうです。

3階から階段を降りて2階にある食堂でチェックインをしてもらいます。温泉などの宿の施設の使い方を丁寧に説明して頂きました。温泉についての説明を聞いているとオーナーご夫妻が温泉好きなのが伝わってきました。

今回のお部屋は1階にあります。階段を降りてすぐの場所でした。

壱の間と部屋の入り口の上に表示されていました。じゃらんで予約するときはVIPルームというプランで予約できる和室(特別室)です。

今回宿泊させていただいたお部屋です。和室で建物の角にある部屋です。

4畳半の和室で最大2人で宿泊できる部屋です。座布団、テーブルの他に座椅子も一つありました。

壁際にはテレビがあり部屋の角にはタオルを掛けれる小さめの衣桁がありました。テレビが配線されてる電源タップには空きがあるのでスマホの充電器などを持参した場合はこちらのコンセントを使うのが便利だと思います。

小さな窓の手前には湯沸かしポットやドライヤー、ティッシュやゴミ箱などが置いてありました。

壁のフックにはハンガーなどがかかっています。

入口は襖で内カギはフックをひっかけるようになってます。

外側の鍵は南京錠です。南京錠と鍵は部屋の中の壁のフックにかけてありました。

窓と反対側には押し入れやクローゼットが壁一面にあります。

クローゼットの中には浴衣やタオルなどと一緒に半纏もありました。布団用のシーツもカゴに入ってるタオルや浴衣の下にありました。

押し入れの中には布団などが入っています。布団はセルフサービスなので自分の好きな時に敷いて寝る事ができます。1人ですと机などを少しずらすだけで敷けますが2人で泊まる場合だと机や座布団などを部屋の隅に移動しないとかもしれません。

そして、この部屋のVIPルームな理由がこの踏み台の奥の窓にあります。

踏み台を使って窓から外のベランダに出れるようになっています。その先には銀色の筒状の物があります。

ドラム缶風呂です!これはかなりテンション上がります!!

窓から出た所が木で作られた台で高くなっていて上からドラム缶に入ることができるようになっています。小さな木製の踏み台もありました。桶と洗面器も置いてあるので入るときにかけ湯をしたりもできます。

そして露天風呂になっているので外の景色を眺めながら温泉ドラム缶風呂に入れるというなかなか他では体験できない事にテンション上がりまくります。

建物の近くに木が生えているので若干景色は見えずらいのですが、山々や建物が見えて良い景色でした。

露天風呂といっても屋根がある部分なので天気が悪くても影響はないと思います(泊まった日も夜中に雨が降っていましたが大丈夫でした)

横から見ると完全にドラム缶です。僕の身長(177cm)だとそのままだと足がつっかえて膝が曲げられず普通にしゃがんで入ることができなかったのですが、体を浮かせつつパズルのように片足ずつ膝を曲げていくと肩まで浸かることができました(笑)最初、入ったのはいいけど出られなくなったらどうしようかと思いましたが慣れると意外とスムーズに出入りできるようになりました(笑)

ドラム缶の奥には蛇口が2つありホースがドラム缶の中に伸びています。この蛇口はそれぞれ温泉と水です。チェックインした時点で源泉100%でお湯を入れてくださってましたので、そのまま入れば源泉100%の温泉です。源泉温度が熱い温泉なのですぐに入りたい場合は水の方の蛇口を捻って加水すれば好みの温度にすることができます。僕はせっかくなので水は入れずに少し冷めるのを待って源泉のみで入りました。ホースは底の近くまで届くくらいの長さがあるので冷めてきたら温泉の蛇口をひねって源泉を流し込むと熱い源泉が底の方から投入されて良い感じにお湯が温まっていきます。

この部屋の露天風呂は石鹸類やシャンプーなどは使用不可なので他にある共用の浴室で体を洗ってからこちらのドラム缶風呂に入りました。

ドラム缶の側面には穴がありドラム缶の外の排水用パイプにつながってます。源泉を投入したぶんだけお湯が流れていく源泉かけ流しで温泉を楽しむことができるようになってます。

泊ったのは9月の終わりでしたがこの年は夏が猛暑の影響で蚊が秋になっても沢山飛んでいたので蚊対策に露天風呂に蚊取り線香が用意されていました。子供の頃には使っていましたが最近は普段蚊取り線香を使う事は全くなかったので懐かしさと蚊取り線香の心地よい香りも楽しめました。

夜は流れる雲と月がとても綺麗でした。

部屋にある温泉に浸かって時間を気にせず過ごすのはとても良かったです。

泊った日の翌朝は天気も良く朝食後にしばらく温泉に浸かっていました。チェックアウトは最大12時(プランによっては10時のようです)なので朝食後にのんびりできるのも良いですね。

共用の浴室は廊下にあるこの扉から一度建物の外に出て他の建物に移動したところにあります。貸切で使用することができるので、この浴場への通路への扉の前にスリッパが置いてあるかどうかで貸切使用中かわかるようになっていました。予約制では無いので空いているかどうかはスリッパがあるかを見て判断し、使用中でなければ好きな時に貸し切りで入ることができます。

扉から外に出るとサンダルが用意されていてサンダルを履いて通路を移動します。

通路は1階の扉を出た所にあるのですが崖沿いの建物なのでここからも景色が良かったです。

通路を進んでいくと浴室がある建物の入り口があります。

この扉から中に入った所が脱衣場になっています。貸切で使用して使用時に明かりのスイッチを入れて使うようにとのことなので、夜に来た時はまずこの扉を開けた所でスイッチを探して明かりをつけます。

