恵山温泉旅館(北海道)

2024-09-08

2024年の9月に北海道函館市の恵山温泉旅館(えさんおんせんりょかん)に宿泊してきました。函館市の東寄りの方にある活火山である恵山の麓にある宿で、宿のある場所は恵山道立自然公園の中にあります。酸性の気持ちいい温泉に源泉かけ流しで入ることができる宿でお食事もとても美味しかったです。(その後、こちらの宿は2025年廃業になってしまったようです)

この日は函館への3泊4日の旅行の2日目でした。初日に羽田空港から函館空港まで移動して函館山などの観光をして函館駅近くの宿に宿泊。2日目は五稜郭に行った後に路線バスで恵山温泉へ移動しました。旅行全体についてはこちらの記事にて。

函館市内ですが、函館駅前から路線バスで最寄りのバス停まで2時間弱と距離はちょっとあります。Googleマップなどで検索すると乗用車での移動は1時間位なので路線バスだとなんで時間かかるんだろ?と思いましたが実際にバスに乗ってみると海沿いの集落の中などにもバス停がある地域の足のような路線のようで、バイパスのようなルートで検索される乗用車より時間がかかるようです。路線バスのルートははこんな場所大型バスが通れるの??という感じの細い道を通り日浦洞門という手掘りのトンネルが続いたり海沿いの狭い道を通る区間や海辺の小さな港町のような所を通ったりもするので旅気分が味わえる風景を楽しめてかなり好みでした。そして運転手さんの運転が上手くてさすがです。

この時の翌年の2025年4月からは路線バスのルートが変わり日浦洞門がある区間は通らなくなったようです(並行するバイパス的な道を通るようになりました。)

恵山という最寄りのバス停からは海が見えて最高でした。

バス停からは坂を上っていきます。

ずっと坂道が続きますが途中で後ろを振り返ると海が見えてテンション上がります。

途中に宿の看板もありました。旧原田温泉とありますが、オーナーさんのお名前が原田さんだから原田温泉だったようです。

この看板があるとこを右に曲がっていきます。右に曲がらず真っすぐ進んでいくと展望台があって景色が良いみたいです(女将さんに勧められましたが歩いて行くと結構な距離なようなので今回は行きませんでした。車なら10分くらいで着くようです)。

100%源泉掛け流し。看板前を右に曲がり進んでいくと右側には恵山つつじ公園という隣にある公園の駐車場もありました。

宿の駐車場の手前にドリンクの自動販売機がありました。宿の中には自動販売機は見当たらなかったので缶やペットボトルのドリンクを買いたい場合はこちらで買っていくと良さそうです。

道を進んでいくと大きな駐車場があります。結構広いので満車になる心配はなさそうです。

駐車場の奥にある建物恵山温泉旅館です。1932年創業の温泉旅館でオーナーさんの祖父の代からの歴史がある宿なんだそうです。

道南 恵山温泉旅館 と書かれた看板。以前は宿泊以外に食堂も営業していたようですが宿泊と日帰り入浴のみとなっています。

駐車場から階段を登って入口へ。

玄関は広々としています。靴を脱いで上がると右側にフロントがありチェックイン、チェックアウトや日帰り入浴の受付もこちらでした。

玄関はガラス張りになっていて海が見えてるのもとても良かったです。

廊下には煙突がつながっている暖房器具などもありました。

階段を登り今回宿泊した客室がある2階へ。

廊下の左右に客室が並んでいます。

廊下から部屋に入るとスリッパを脱ぐスペースがあります。

今回宿泊したお部屋です。

奥の壁側には窓があります。エアコンは無いようで扇風機でしたが窓から風が入ってきて涼しかったです。

玄関と同じ向きにある海側のお部屋だったので窓からは海が見えました。

宿が高い場所にあり建物の手前が広い駐車場なので津軽海峡がよく見えました。

こちらの壁側にはテレビや鏡などがあります。

壁の収納の扉を開けるとハンガーラックとハンガーがありました。

浴衣やタオルなども用意されています。

反対側の壁側には衣桁がありました。

机にはお茶セットやお茶請けのお菓子などが。

こちらは廊下からの入口側です。

お布団はシーツがセットされて折りたたんであるので使用するときに自分で広げます。

トイレは部屋に無いので共用です。

個室はウォシュレット付きでした。

浴室は1階にあります。玄関から客室とは反対方向に向かったところから浴室への通路へと行くことができます。

通路から少し階段を登った所に浴室入口がありました。

脱衣所は広々としていて真ん中にはベンチが設置されています。

ロッカーは無くメタルラックとカゴだけのシンプルなタイプです。

脱衣所から浴室へ。浴室の床は木が敷かれています。

浴室の奥に浴槽があります。右手前に四角い箱状のものがプカプカ浮いていてこれは何だろう?と思っていましたがネットでこの温泉の写真を見てみるとこの箱のようなものは普段浴槽の底に沈んでいて階段のように使う物のようで、どうやら固定する部品が外れていたか何かで浮いていたようでした。

