有馬温泉 上大坊(兵庫県)

2023-10-19

2023年の10月に兵庫県の有馬温泉にある上大坊(かみおおぼう)という旅館に宿泊してきました。有馬温泉の天神源泉という源泉からすぐ近くに極上なお湯を新鮮な状態で楽しめる温泉で素晴らしかったです。

この日は兵庫県、大阪府への3泊4日の旅の1日目で東京からぷらっとこだまというお得に乗れる旅行商品で新幹線に乗って大阪へ。翌日以降は神戸税関、大阪税関へカスタム君に会いに行ったり大阪で美味しいものを沢山食べ歩きしてきました。旅行全体の事はこちらの記事にて。

最寄りの駅は神戸電鉄有馬線の有馬温泉駅です。関東地方からだと東海道新幹線で新神戸駅まで乗り、神戸市営地下鉄と神戸電鉄で行くルートがスムーズかと思います。(僕は途中で大阪に寄ったりして他のルートで行きました)

駅を出て少し歩くと川沿いに公園のようになっている場所がありました。

さらに進んでいくとが狭い路地があり、その道を進んでいきます。レトロな雰囲気の路地で歴史も感じつつ観光客向けの現代風の飲食店やお土産物屋さんなどが並んでいる商店街になっていて、ゆっくり見てまわるのも楽しそうです。

先ほどの細い道を歩いて行くと有馬温泉 上大坊に着きました。昭和初期に創業した歴史ある旅館で、上大坊という名前はさらに昔からの歴史があり1191年に仁西上人という僧侶が作った12つの宿坊の1つがルーツらしいです。

玄関に入ってすぐの所で靴を脱いであがり、そのまま客室に案内していただきチェックインの手続きや説明などをしていただきました。チェックインの時間は15時からで翌日のチェックアウトは10時まででした。

靴は玄関横の靴入れに部屋ごとにわかるようにしまってくださってあって外出する時はここから靴を出して履いて行きました。外出の門限は23時でした。

玄関の隣に入って行った所にロビーと売店があります。

売店ではドリンク類やお土産物などが販売されてました。

ロビーは懐かしい感じの椅子などの家具が並んでいました。

客室にはこちらの階段で上っていきます。

少し階段は急でした。

今回は宿泊した部屋は本館の2階で位置的には玄関の上あたりになるかと思います。

部屋の名前は鈴蘭でした。部屋の表札も手が込んでるもので素敵です。

10畳ほどある広々としたお部屋です。歴史ある建物ですがしっかりと手が加えれていて綺麗ですし使い勝手も良くなっていると思います。

お布団はあらかじめ敷いてありました。(夕食なしの1人泊プランだからかもしれないです)部屋は広いので布団が敷いてあっても十分広々としてました。

広縁も広々としていて窓も大きくて開放感ありました。

こちらの部屋はベランダもありました。ベランダのすぐ下は駅から来るときに歩いてきた路地で昼間のうちは観光客の声なども聞こえて賑やかでしたが夜遅くまで人が歩き回る感じの温泉街ではないので夕方を過ぎると静かになって落ち着いた雰囲気でした。

窓からの景色は周りの建物の奥の方に山々も見えます。

広縁には洗面台やタオルなどを干しておくハンガーもあります。

洗面台は大きな鏡もついている一体型のユニットのようになっているタイプ。

テレビや内線電話機などはコンパクトにまとまっていました。

壁のコンセントは使用しにくい場所にあるからか、テレビの横にあらかじめタップ付き延長コードが用意されていました。こいう気遣いがありがたいです。

お茶請けのお菓子に有馬名物 炭酸饅頭というお菓子を用意いただいてありました。炭酸泉の水を使用した炭酸煎餅を製造販売している三津森本舗というお菓子屋さんの饅頭でこちらの饅頭にも炭酸泉の水が使われている他、ザラメが加えられて時々ジャリっという感じの独特の歯ざわりがして楽しい饅頭でした。しっとりとした皮の中に優しい甘さの白い餡が入っていて美味しかったです。

