HIGH RAIL 1375

2022-07-24

2022年の7月に青春18きっぷを使用して日帰りで高崎線から横川~軽井沢を通り、しなの鉄道~小梅線、中央線をぐるっと廻ってくる旅行に行ってきました。(横川~軽井沢のバスとしなの鉄道は18きっぷとは別料金)

小諸駅から小淵沢駅までの小海線では観光列車のHIGH RAIL 1375に乗ってきました。快速列車の普通指定席なので、18きっぷでも別途指定席券を購入するとこの列車に乗ることができます。(普通の快速列車より少し割高の840円です。みどりの窓口や指定席券売機の他にえきねっとでネット購入もできます。僕はえきねっとで購入しました。のってたのしい列車というページから申し込むのがわかりやすいと思います。)

この日の旅行全体はコチラの記事にて。

小諸駅のホームに停まったHIGH RAIL 1375です。キハ100系とキハ110系という気動車(電車ではなくディーゼルエンジンで走る列車)を改造した観光列車です。運転手さんの他に車掌さんが乗っていないのでワンマン表示がありますが、アテンダントさんが乗車なさっていて車両に乗る時の指定席券の確認や車内アナウンス、途中の停車駅での駅員さんとの記念撮影の撮影などをしてくださりと至れり尽くせりでした。

2両編成ですが、車両の乗り降りに使用できるドアが1か所だけになっていてアテンダントさんが指定席券の確認と席のある車両の案内をしてくださるようになってました。

高原らしいさわやかさと夜空のイメージの合わさったようなカラーの車体に列車名のロゴもついてました。

車内から外を眺めているてるてる坊主のおかげかこの日は天気も良くて気持ちい夏の日でした。

HIGH RAIL 1375は2両編成で小諸駅側になる2号車はキハ100を改造したキハ103の710番台で車両の長さがもう一両より短めになってます。車内のシートは通常の列車でもあるような回転リクライニングシートですがシートの真ん中にもひじ掛けがあったりゆったりとした造りで快適そうです。

変わった作りのシートより定番のタイプの席でゆったり楽しみたいときはこの2号車が良さそうです。テーブルも収納式のものがついているようです。

もう一両はの1号車が小諸寄りの車両でキハ110系という先ほどの車両より少し長い車体の車両がベースになっているキハ112の710番台。こちらの1号車には3種類のシートがあります。まずはこのボックスシート。4人掛けのシート+大きめのテーブルがあるので4人グループやファミリーでの旅行に良さそうですが、改造前の車両でドアがあった場所を埋めて座席にしているからか窓の位置が真ん中からズレた位置にあるため、景色を楽しみたい場合は4人のうち2人が見えずらいかもしれません。景色をより4人で向かい合ってテーブルに置いたお菓子でもつまみながら旅をしたい時に良さそうです。

えきねっとの乗って楽しい列車の予約ページで指定席券を購入するとき、このボックスシートだけはボックス座席というページから購入するようになっていた(2022年時点で確認)ので他の席の予約をしたいときは間違わないようにしないと予約に時間がかかってしまいます。

同じく1号車にあるペアシート。カップルのために作られているといっても過言でないようなシートです。進行方向に対して真横を向いていて外の景色を楽しみながらの旅にぴったりです。座席はソファーのような形状で2人の間にひじ掛けのようなものも無いので知らない人と2人で座るのはハードル高そうです。また、この席はリクライニングもしないタイプになってます。

ボックス席とペアシートの配置はこのようになってます(ペアシートは写真に写っていない後方にもいくつかあります)そして、写真左側にはもう一種類のシートが。

シングルシートです。一人旅のために作られたようなこのシート。最高ですね。

進行方向に向かって斜め45度くらいに設置されていて景色を楽しむことができます。ただ、位置的に座った真っすぐ先には柱が見えるような気がしますがちょっと首をひねればいいだけです。テーブルも大きめのサイズで用意されています。

シートの生地は夜空をイメージしているようなワクワクするものになっていて上部の枕カバーも列車名が書かれた専用のものになっててテンション上がります。

シートに座るとこのような感じの眺めです。柱が気になると言えば気になりますがこんだけ贅沢にスペースを一人で使えるというのはなかなか無いと思うので充分です。シートが真横ではなく斜め前を向いているので、前後の席の人が気になる事もありませんでした。

