鶯宿温泉 温泉民宿 栄弥(岩手県)

2023-01-27

2023年の1月に2泊3日で岩手県に旅行に行ってきました。温泉に入ったり美味しいものを食べたりと盛りだくさんで楽しんできました。

その旅行全体の事はコチラの記事にて。

旅行2日目の宿に向かうために盛岡駅から田沢湖線で雫石駅へ向かいました。

雫石駅からは、あねっこバス というデマンド交通の車両に乗ります。この あねっこバス はバス停の位置と時刻表は決まっていますが、利用する際はあらかじめ予約をして、利用者がいるバス停のみで運行するような流れになってます。(予約無しでは乗れない)

あねっこバスについては運営しているNPO法人のHPに詳しく載っています。当日でも午後の便は1時間前までに予約すれば乗る事ができるようですが、僕は旅のプランを決めて雫石駅に着く時間が決まった段階で予約をしておきました。代金は回数券もしくは、現金200円(普通のバスのような両替機は無いので、お釣りが無いように用意)で運転手さんに支払い(回数券もしくは現金)します。回数券の販売している場所も上記のHPに書いてありました。

今回、初めてデマンド交通の予約したので予約するときドキドキだったのですが予約の電話を受けてくれた方が親切に教えて下さったので安心して予約できました。

2022年の秋までは盛岡駅から路線バスが鶯宿温泉まであったのですが、廃止になってしまい(繋温泉経由で鶯宿温泉まで行く路線でしたが繋温泉までになってしまいました)鶯宿温泉に行く交通機関はこのあねっこバスのみのようです。(大きな旅館とかは送迎があるとこもあるようです)

この写真には写っていませんが、列車が到着した時にすでにこの写真中央の車が止まれるスペースにあねっこバスの車両が待っていてくれました。どの車かなとウロウロしていると運転手さんが名前を呼んでくださりました。(予約時に自分の名前を伝えるようになってます)

鶯宿温泉バス停に到着です。雫石町町民憩の家鴬宿集会所の駐車場にバス停があり、共同浴場も建物の中にあります。(以前は町民専用の共同浴場だったようですが、現在は町民以外も日帰り入浴できるそうです)

こちらの温泉は鶯宿温泉と書いて【おうしゅくおんせん】と読みます。最初読み方分かりませんでした。この温泉は怪我をした鶯(うぐいす)がお湯で傷をいやしているのを見かけて温泉が発見されたという、温泉あるあるの動物、傷癒しがち な由来です。

温泉街は川沿いの道に長く広がっている感じです。旅館や民宿、商店などがありました。飲食店は見かけなかったので、公共交通機関で行く場合は食事付きのプランで予約した方が良さそうです。

この画像は川を渡る橋の上から撮ったのですが、今回の目的地、温泉民宿 栄弥が川の向こうの崖の上に見えます。

先ほどの画像の左に写っていた大きな建物のホテル加賀助という宿の横にある路地に入っていきます。

結構な急坂なので雪があるときは車はこのルートは使わない方が良さそうです。(狭くて曲がっていて急な坂なのでそれ以外の時期も通りにくそうです。)今回は徒歩でしたが、滑りにくい靴を履いていたので慎重に通れば大丈夫でした。

車で行く場合は先ほどまでの画像に写っている温泉街を通らず、温泉街に入る前に曲がった先にある川を挟んで反対側の方を通っている道を通るともっと広い道で行くことができるようです。自家用車で行く場合はあらかじめ地図等でチェックしておくと良いと思います)

坂を上った所に温泉民宿 栄弥があります。栄弥と書いて読み方は【やよいや】です。

元々は栄弥旅館という旅館だった宿で現在は民宿として営業しているので建物には旅館時代の名残が多く残っていました。

入口を入り靴を脱いで玄関に上がると受付があります。受付には不在の事もあるようで不在の時の電話番号が書いてありました。日帰り入浴もやっているようですが不定休のようなので日帰り入浴に行く際はあらかじめ宿のHPに書いてある電話番号に確認した方が良いみたいです。

受付していただいて共有スペースの使い方や温泉、食事を頂く部屋の場所の案内をしていただきながら部屋まで案内していただきました。

今回泊まった部屋は畳の部屋にベッドがありました。1人で泊まるのにちょうどいい広さで自分の部屋感があって居心地良かったです。

部屋の入り口から少し下がった所から降りていくちょっと変わった作りの部屋でした。この部屋にはベッドがありましたが、宿のHPや予約サイトの写真を見た感じだと他の部屋はベッドが無くて布団を敷く和風の部屋が基本っぽいです。

宿泊費はだいぶお得な価格ですがアメニティは歯磨き、タオル、バスタオルに浴衣と必要な物は揃っていてありがたいです。天板がガラスのテーブルは子供の頃に家に同じようなのがあったの思い出して懐かしい気分になりました。

テレビとお茶のセットもありました。この日は金曜日だったので夜はのんびりとテレビで放送されていた映画を観ました。部屋ではWi-Fiも使えましたが、ログインが必要なタイプで最初使えたのですが、途中でうまくログインできず繋がらない時もありました。テレビがあるから良いやと思って詳しくは調べませんでした。

エアコンは無いようですがファンヒーターがあったので暖かかったです。

部屋の窓からは歩いてきた道や温泉街が見えました。高い位置にある宿なのでとても景色が良かったです。今回の雪景色も良かったですし他の季節も良さそうですね。

部屋にトイレは無いと思っていたら部屋の奥の方にある折り戸を開けたところに洗面台とトイレがありました。足でペダルを踏むと水が流れる簡易的な水洗トイレでしたが特に不都合なかったです。便座も暖かくなる機能が付いてたので寒い日でしたが快適でした。ウォシュレットは付いていないのでどうしてもウォシュレットが良い場合は食事を食べる部屋の近くにある共同のトイレにウォシュレット付きトイレがありました。