お茶のセットのお湯は保温のみの小さめのポットで用意いただいてましたが、滞在中に何度か新しい物に交換してくださって常に熱々のお茶が飲める状態でした。

お布団は寝心地良く気持ちよく寝る事ができました。

枕元に設置してあったランプが夜寝る前に使うととても綺麗でした。

畳がある部屋から廊下への扉の方を眺めた感じも広々としてとても良かったです。

畳がある部屋から廊下への扉の間にトイレの扉がありました。コンパクトな小部屋のトイレ(部屋のサイズが小さいのは和式だったのを改装したとかでしょうか?)ですがウォシュレット付きで快適なトイレでした。清潔感もありました。

今回泊まった部屋は本館で、本館の2階、3階の他に別館にも客室があります。敷地内で高低差がある地形のようで本館の2階と別館の1階が同じ高さで繋がっていました。

本館と別館の間には卓球台がある共有スペースがありました。ここは本館2階と繋がっていますが窓の外は庭になっていてこの部屋の奥が別館の1階に繋がっています。

卓球台がある部屋にはベンチもありました。

卓球台がある部屋からさらに通路を通っていくと浴室への入り口があります。

温泉に入れる時間はチェックインした15時から23時、翌朝は6時30分から9時30分まででした。HPによると日帰り入浴は15時から18時までのようですが日帰り入浴できない日などもあるようなので日帰り入浴の場合は行く前に電話で確認した方が良さそうです。

浴室の入り口近くにはウォーターサーバーと休憩用の椅子がありました。コップは泊る部屋に用意されているものを持っていて使用するようになってました。

脱衣所には鍵もかけれる木製のロッカーがありました。

扇風機や小さな椅子、体重計もあります。

洗面台は新しめのものがあり清潔感ありました。

脱衣所から浴室へ向かう扉の先に進むと階段で下がっていくようになってます。

階段を降りていくと天井の高い地下室のような浴室になっています。(別館1階から繋がった入口の脱衣所から降りた場所にあり地下室のような感じですが隣が道路なので本館1階と同じくらいの高さの場所のようです)

階段の途中から浴室をみた風景。左の浴槽が温泉、右の浴槽は上がり湯用に温泉ではないお湯が入っています。この2つの浴槽の色の差が凄いですね。

温泉の方の浴槽は温泉成分によって変色が凄いです。お湯も茶色く濁っています。

しばらく人が入っていない状態だと浴槽の上の方は新鮮な源泉で透明になっています。(朝、早起きして浴室にいってみました。)

源泉の温度が高いので温度が熱くなってる浴槽の上の方のお湯と底の方のお湯をよく混ぜてから入ります。

よく混ぜると浴槽の上の方の透明なお湯と下の方の茶色いお湯が混ざり茶色く濁ったお湯になります。これはテンションあがりまくります。見た目は茶色でドロドロしてそうですが入ってみるとそんなことはなくスッキリとした肌触りでとても心地よかったです。とても気持ちいお湯ですが成分がかなり濃い温泉で長く入りすぎると体に負担がかかりそうなので、長湯しないで短めの時間で何度か入って楽しみました。

ネットで口コミや他のブログなどを読むと熱い時もあるようですがこの日は源泉の投入量が丁度いいのか熱すぎず良い湯加減でした。(朝いちばんに入った時も丁度良かったので前に入った人が加水したとかでもないようでした)

桶に汲んでみると普通のお風呂ではありえないような茶色いお湯でした。これはテンション上がります。

源泉は壁のパイプから出てきています。そのまま湯口付近から壁沿いに浴槽に流れていく以外に竹を半分に切ったようなレーンにも源泉が流れていきます。

竹のレーンのようなものの途中にいくつか棒がささっている穴が開いていて、一番先は浴槽の外にそのまま流れていくようになっています。

この棒を刺しておくと浴槽の中に源泉が流れずそのままレーンを流れて行って抜くと穴から源泉が投入されるようになっていてこれによって浴槽への源泉の投入量を調整して浴槽の湯温を調整しているようです。湯口から浴槽に入らずに流れて行ってしまうお湯が有るのは贅沢な使い方ですが、源泉の温度が90度くらいで熱いためこのように少しずつ浴槽に投入しているからのようです。