シートの他には小諸側の2号車にはフリースペースがあります。

フリースペースの天井にはちょっとしたプラネタリウムのような星空と星座が。

またその下には星座や夜空などに関する書籍が設置されています。

この書籍は自分の席に持っていき読むこともできます。高原の風景と星空の書籍というのも優雅なバカンス感があっていいですね。

車内の他の部分も天井が夜空のようになっています。

小淵沢川の1号車には車内販売カウンターがありドリンクやお菓子などの飲食物や色々なグッズ等のお土産物など豊富な品物を販売していました。支払いはSuicaなどの交通系ICカードを使用できるので車内で財布から現金を出したりせずに快適に買い物ができました。

車内販売カウンターで軽井沢ブルワリーのTHE 軽井沢ビールプレミアム・クリアを購入しました。すっきりとしたさわやかなビールで高原の風景を見ながら飲むのは最高な気分でした。一緒に写ってる鶏ごぼうおにぎりは峠の釜めしで有名なおぎのやのもので高崎駅のNEW DAYSで買ってきたものです。(他にも軽井沢駅のNEW DAYSやおぎのやの各店舗でも売ってます)

列車の一番前と一番前は運転席の横のスペースがちょっとした展望スペースになっているのですが、新型コロナウイルス対策で人が密集しないようにしているのか、先頭側になっていた車内販売カウンターがある方は使用できなくなってました。反対側の一番後ろの所からちょっと眺めてみましたが壮大な自然の中を走っている感じでとても良かったです。また、列車の量先端部にカメラが取り付けされていて車内コンテンツ専用のWi-Fiに接続すると自分のスマホの画面で先頭と最後尾のカメラからのライブ映像を見ることができるようになってました。

車両のドア付近のデッキ部にはコンパクトな洗面台もありました。ちょっと食べ物を食べたい時に手を洗いたい時に便利ですね。

トイレも広々として清潔感ありました。

高原地帯を走る列車なので自然豊かな風景を楽しめます。

小海線に乗るのは初めてだったので想像ではもっと自然の中ばかりを走るのかなと思っていたのですが路線の沿線は人が住んでいるところが多いようで山々と一緒に道や家などが見える風景が多かったです。こういった人の生活が見える景色もとても好きです。

途中、北陸新幹線と交差している地点に新幹線と乗換ができる佐久平駅があってHIGH RAIL 1375も停まりますが、小海線の方が高い位置の高架上に線路とホームがあり、新幹線の線路が下の方に見えたのはちょっと不思議な風景でした。

そして高原野菜を作っていると思われる広大なスケールの畑の眺めも圧巻でした。

途中のいくつかの駅では長めの停車時間があり、車外に出ることができます。到着前にはアテンダントさんの車内アナウンスでそれぞれの駅での見所の案内もありました。

こちらはJRの駅で一番標高が高い場所にある野辺山駅です。

駅の外にも出てOKとの事だったので駅舎を外からも眺めてきました。特徴的なデザインの駅舎ですね。

この駅舎の中の天井には星空が描かれています。

そしてこの星空、カメラのフラッシュを点灯させて撮影すると星座のイラストが出てくるようになってます。スマホ内臓のフラッシュでもこのように映りました。

再び乗車して野辺山駅を発車して少ししたところにJRの線路で標高が一番高い場所を通過します。ここが標高1375メートルの場所で列車の名前の由来になった数字になってます。

終点の小淵沢駅に近づいてくるとぐんぐんと下っていく感じがします。小淵沢駅出発のHIGH RAIL 1375に乗った場合だとグイグイ登っていくのを楽しめそうです。

終点の小淵沢駅に到着しました。HIGH RAIL 1375も小海線も以前から乗ってみたいなと思っていたのですが今回乗ってみると小梅線も列車もとても魅力的で大満足でした。今度は小海線の途中の駅に降りて沿線の色々な場所に行ってみたいなとも思いました。元々本数がそんなには無い小梅線を走ってるいるからか、途中駅までの乗車や野辺山駅あたりからの乗車のお客さんもいて観光列車として以外に普通の指定席の列車としても使われている感じでした。この日は小諸駅から乗りましたが、小淵沢駅から出発の列車ではあらかじめネットで予約、購入をしておくとこの列車用のお弁当を車内で受け取る事も2022年の秋からできるようになってます。(僕が乗った頃はまだサービスが開始してませんでした。コロナウイルス流行前にも同じようなサービスがあったようです)

最新の情報や運転日、時間などはHIGH RAIL 1375のHPで見ることができます。

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