矢指ヶ浦温泉館(千葉県)

2023-01-05

2023年の1月に銚子市、旭市へ1泊2日の旅行に行ってきました。1日目は銚子で昼食を食べた後、旭市にある矢指ヶ浦温泉館という宿に泊まりました。

旅行全体についてはコチラの記事にて。翌日は銚子電鉄に乗って銚子を観光してきました。

銚子~旭(温泉、ラーメン、銚子電鉄)2023年1月

続きを見る

今回の宿の最寄り駅は総武本線の旭駅です。普通列車の他、東京駅から走っている特急しおさい号も停まる駅です。

駅前にはバス停やタクシー乗り場もあります。

旭駅から宿の近くまでは旭市のコミュニティバスの路線バスがあるのですが、今回は時間が合わなかったので歩いて向かいました。道のりの殆どは田畑の間の道でのどかな風景でした。ちょっと距離があるので45分くらいです。バスだと15分位でタクシーだとバスより距離が短くなりそうなのでバスより早く着くと思います。

少し早く着いたので宿から歩いて5分の場所にある海岸に寄ってみました。

矢指ヶ浦海岸という海岸で九十九里浜の一部です。

波打ち際には鳥が。1月なので人は殆どいませんでしたがサーフィンをしてる人がいました。海岸に出て少し歩いた所には矢指ケ浦海水浴場という海水浴場もあるので夏は賑わうようです。

九十九里ビーチラインという愛称がついている道沿いに宿の看板があります。

淀の看板がある道には、すぐ近くに最寄りのバス停があります。

旭市コミュニティバスの温泉前バス停です。

旭市コミュニティバスの時刻表は路線図は旭市のHPで見る事ができます。(旭南ルートという路線です。)2023年の時点の時刻表ですと午前と午後でルートの向きが逆になります。ルートの向きによってバスの停まる場所が道の反対側になりますが、標識板はこの1つしかなくて道の反対側にはありません。道の反対側にバスが停まる向きのルートの時は道の反対側でこの標識板あたりの位置で待つようになってます。(標識板にそのように書いてありました)。

駐車場は宿の看板と逆の方向(鮨よしという看板がある方に曲がった方)にありました。

だいぶ朽ちている車の前に駐車場の看板があります。駐車場から宿までは2,3分だと思います。

宿へは看板のところにある道に入っていきます。

道は舗装されてない細い道です。宿の前に行くのは遠回りするともう一つ舗装されている道もあります。

細い道を歩いてすぐのとこに矢指ヶ浦温泉館があります。

大きな民家のようにもみえる建物です。Googleマップの過去のストリートビューをみると同じ建物の左側には昔は歯医者さんがあったようです。

正面に入口があります。1951年に開業した宿で現在の建物は1992年に建てられたものらしいです。平成初期の懐かしさもあります。

玄関で靴を脱いで館内はスリッパで。

玄関を上がってすぐの所に受付があります。

猫がいました。この猫さん、お客さんの部屋に遊びに来ることもあるそうです。

右の階段を登ると客室がある2階へ。1階奥には温泉の浴室と朝食を食べる食堂があります。

階段を登って2階へ。

階段を登った所にある大きな窓ガラスからは来るときに通った道が見えました。窓の近くには壺など色々と並んでました。

今回のお部屋です。和風の部屋で1人では十分に広いです。テレビやテーブル、エアコンなどシンプルながら必要な物は揃ってます。

客室は2階に3部屋ほどあるようでこの日は全部の部屋にお客さんがいるようでした。

浴衣やタオル等も一式用意されています。扉は襖を開けるとすぐ廊下なので、廊下から入ると時にスリッパを脱いで廊下に置いておく感じです。襖には鍵もかかるようになってました。

部屋にはトイレや洗面台は無く、共用のトイレ、洗面台が2階の奥の方にありました。歯ブラシは部屋には無く袋に歯ブラシと歯磨き粉が入った使い捨てのタイプが洗面台に置いてありました。ドライヤーも同じく洗面台にあります。洗面台は清潔感あり綺麗でした。トイレはウォシュレット付き。

