門司税関 広報展示室(旧門司税関)(カスタム君)

2023-12-15

2023年の12月に門司税関 広報展示室へ見学へ行ってきました。門司港レトロと呼ばれている観光エリアにあって広報展示室の入っているのもレトロな雰囲気が素敵な建物でした。税関の広報展示室では珍しくこちらは土日祝日にも見学をすることができます。

この日は前日夜に羽田空港から北九州空港まで移動して小倉駅近くのビジネスホテルに宿泊。税関広報展示室の見学後は山口県へ移動して温泉旅館に泊まり、翌日に広島県へ移動して2泊して観光したり美味しいものを食べたりしました。旅行全体はこちらの記事にて。

最寄りの駅は門司港駅(門司駅とは別の駅です)。門司港駅周辺は明治から昭和初期にかけて建築された建物が多く残っている街並みになっていて門司港レトロと呼ばれていますが、その玄関口である門司港駅も歴史を感じる造りになっています。

門司港駅から5分くらい歩いた所に海から繋がる港のような所があり、対岸に旧税関が見えてきます。

旧税関には船着き場や門司港レトロな感じの飲食店やお店があるエリアを通っても行けますが、ブルー ウィングもじ という橋を渡ると近道になってます。このブルーウイングもじは歩行者専用の跳ね橋で1~2時間ごとに20分ほど橋が両側に跳ね上がるようになってるようです。

という事で跳ね上がっていない時間だったので渡っていきます。この青い部分から橋が分割して外側に跳ね上がります。もちろん跳ね上がる時は通行止めになりますので、それ以外の時は安心して渡ることができます。橋を渡ったらすぐに旧税関に着きました。

旧門司税関庁舎です。1912年に建築された2代目の門司港税関庁舎で(同じ場所にあった1910年に造られた初代の庁舎は建築された年に火災で燃えてしまったそうです)税関庁舎としては1927年まで使用されたのちに税関は別の場所へ移転。建物は民間に売却されて倉庫などとして使用されていて建物の中などはだいぶ元とは違う姿になったようですが、1990年代にこの周辺を門司港レトロとして観光地化する際にこの旧税関も回収されて当時の雰囲気を感じる造りになっているようです。

入口はこちら。入場料などはかからないので気軽に入る事ができます。

入口から入った所にカウンターがありますが、特に受付などはしないでそのまま入場できます。奥に進むと広いスペースがあって休憩コーナーがある他何やらポスターが大量に展示されています。(テロ警戒中など)

そしてCUSTOMS CORNER!!

税関広報展示室があります。

展示室の周りにも税関関係の資料やポスターなどが。そして展示室には黄色いものが。。。

カスタム君(門司税関仕様)です。

ポールとチェーンで厳重に封印されていますが今にも動き出しそうです。隣にあるのはタペストリー?

手の形状などの全体的なシルエットは名古屋税関広報展示室に祭られているカスタム君に似ていますが眉毛の形状が名古屋税関の丸みを帯びたものと比べて角度が強いへの字になっているようです。

さすが北九州市にある門司を纏める門司税関カスタム君。頼もしい顔つきです。

後ろ姿はピーナッツを彷彿とさせる形状。体と首から上が若干ズレているように見える所に余裕を感じます。

大量のポールとチェーンで厳重に封印されています。こうでもしないと暴れるカスタム君をこの場所に押さえつけておくことができないのでしょう。体重90キロ(公式プロフィールより)と強力なパワーを受け止める足もしっかりとした形状をしています。

ほのぼのとしたカスタム君の織物?の隣には多国語で執拗に写真を撮影を勧めてくるカスタム君のイラストが。

という事で記念撮影。

コンパクトなサイズの展示室ですが色々なものが展示されています。

壁際のショーケースにも税関コレクションが並びます。

ワシントン条約該当物品たち。アフリカ象の足、シャコ貝、サンゴ、ニシキヘビの革などが並びます。

こちらには蝶、タイマイ、アルマジロ革のバッグ、ワニ革製品、ヘビ革製品などが。

門司税関で活躍する麻薬探知犬たちの写真も展示。

麻薬探知犬訓練用グッズも展示されれています。ダミーはタオルを巻いたもので麻薬の臭いを探した後にご褒美としてハンドラーさんと遊ぶ時に使われます。麻薬探知犬デモンストレーションで何度か見た時の姿だと、ダミーに思いっきり噛みついてハンドラーさんと引っ張り合って遊ぶ感じです。

左側は隠匿例の展示です。野球用のバッド、織物のロール、石柱、一斗缶などに薬物が隠匿されています。右側は薬物標本。

こちらは靴底をくり抜いて覚醒剤を隠匿。

税関広報展示室あるあるのいかにも怪しい人形に薬物を隠匿。

シャンプーボトルの中にヘロインを隠匿。

木彫り(民芸品)をくり抜いて覚醒剤を隠匿。

スーパーの入り口でご主人様の買い物を大人しく待っている忠犬みたいな感じですが消火器の中に覚せい剤隠匿しているのを見つけた麻薬探知犬です。

薬物と並び税関コレクションでの人気アイテム知的財産侵害物品の展示です。鬼滅の刃のキャラクター竈門禰󠄀豆子さんのフィギア(ニセモノ)とカオナシ(ニセモノ)...一番右のはトトロなんですかね???

キャノンのバッテリーが二つ並んでますがどちらかはホンモノでもう片方はニセモノです。

みんな大好き金です。(金塊レプリカ)

金の密輸は、重大な犯罪!!

税関関連の資料も色々と展示されていました。

展示室の外にもだいぶ税関が侵食していて休憩コーナーにものぼり旗が設置されてたりモニターには税関の動画も流れています。

旧門司税関の中央部分は吹き抜けになっていて広々しています。1階には休憩コーナーや税関広報展示室の他にフルーツを使ったスイーツを食べれる飲食店があり上の階にはガラス細工の展示販売コーナーなどがありました。

上の階にも休憩所があります。税関コレクションなどがギッシリの1階に比べ上の階はスッキリと落ち着いた印象です。

旧門司税関のすぐ近くにある門司港レトロ展望室からの眺めもとても良かったのでお時間あれば行ってみるのもお勧めです。(こちらは入場料がかかります)一番手前に見えるのが旧門司税関です。門司港レトロHPの展望台紹介ページを見ると夜景もとても綺麗なようです。

4代目の門司税関庁舎である現在の門司税関本関は旧門司税関から歩いて10分くらいの場所にある門司港湾合同庁舎の中にあります。鉄筋コンクリート造で地上10階、地下1階のかなり大きな建物で1979年に建設されています。こちらの庁舎には広報展示室などは無いので関係者以外は立ち入り禁止でした。

他の税関の広報展示室で税関の庁舎にある場合土日祝日は休みだったり入場する際に受付で記帳や身分証明書の提示が必要だったりしますが、この門司税関の広報展示室は税関庁舎と別の場所にあるため、土日祝も見学ができ、特に受付も必要ないので(他には横浜税関の広報展示室クイーンのひろばなどが土日祝日に見学できます)税関の広報展示室に行ってみたいなという人が気軽に見る事ができるかと思います。旧門司税関の建物も含め周りも門司港レトロな施設も多いので観光の際に一緒に行くのにお勧めです。

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