ロマンスカーと登山鉄道のんびりきっぷで行く箱根日帰り旅行(2021年12月)

2021-12-04

2022年の12月に箱根へ日帰り旅行に行ってきました。まずは朝8時前に新宿駅へ。

小田急小田原線指宿駅からから箱根登山鉄道箱根湯本駅まで直通する特急ロマンスカーはこね号に乗ります。車両は小田急50000形VSE。

今までロマンスカーに乗ったことなかったので初めてです。最初オレンジ色の一番新しいGESに乗りたいなと思ってたのですが、VSEは2022年3月に定期運行終了してしまった(乗った時は品胎の発表はされてなかった)ので、今回VSEに乗れてよかったと後になって思いました。

小田急50000形VSEについては別の記事にて。

最後尾の車両の展望席の一番後ろの席を予約できました。先頭の展望席の前の方の席は発売と同時に売り切れてました。

新宿駅を出発して後ろ向きに景色が流れていきます。地下~複々線の高架~都心から離れて少しすると自然が多くなってきたりと1時間と少しの間に色々な景色が楽しめました。小田急小田原線の終点小田原駅からは箱根登山鉄道の路線になりますがロマンスカーはそのまま乗り入れていきます。

箱根っぽい景色!

箱根湯本駅に到着しました。紅葉のシーズンも後半でしたがコロナの流行も落ち着ていた時期だったのもあって結構な混雑です。ロマンスカーからそのまま箱根登山鉄道の強羅方面に乗り換える人かなり多く、乗り換える方がホームでそのまま清算できるようにホームには駅員さんが何人もいらっしゃってその場で清算していました。

いったん改札の外へ。改札を出てすぐの場所のお土産物屋さんやカフェがあるのでお土産を買いたい場合や列車を待つ間にカフェに寄ったりと便利そうです。さすが人気観光地。

箱根登山鉄道を1日乗り降り自由の のんびりきっぷ を購入。駅の券売機で購入することができます。小田原駅でも買うことができるのでロマンスカー以外で行くときは小田原駅で乗り換えの際に購入した方がお得です。(今回は箱根湯本で購入)

箱根登山電車1日乗車券「のんびりきっぷ」についての詳細はこちらの箱根ナビのページにあります。
他にも小田急線の駅からの往復料金と2日間(もしくは3日間)の箱根エリアの電車、ロープウェイ、バス、船などが乗り降り自由の箱根フリーパスというもあり、移動する範囲によってお得だったり便利だったりするので旅行の計画によってはそちらが良さそうです。(僕も泊りで箱根方面行くときに使ってみたいと思ってます)

さっそく箱根登山鉄道の列車に乗ります。車両はモハ2形+モハ1形。

この写真で先頭の1両はモハ2形で1927年に製造されたチキ2形という車両を元に1956年に改造されて作られた車両で1両編成。モハ1形の方は1919年に箱根登山鉄道が開業した時作られたチキ1形という車両を1950年に改造して作られた車両で2両編成。改造されたときに車体は新しくなったらしいですが、それからでも70年前後走っているとは凄いなと思います。

こちら側の2両はモハ1形です。

紅葉シーズンの土曜日の午前中だったからか登っていく列車の中はかなり混雑していたので、これは途中の駅で降りて下り側の列車に乗れば空いてるんでは?と思い途中の駅で降りてみました。

宮ノ下駅にて下車。

とても雰囲気の良い駅でした。ホームとホームの間をを渡るのは踏切です。

駅からの景色がとても良かったです。少し歩いた所に温泉があったり伝統ある建物があったりするようなので、またの機会に行ってみたいなと思います。(今回は駅を降りただけ)

箱根湯本方面に降りていく列車に乗ります。車両は2000形サン・モリッツ号。今回乗ったのは3編成ある2000系サン・モリッツ号の中で現在唯一中間者が連結されてる3両編成の列車でした。(他の2編成は2両)サン・モリッツ号は1989年に登場した列車で姉妹鉄道であるスイスのレーティッシュ鉄道にあるサン・モリッツ駅にちなみつけられた名前だそうです。

先程のって来た登りの列車と違い土曜日の午前中に降りていく方向の列車はガラガラでのんびりと景色や列車を楽しむことができました。箱根登山鉄道の線路は急カーブの所も多く最後尾の車両から先頭の車両がよく見えたりするのも楽しいです。

