快速SL ぐんま 水上号(C61、旧型客車)

2022-05-04

2022年5月に群馬方面に日帰り旅行に行った際に快速 SL ぐんま みなかみ号に乗車しました。

このSL ぐんま みなかみ号は臨時列車で群馬県の高崎駅から水上駅までの間を蒸気機関車(SL)が客車をけん引している列車です。

出発する駅は高崎駅です。9:56出発ですが、SLと客車が入線する前から多くの人がホームに集まっていました。

全車指定席の快速列車ですので乗車するには指定席券が必要になります。僕はえきねっとで予約しました。SL ぐんま みなかみ号は”のってたのしい列車”の申込ページから選択して予約するのが一番わかりやすいかと思います。他には駅のみどりの窓口や指定席券売機でも購入できるようですが、みどりの窓口は依然と比べて少なくなってますし、指定席券売機も慣れてないと操作に時間がかかる印象有るのでスマホでもパソコンでも使えるえきねっとが便利かなと思います。

発売は乗車日の1ヵ月前の朝10時から。それより1週間前から事前の予約もできますが、事前の予約だと席の細かい指定ができないため、予約開始してからの方が好みの席をとれるかとおもいます。ボックス席1セット4人席のそれぞれにABCDの席が割り当てられてるというちょっと特殊な配列ですが、座席の指定画面で進行方向も表示されるようになってるので進行方向の窓側とかも見ながら選びやすくなってると思います。(以前はもっとわかりにくかったとか)

指定席券の他に乗車券も必要になりますが、SL ぐんま みなかみ号の停車する駅は全駅Suicaが使えるようなので(ネットで検索してみるかぎり)指定席券だけの予約で乗車券はSiucaで支払いとかも大丈夫です。(僕は高崎駅→水上駅の乗車券はSuicaで支払いました)利用方法は、改札ではSuicaだけで入場し、指定席券は車内で車掌さんが確認してくれます。

客車をけん引して蒸気機関車が入線してきました。機関車はC61でした。ぐんま みなかみ号やよこかわ号で使われてるSLはC61の時とD51の時があるようです。

C61 20は1949年に製造され1973年に一度廃車になり2011年から再び走れるようになり高崎周辺の臨時列車中心に使用されてるそうです。

SLぐんま みなかみ号に乗車する人以外にもホームには多くの人が。ゴールデンウィークだからというのもあるかもしれませんが、SLの人気凄いなと思いました。

機関室もカッコいいですね。ここで石炭を火のなかにくべたりとかしてるので相当暑そうです。

機関車の後ろにある炭水車には山盛りの石炭が。蒸気機関車は石炭を燃やして水を沸騰させて出てきた水蒸気で動くしくみなので石炭が置いてある所の下には使用前の水が入ってるタンクもあるようです。

ホームでは駅員さんたちがお見送りに。

SLがけん引する客車はは旧型客車と言われている客車でSLぐんま みなかみ号で使われてるには古い車両は戦前、新しい車両でも1950年代くらいに作られ1980年代あたりまで使わていた車両のようです。2020年にリニューアルされてレトロな雰囲気ながらもとても綺麗な状態で快適に乗ることができます。

客車は旧型客車と言われている客車で今回は水上方面→高崎方面に

スハフ32 2357
オハ47 2266
スハフ42 2173(ラウンジカー)
オハ47 2261
オハ47 2246
オハニ36 11

の6両編成でした。このうちラウンジカー以外の車両が客席(全車指定席)です。

SL ぐんま みなかみ号では旧型客車の他に12系客車が使われてる時もあるようです。

最後部にはオハニ36

この車両だけ二と付いてますが、荷物の二です。普通車のハもついてますので、普通席の他に荷物室がついてます。カッコいい。

最近よく新幹線とかで荷物を運ぶのがネットニュースとかで話題になってるのを見かけますが、新しいものでもなく昔はあたりまえだったというのは面白いです。(他にも郵便(ユ)を運ぶのに使われる車両とかもあった。)