朝食を頂く食堂の奥に浴室への入り口があります。(暖簾の奥に男女別の入り口があります。)

シンプルな棚だけがある脱衣所から浴室へ。温泉はチェックイン15時から21時までの間、翌日は朝7時から入ることができました。

浴室には3,4人くらいがゆったり入れそうなサイズの浴槽が一つ。創業の翌年の1952年に千葉県に温泉と認定された温泉で、温泉を認定する制度が始まって千葉県内での認定第一号の温泉との事で入ってみたかった温泉です。チェックイン直後に入った時は直前まで保温のため浴槽に蓋がされていたためか温泉っぽい香りは浴室では感じなかったのですが、夜もう一度入った時は温泉らしい香りを浴室全体で感じました。少し色がついたお湯で入ってみると体に効く感じが凄いしたのと体が良く温まりました。

泉質は含ヨウ素 食塩泉(最近の泉質の表記だと含ヨウ素・ナトリウム・塩化物泉となるようです)で源泉は21.6度と低いので加温されています。pH7.7の弱アルカリ性のお湯。湯口が湯舟の外にはなく加温されたお湯の中で投入されいるのと浴槽の淵からのオーバーフローはなく浴槽内で排水される作りのようです。予約サイトの宿のページの紹介等に書いてある情報だと循環はされていないで源泉かけ流しになってるそうです。

窓の外は畑が広がっています。眺めが良いわけではないですが建物が近くに無いので解放感ありました。

壁についている蛇口を開けると無加温の冷たい源泉が出てきます。源泉は硫黄(硫化水素)の香りが加温してる湯舟より強く温泉らしい香りがしました。湯舟のお湯が熱かったら源泉でうすめて良いと伺いましたが、そこまで熱くはなかったので加温前の源泉はどんな感じか確かめる程度にしました。

洗い場はこちらに3ヶ所ありました。シャンプー、ボディーソープ等も揃っています。

反対側にも2つ洗い場がありました。宿のサイズ的には充分な数あります。カランとシャワーは温泉ではなく水道水です。

温泉分析表はかなりレトロな感じのが玄関の壁に貼られていました。

夕食はチェックイン時に時間の希望を聞かれ時間になると部屋に持ってきていただけるので部屋で頂きます。食事付きのプランは3種類あり、基本のプランでお刺身盛り合わせが付くコース、金目鯛の煮つけが付くプランの2種類、それと食事の量が少なめのプランがあります。

今回は基本プランのうちのお刺身盛り合わせが付いてくるプランで予約しました。お刺身が沢山付いてくる他、てんぷらや茶わん蒸し、お吸い物や酢の物などを頂けます。家庭感あるお料理を部屋でのんびり食べる事ができて落ち着きます。

夕食を片付けて頂いた時に布団も敷いてくださいました。温泉に入れるのは21時までなので夕食後にもう一度温泉に入ってから早めに就寝。

朝食は1階の食堂で頂きます。前日に時間の希望を聞かれましたが、温泉に入れるのが7時からだったので7時から温泉に入り、7時半からで朝食をお願いしました。

朝食も家庭での朝食という感じのお料理でゆったり食べる事ができました。ご飯、味噌汁の他に焼き魚、野菜類、ヨーグルトやデザートのフルーツまであって栄養バランス良さそうです。

帰りは温泉前バス停から旭市のコミュニティバスに乗り旭駅まで。銚子駅まで総武線で向かい銚子慣行をしてきました。

女将さん一人ですべてこなしている民宿タイプの宿なので細かい事を気にしたり至れり尽くせりの宿に泊まりたい人には向いてないと思いますが、田舎に帰ってのんびりするような気分になる宿で千葉県認定第一号の気持ちい温泉に入れるので、温泉が好きでアットホームな雰囲気の宿に泊まりたい人向けな宿だと思いました。また違う季節にも行ってみたいなと思います。

Ⓒ2021 ROMANTIC TECHNOLOGY