途中の信号所でのスイッチバックで列車の進行方向が変わります。隣には登ってきた列車が先に停まってました。

この出山信号場からはこれから下って行ってから通る早川橋梁が見えます。

左側の線路を通って降りてきて右側の線路でさらに降りていきます。

先程の信号所から見えた早川橋梁を渡っていきます。この橋は日本最古の鉄道橋で1988年に東海道本線に作られた橋に使われていたもので、それを箱根登山鉄道ができる時に移設して使用していて箱根に来てからも100年以上たってるそうです。

箱根湯本駅に戻ってきました。

箱根湯本駅のホームは曲面が特徴的な屋根が。ロマンスカーが停まってるのも見えます。

箱根湯本駅近くはお土産物屋さんや飲食店が沢山あってお客さんも多く賑わってました。車は渋滞気味でした。

駅のすぐ近くを流れている川。

湯本ハイカラ中華 日清亭というお店に来ました。箱根湯本駅から歩いて5分位で箱根登山鉄道の車内からも見える場所にありました。

ラーメンも種類も色々あって、数量限定の角煮ラーメンも気になったものの、ラーメンの他にも食べてみたいメニューがあったので一番シンプルなラーメンを。

すっきりとした醤油味のスープと手打ち麵で美味しかったです。

こちらのお店の名物の揚げワンタン。パリパリとした食感で上にかけてあるあんの味もマッチしてて美味しかったです。お酒のツマミにも良さそうです。15枚入、8枚、4枚と3種類あって今回はラーメンも食べるので一番少ない4枚入りを注文しました。

店員さんも気さくな印象だったり、来店するお客さんに丁寧に手指のアルコール消毒をお願いしてたりと接客も好感度高かったです。また箱根に行ったときに食べに行きたいなと思いました。(その時はお酒と一緒に揚げワンタン食べたい)

3000形アレグラ号+2000形サン・モリッツ号

2000形のサン・モリッツ号は3両編成だったのが、そのうち2編成は中間車を他の列車に使うために外されて2両編成に。

そこに1両連結されてる3000形は箱根登山鉄道の車両で一番新しい2014年に登場した車両で窓ガラスが大きく見た目も他の車両とだいぶ違いますが、ロマンスカーのVSEとかをデザインしたデザイナーさんがこのアレグラ号も手がけてるそうです。

箱根湯本駅を出発してどんどん登っていきます。アレグラ号は前面の窓ガラスも大きくて景色を楽しめます。

客席の先頭部分の横の窓ガラスはなんと足元近くまでガラスになってます。お昼過ぎくらいでも車内は結構混んでいたので座れなかったのですが、座れなくてもこれはこれで楽しめる作りになってるのは素晴らしいなと思いました。

この大きな窓ガラス、崖の上のような所を走る場面が多い箱根登山鉄道にはピッタリの作りでよく考えられて作ってるんだなと思いました。古い列車に乗りたいというコダワリがある場合以外はアレグラ号に乗れると観光列車ととして一番楽しめそうだなと思います。

この踏切はお正月の箱根駅伝の時に選手が渡る踏切だそうです。(その時間だけは選手優先で、列車が踏切に入る前に止まったり誘導員さんが安全確認したりするそうです)

箱根登山鉄道の終点、強羅駅に到着です。山小屋風のデザインで観光地らしい雰囲気です。ここから先に上っていくのにはケーブルカーがあって改札内から乗換用の改札を通って乗り換える事もできるようになってました。のんびりきっぷではケーブルカーは乗れないので今回は乗りませんでした。

1000形ベルニナ号+2000形

ベルニナ号は1981年に登場した車両で2両編成でデビューし、その後冷房を取り付ける改造をする時に電源装置の性能が弱く、そのままだと冷房を取り付けることができなかったため、電源の容量が大きかった2000形サン・モリッツ号の中間車を抜きとってきて間に連結して3両編成にすることで冷房を使えるようにしたそうです。

箱根 彫刻の森美術館の横を通るときにちらっと敷地の中が見えます。タダで見れて得しました!

再び箱根湯本駅に戻ってきました。駅の近くにあるかっぱ天国という温泉に行きます。

駅のすぐ横(駅を出て線路の下をくぐって坂道を登っていくので時間はちょっとかかりますがそれでも5分くらいで着くと思います)という便利な場所にありますが、かけ流しの温泉を楽しめてとても気持ちよかったです。

かっぱ天国についてはこちらの記事にて。

温泉に入った後はまたもや箱根湯本駅から箱根登山鉄道に乗ります。のんびりきっぷの料金は完全に元はとってます。のんびりとは何なのかよくわからなくはなってます。

今回乗ったのは3000形+3100形アレグラ号。3000形に2両編成の3100系が連結された3両編成です。3100形は3000形を2両編成用にしてたつくりで基本的には同じような車両ですが連結部分の面には運転台が無い作り(3000形は前後両方に運手台がある)です。3100形の運転台のない連結部にも大きめの窓を設置して眺めを良くしてるのは素晴らしいなと思います。