浴槽のサイズは3人くらい入れそうなサイズでしょうか。浴槽は深めで肩まで楽に浸かれました。浴槽のお湯は紅茶のような茶色い色で白い湯の華が多く舞っていました。浴槽の温度はちょっと温めでゆっくり入れる温度ですが泉質的に長時間浸かるには体に負担もあるかもしれまえせん。源泉は酸っぱい味と香りで金属っぽい香りも感じました。

浴槽の一番奥の真ん中にある湯口から源泉が投入されてます。

結構な量のお湯が勢いよく浴槽に流れこんでました。

源泉が投入されたぶんだけ浴槽からお湯が溢れていますが凄い勢いでお湯が流れ出て行っているのでテンション上がります。浴槽の手前に流れていくだけだと溢れるのが追い付かないようで浴槽の横の平らになっている所にも溢れ出ていました。

浴室はコンパクトな造りです。

洗い場はシンプルに蛇口があるのみ。そしてシャワーは無くホースがあります。

浴室の奥は窓があります。すぐの所に木々があるので景色は見えませんが外が明るい時間は程良く光が入ってきて心地よい雰囲気でした。

天井は高めで換気用の丸い小窓が天井近くにありました。

泉質は酸性・含鉄(Ⅱ、Ⅲ)―アルミニウム・カルシウム―硫酸塩温泉(低張性・酸性・温泉)(旧泉質名含明ばん・石膏―酸性緑ばん泉)。pH2.2の酸性の温泉です。源泉の温度は40.2度となっていましたが恵山の地獄谷から湧出している源泉を2キロほどパイプで引湯してきているそうでこの温度は宿までひいてきた場所での温度のようです。源泉の湧いている場所ではもっと高温でこの旅館ができた時、最初は木の筒でこの旅館までお湯をひいていたそうでその頃は浴槽の湯口の温度も今より高く(夏は熱いくらいだったとか)冬でも熱い温泉に入れて営業していたようですが木の筒からパイプに引き直してから、冷めやすくなって今の温度になっているそうです(熱い源泉だったら今のように凄い勢いでお湯を投入してたらかなり熱いと思うので今の温度は丁度良いかと思います)源泉名は恵山温泉で、この宿だけで使用されいる源泉のようです(旅館から徒歩で行ける距離にある函館市恵山福祉センターという施設にも温泉はあるのですが、その温泉はその場所で掘削した温泉で中性の塩化物泉で全く別の源泉のようです。そちらの温泉も良さそうなのでチェックアウトしてから行ってみたかったのですが丁度定休日でした)加温、加水、循環、消毒剤の投入のすべて無しで源泉そのものを楽しむことができる素晴らしい湯使いでした。

夕食、朝食は1階の玄関近くにある食堂で頂きます。夕食は18時から、朝食は6時以降で希望の時間でお願いすることが出来ました。

夕食は新鮮な食材と素材の良さを活かした調理がされているといった印象でどのお料理もとても美味しかったです。特にお刺身は新鮮さがよくわかる美味しさでした。お米は北海道産の ゆめぴりか というお米を使用しているそうでお米の濃い味を感じるごはんでとても美味しかったです。

朝食も野菜類が多く食べれて栄養もありそうで味もとても美味しかったです。

客室がある2階の廊下にはウォーターサーバーもありました。

犬さんが寝ていました。寝ていたのはお客さんが通らない通路沿いだったのと大きな犬ですが大人しかったです。

恵山温泉旅館には函館駅から路線バスと徒歩で2時間半くらいで到着します。レンタカーや自家用車などだと路線バスより時間はかからないようで函館駅から1時間ちょっとくらい、函館空港からだと1時間かからない様です。

恵山温泉旅館は酸性で泉質も珍しいタイプの温泉に源泉かけ流しで入る事ができ、お食事もとても美味しかったです。宿の立地も後ろには恵山、前には津軽海峡が広がり景色もとても良く周りも自然も多く静かな土地でとても好みでしたしそこに函館駅から路線バスで行けるというのも良かったです(バス停からは少し歩きましたが景色が良かったのでそれも楽しかったです)。女将さんや旦那さんの人柄も良くアットホームで居心地の良い宿でした。2024年の秋に宿泊したのですが、秋から春にかけては冬季休業(これは温泉の温度が下がるので毎年)で2025年の3月には営業(日帰り入浴?)していたようですが3月いっぱいで残念ながら廃業してしまったらしいです。2023年から事業承継マッチングサイトで後継者探しをしていたようなので後継者が見つかって再開してくれれば嬉しいです。

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