脱衣場の扉は鍵がかかるようになっているので鍵をかけて貸切で使用できます。通路用のサンダルはここで脱いでまた部屋のある建物に戻る時に使います。

脱衣所は棚にカゴが置いてあるシンプルなタイプです。そんなに広くは無いですが貸切で使用できるので充分です。

洗面台もありました。普通の家にありそうなタイプのものでした。

浴室には2~3人くらいで入れそうなサイズの浴槽があります。窓が2つあるので外からの明かりが入ってくるのも気持ち良かったです。

お湯は無色透明(青いのは浴槽の色です)で入るとスッキリ、シャキッとする感じのお湯で気持ち良かったです。かすかに温泉らしい香りもして心地よいです。体が温まりやすい成分の温泉のためか湯上りはしばらく汗がとまりませんでした。

源泉は蛇口からパイプを通って浴槽の底の方から投入されています。その隣には水の蛇口もあってお湯が熱い時には加水して好みの温度にすることができるようになっていました。源泉の温度が高いのもあり浴槽のお湯の温度も結構熱かったので少し水を入れてから入浴させてもらいました。

源泉かけ流しで温泉が使われていて溢れたお湯は浴槽の切りかけの部分から外に流れるようになっていました。浴槽の淵にはお湯をかき混ぜるための板も置いてありました。

洗い場は2か所あり窓際には沢山の種類のシャンプーが並んでいました。シャンプーは沢山ありましたがパッと見た感じボディーソープは1種類のようでした。固形の石鹸もあります。

シャワーは一か所で他のカランと離れた場所にありました。

泉質はナトリウム・カルシウムー塩化物・硫酸塩温泉(低張性 弱アルカリ性 高温泉)です。源泉は68.0度と高めですが湯河原温泉は山側になると源泉の温度が高いと伺いました。こちらの宿で使われている源泉は宿のすぐ横にあるそうです。pH7.9の弱アルカリ性。

こちらの宿はプランによってペットと一緒に泊まる事ができ、この浴室の他にペットと一緒に入れる温泉の浴室も別の場所に有るようです。

トイレは部屋にはなく共用のものを使用します。今回泊まった1階には3部屋ほど部屋があるようでしたがどの廊下の部屋からも近い位置にありました。男女別で2つ並んでいます。

洗面台と冷蔵庫も廊下にありました。冷蔵庫にはジュースやアルコール類の缶ドリンクが入っていて購入したい場合はチェックアウトの時に冷蔵庫から出した飲み物と本数を伝えて会計してもらいます。(持ち込みの飲み物を冷やせる冷蔵庫は無いようです)

夕食は18時半からでチェックインをしていただいていた2階の食堂で頂きます。

今回のVIPルームのプランでは夕食のお刺身がボリュームアップするサービスも付いてくるのでお刺身が沢山ありました。このお刺身新鮮な感じで美味しかったです。天ぷらはカレー味の塩がかかっていました。真ん中の4つに分かれたお皿のおかずもそれぞれ美味しかったです(左前のは茹でた落花生でした)クリームシチューは貝が入っています。お吸い物はエノキと玉子でした。全体的に味付けや調理がとても上手な印象でとても美味しかったです。写真に写ってる以外にデザートにスイカを頂きました。ドリンクのコーラは別料金ですが140円(だったと思います)とビックリするくらい良心的な価格でした。(お酒も色々な種類があり手ごろな価格でした)

朝食は8時から夕食と同じく食堂にていただきます。朝食もそれぞれのお料理がとても美味しかったです。干物は脂がのっていて焼き加減もとても良かったです。スクランブルエッグはとても好みの味でした。ご飯に納豆と食べるラー油のような味のゴマのふりかけをのせて食べるのも美味しかったです。写真に写っている以外にデザートにヨーグルトと食後にコーヒーも頂きました。

帰りも最寄りのバス停からバスに乗って湯河原駅に向かいましたが湯河原駅行きのバス停は同じバス停なのですが、行きで降りた場所とちょっと離れた場所にありました。(この画像にうつってるトラックより奥あたりに小さく写ってるのが行きに降りたバス停です)

今回、ドラム缶の温泉がとても気になり宿泊してきましたが、源泉かけ流しで温泉を楽しめるドラム缶風呂が部屋にあるというのは、なかなか他では味わえない体験でした。雲が流れる夜空の月を見ながらや朝食の後の時間に晴れた青空を見ながらドラム缶の温泉に入るのは最高に気持ち地良かったです。浴室の方の温泉も源泉かけ流しでお湯の質がとても良く貸切で入ることができとても良かったです。お食事は味付けなどの調理がとても上手い感じでとても美味しかったです。建物などは民宿に泊まり慣れてないとちょっと抵抗あるかもしれないので、旅館のような設備の良さや清掃状態が好みの方にはちょっと合わないかなと思いました。オーナーご夫妻は気さくでフレンドリーでお話するのも楽しく親戚の家に遊びにきたようなアットホームな感じだと思いました。最寄りの湯河原駅は東海道線の駅で東京駅などから乗り換えなしで行けますし駅からのバスも本数も多かったので公共交通機関で行くのにもとても便利な温泉だと思います。

予約をしたい場合やプラン、空室などの確認や口コミはじゃらんで見る事ができます。ドラム缶風呂がある部屋に泊れるのは【VIPルーム】プランというプランの部屋です。

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