 

窓ガラスは下から持ち上げて開ける作りなので窓際に物を置いたりすると落としてしまう可能性あるので要注意でした。

ラウンジカーの車両は2020年のリニューアルの時に改造された車両だそうで、自由に座れる広めのテーブルの席(ただ、人気あるようで席が空くことはありませんでした)があったり、グッズ等の販売コーナーもありました。

冷房装置は扇風機です。

網棚はほんとに網でした。

扉は手動の開き戸。普通のドアみたいに手で外側から押したり内側から引っ張って開ける作りです。

旧型客車は現役で使用されていた頃は走行中も自由に開け閉めできてしまう作りでした。

さすがに今の時代は安全上問題あるという事で走行中は開けられないようにロックされるようになってます。発車するときは内側からドアを勢いよく叩くような作り(だと思います)で自動で閉まるようになってました。(実際しまるのを見てると面白かったので乗るときは見てみるのもお勧めです。)

先頭の車両からはSLが間近に見えました。

いくつかの駅で停車しますが、どの駅でもホームには人がたくさんいました。1つめの停車駅は新前橋駅。

前橋市のマスコットキャラクター ころとん もお出迎え。

次に停まった渋川駅も沢山の人にSLが囲まれていました。渋川駅ではへそ踊りのパフォーマンスや渋川駅が最寄り駅の伊香保温泉の方々がパンフレットや記念品を配ってらっしゃいました。

沼田駅ではこの先が勾配がきつい区間なので点検をしたりするそうで長めに停まっていました。そのあとは後閑駅にも停まりました。

高崎駅をでてしばらくはみんな窓ガラスを全開でしたが、車内放送でトンネルが近づくと窓を閉めるように教えてくれるので一斉に窓をしめたりしてました。前から2両目の客車でしたが、トンネルじゃない場所でも煙で目が痛くなったり気が付いたらススが手についてたりしたのでトンネル内で窓を開けてたら大変なことになりそうです。

水上駅が近づいてくると綺麗な景色が見える場所が沢山ありました。速度はゆっくりめなので景色ものんびり楽しめます。

終点の水上駅に到着です。

ホームから改札に移動する途中の跨線橋でSLや旧型客車を上から眺めることもできました。

抽選券を改札近く(だったと思いました)でいただきました。改札を出て右手に線路沿いに進んでいくとSL転車台広場という公園のような場所があり、SLが転車台広場に入るときはSLぐんま みなかみ号の指定席券を持ってる人はSLの方向を回転させる転車台を間近で見ることができます。抽選券で転車台広場の特設テントでくじを引くことができました。

駅で客車を切り離したSLが単独で走行してきます。単独で走ってるのは勢いも感じて迫力ありました。

少し先で折り返してバックで転車台広場の方へ。

ゆっくりと転車台に入っていきます。

転車台がぐるりと

ぐるり

ぐるりと回り

前後が逆になります。サービスなのか1周だけでなく多めに回ってました。

逆方向になってバックで転車台から出ていきます。

転車台を見学できる場所の背中側にも線路が。線路の真ん中に穴が開いてます。

先ほどバックで出て行ったSLが今度はこちらの線路に入ってきました。

かなり近くで見ることができます。

ここでは帰りの列車のけん引に向けて点検がはじまりました。

石炭を燃やした時に出てきたススをかきだす掃除をしてるようです。

炭水車の上では石炭の山を崩して整えてました。

写真右側はSLに乗ってきた人たちが見えるエリアで左側はそれ以外の方も敷地の外から見えるようになってました。

広場にもS51も展示されていました。こちらのD51は動かすことができる状態ではないようです。

水上駅の方に戻ると客車がそのまま置いてありました。客車には動力がないので機関車を繋げるまではこのまま待機することになります。

この後、水上えきから45分ほど歩いて温泉に行った後、高崎で高崎パスタを食べたりしました。そのときのことはこちらの記事にて。


仏岩温泉 鈴森の湯(群馬県)

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