部屋にはお茶に使うお湯は用意されていないのですが、共用スペースに電気でお湯を沸かしてあるポットとお湯を入れて部屋までもっていく容器(この画像には写ってませんが)があってセルフサービスになっています。冷蔵庫も共用で使用できるようです。館内には自動販売機は無いようです。

共有スペースには漫画本などもあったり、この画像には写ってませんが談話スペース的な席もありました。

浴室の入り口も歴史を感じるガラスに文字が入った木製の引き戸でレトロな雰囲気が良いです。

脱衣所にはカゴが置かれた棚や(この写真に写ってる以外に同じ位の棚がもう一個ありました。)洗面台などがあります。洗濯機も有料で使用することができると記載がありました。

浴槽は1つで4~5人が広々と入れる位の広さだと思います。泉質はアルカリ性単純温泉(含硫黄-ナトリウム・カルシウム-硫酸塩泉系)で源泉かけ流しで使用されています。優しい硫黄の香り(硫化水素の香り)がする温泉でとても好みです。源泉の温度は高めのようですが、加水はせずに源泉の投入量の調整でちょうどいい温度にしているそうです。温度調整はシビアなようで日によって多少差があるようですが、この日は熱めでした。寒い日だったのでよく温まりました。塩素系消毒剤も入れてないのも嬉しいです。

温泉にはチェックインからチェックアウトまでいつでも入ることができるので1日目に2回ほどと翌朝も入りました。

洗い場は片側の壁際に3つくらいと反対側の壁沿いに1つと十分な数がありました。平日でお客さんは少なかったので1度他のお客さんと一緒だった以外は一人でのんびりとはいれました。

源泉はパイプから投入されていました。鶯宿温泉はほとんどの宿は同じ源泉からお湯を引いてるようです。(1か所、自家源泉の旅館もあるようです)

お湯には白くて細かい糸状の湯の花が舞っているほか、底の方には湯の花が集まって綿のようになった湯の花もありました。沢山の湯の花がお湯の中で舞ってるのを見るとテンション上がりました。湯の花は結構な量なので知らないで入るとゴミだと勘違いする人もいるようで予約サイトの口コミにそのようなことを書いて宿からの返答に説明が書いてあるのを見かけました。床や浴槽などはタイルがひかれたレトロな感じの造りでとても好みでした。

夕食、朝食共に同じ食事処の席で提供いただきました。隣の机には他のお客さんが1組。多分他にも同じような部屋があって案内頂いたそれぞれの場所で食事をいただくようです。

夕食の時間は18時から、朝食は8時からが基本で希望があれば前後に調整をお願いする事もできるようです。

今回は2食付きで夕食には岩手牛のしゃぶしゃぶが付いてくるプランで予約していました。しゃぶしゃぶの肉や野菜も美味しかったし他の料理も美味しく量もボリュームあるけど多すぎもない丁度良い量で大満足でした。しゃぶしゃぶ付きのプラン以外にステーキが付くプランもあったので気になります。しゃぶしゃぶ付きのプラン、ステーキ付きのプラン共に1万円以内。通常の2食付きのプランだと8千円前後(曜日等によって前後)というお得なプライス。(しかも今回は全国旅行割を使用させてもらったのでさらにお得でした)

しゃぶしゃぶ用の鍋を今まで使ったこと無かったのでテンション上がりました。真ん中の煙突みたいなところは下まで空洞になっていて、お湯が冷めにくかったり熱が外側に出にくいのでシャブシャブするときに手が熱くならない効果があるようです(気になってぐぐりました)

朝食もこれぞ朝食という感じで嬉しくなります。小さめのお櫃でご飯を用意いただいてましたが、ご飯が美味しく食べれる料理ばかりだったので朝から良い感じにお腹いっぱいに食べました。最近旅行先での朝食で鮭が出る事が少なかったので今回鮭が食べれたのも嬉しいです。

チェックアウト後、バス停まで向かう途中にあったうぐいす湯の里公園という公園に足湯がありました。雪は積もっていましたが、足湯までの道は丁寧に雪かきされていました。

こちらの足湯も鶯宿温泉の温泉を使用している表記がありました。この公園からさらに川の方に降りていく階段があり、遊歩道があるようなので雪が無い時期だと遊歩道の散歩も良さそうです。

足湯からは川の対岸に栄弥が見えました。

帰りも、鶯宿温泉バス停からあねっこバス乗り雫石駅まで。(あらかじめ予約しておきました)

今回宿泊した鶯宿温泉 温泉民宿栄弥は元々旅館だった建物で営業している民宿で昭和を感じる懐かしさと、宿の女将さんにもとても親切にしていただき、アットホームな感じでとても居心地良かったです。(新しくは無い建物なのであまり細かい事まで気になる人には向かないかもしれませんが)そして、源泉かけ流しで湯の花が舞う温泉がとても良かったです。食事も2食付きで手ごろな価格だったり今回は平日に泊まりましたが1人泊でも土曜日のプランもあったりで今回のようにのんびりと1人旅で泊まるのにも良い宿だと思いました。

今回、楽天トラベルから宿の予約をしました。プランの確認や予約の空室はこちらで確認できます。

 

楽天の他に、じゃらんでも予約できるようです。



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