浴槽のお湯は茶色ですが源泉の色は透明です。これは源泉に鉄分が多く含まれていて鉄分が空気に触れて酸化して茶色になるのですがこの宿は源泉からすぐ近くにあるので茶色くなる前の透明な状態のまま浴槽に投入されています。

源泉(結構熱い)を手にとって味を確かめてみたら鉄の味がするのとかなり濃い塩味がしました。香りは鉄の香りを強く感じました。

泉質は 含鉄―ナトリウム―塩化物強塩温泉(高張性・中性・高温泉)。泉源温度は99.4度。pH6.35で中性のお湯です。源泉かけ流しで使用されていて、加温、加水、循環、塩素投入無しという源泉そのまま楽しめる湯使い(水の蛇口はあるのでお客さんが熱くて加水する場合はあるようです。)。強塩とか高張性とかなかなか見かけない表記にテンション上がります。しかも源泉かけ流しでお湯使いが素晴らしい状態でその源泉のお湯に入れるのが素晴らしいですね。

もうひとつの浴槽は温泉ではないお湯です。

こちらの浴槽もレトロな雰囲気のタイル張りで素敵です。

浴槽の中に続いているパイプが湯口になってお湯が投入されていました。こちらもちょうど良い温度で気持ちよかったです。

階段を降りた所に椅子と桶が並んでいました。

洗い場は泊湯側の壁には2か所ありましたカランも使い勝手が良いものが設置されていました。

洗い場は温泉の浴槽側の壁にも1ヵ所。こちら側の壁は変色が凄い事になってて温泉の成分の濃さを感じます。

宿で使用されている源泉は宿のすぐ横の路地の先にあります。

細い路地を進んでいきます。画像右側の建物が宿の浴室があるところだと思います。

歩いて1分くらいで神社に着きます。有馬天神社という神社です。

神社の敷地から繋がっているパイプのなかを源泉が通っているのでしょうか?周りも茶色く変色しています。

パイプは敷地内で地面の中を通るようになってました。

神社の敷地に入ってすぐの所に有馬温泉 天神源泉があります。有馬温泉にいくつかある源泉の1つで上大坊以外でも使用されているようですが源泉から近くの鮮度の良い状態で入れる上大坊で入るのが源泉の良さを1番味わえるようです。

神社でお詣りもしてきました。979年に創建された神社で菅原道真がまつられているそうです。

朝食は7:30からか8:00からか選べたので8時からでお願いしました。時間になると部屋にお食事を持ってきていただけます。

関西の旅館での朝食は初めてでしたが玉子焼きが甘さがないけど出汁が効いてて薄味だったり味噌汁もあっさりとした味で具が麩だったりと普段食べるのと違うタイプの味付けでしたがとても美味しかったです。爽快感ある味付けのナスやパリッと焼いてある鮭やご飯などもとても美味しかったです。

1人泊だと夕食付きプランが無かったので宿では食べていませんが夕食時間帯に廊下を歩いてたらすき焼きの美味しそうな香りがしたので夕食もきっと美味しそうだなと思いました。

夕食は外に食べに行きました。有馬温泉には飲食店も結構ありますが昼間しかやってないお店も多く夕食時間帯に営業してるお店も早めの時間帯の方が営業してるお店が多かったので少し早めの時間に食べに行きました。温泉街によっては夕食を食べれる飲食店が宿から徒歩範囲に全くなかったりすることもあるので夕食無しのプランで宿を予約するときはあらかじめ調べておきますが有馬温泉は夕食を食べれる飲食店もある程度はある感じでした。ただネットで調べていたお店がネットの営業時間情報と違くて営業していなかったりとかもあったので候補はいくつか調べておいた方が無難そうです。(駅の近くや駅から温泉街に行く途中にコンビニもありました)

今回、関西の温泉に行くのは初めてで名前をよくみかける有馬温泉に行くことができたのは嬉しかったです。上大坊は温泉のお湯がとにかく良いのと歴史ある旅館らしく建物の雰囲気もとても良く従業員さん皆様のおもてなしの心遣いを感じつつアットホームな感じもする対応でありがたかったです。

宿の予約をしたい場合や宿の情報の詳細を確認したい場合は楽天トラベルじゃらんで宿泊プランの確認、予約や口コミなども見る事ができます。宿のHPもありました。

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