箱根湯本駅から登っていく列車は午後もまだ混んでたので座れませんでしたが、窓ガラスが大きいところに立っていたので景色はたのしめました。早川橋梁渡るときの下のほうの景色もよく見えます。

大平台駅はスイッチバックになっている駅です。3か所あるスイッチバックのうち唯一乗り降りできる駅にスイッチバックがある所なので間近で前後を入れ替えて発車していく列車を見ることができます。

大平台駅の入り口はホームから崖を登った上にあります。

大平台駅から10分くらい住宅や旅館などがある街を通って山道みたいなところの入り口まで来ました。

しばらく登っていくと道の脇にちょっと木が生えてないところが見えてきます。

枯れ葉が少し積もってますが道のようになってます。

道のような所を進んでいくと

フェンス越しに線路が見えてきます。

フェンスの先には行けませんが、フェンスの上から撮った写真です。

上大平台信号場というスイッチバックをするために列車が前後を入れ替える信号所で、駅ではないですがここで列車が止まり(お客さんは乗り降りできない)運転手さんと車掌さんが前後で交代するためのホームがあります。

列車が入ってきたところです。微妙に列車の中の人からもこちらが見えそうなのでちょっと恥ずかしいです(笑)

大平台駅に戻る途中にある踏切からの写真です。この線路の先のほうに先ほどの上大平台信号場がありますが、線路沿いには道がないのでちょっと大回りで先ほどのフェンスのところまで行きました。

上大平台信号場方面から降りてきた列車が踏切脇から迫力ある感じに見ることができました。

先ほどの踏切から大平台駅まで5分くらいですが、ちょうどさっき踏切のところで見かけた列車がしばらく駅の停車していたようで乗ることができました。車両はこの日の最初に乗ったのと同じモハ2形+モハ1形。

箱根登山鉄道でじゅぶんのんびり(?)できたので帰路につきます。

箱根湯本駅で乗り換えます。ここからも箱根登山鉄道ですが、箱根湯本駅~小田原駅間の普通列車は小田急の1000形が走っています。

と、このタイミングで小田急線内で事故があったというアナウンスが駅の放送で流れてました。その時ホームに停まっていたロマンスカーは途中駅までの運行になると案内があってせっかくロマンスカーで帰ろうとしてた人は可哀そうだなと思いました。。。

小田原駅に到着しました。ここで夕食を食べる予定だったので食べた後にまだ動いてなかったらJRで帰ろうかと考え予定通り夕食を食べに。

小田原といえば僕も何度か出演させていただいたりイベント情報を紹介していただいたりレーベルの音源をかけていただいたりしているFMおだわらのラジオ番組アオバシアワー

小田原駅から徒歩数分の所にある青橋に聖地巡礼的に立ち寄りました。

1年くらい前に伊東温泉に行く途中の乗換で小田原駅に来た時にも食べた かるびラーメン 小田原 に来ました。(前回来た時はかるびラーメン 京城苑という店名)

かるびラーメン2辛とライス小をいただきました。前回来た時は基本の辛さで食べたのですが、ここのスープは甘みもあるので2辛にして丁度良い感じに思いました(2辛だと激辛な感じの辛さではないです)カルビクッパのご飯の代わりにラーメンになったような味で焼肉店の会社がやっているラーメン屋さんらしく載ってるカルビが美味しいです。麺を食べた後にライスを入れて食べましたがもちろんよく合う感じで美味しかったです。

こちらのお店、この翌月の2022年1月に閉店(入っていた建物が老朽化で取り壊しになるためだったようです)になってしまったのですが、近くにある小田原駅直結の複合商業施設 ミナカ小田原の中に店舗があるので今度食べたい時はそちらに行きたいと思います。

夕食を食べて小田原駅に戻るとダイヤは乱れてるものの新宿まで運転を再開したので小田急小田原線で帰ることにしました。車両は小田急3000形。

疲れからか小田原からは寝てしまい無意識の間に新宿駅まで帰ってきました。(そしてここから家がある埼玉県に帰りました)

日帰りでの箱根旅行でしたが、ロマンスカーにのったり美味しいものを食べたり温泉にはいったりのんびりきっぷでのんびりと登山鉄道に乗ったりと楽しい一日でした。

強羅より奥のケーブルカーやロープウェイ、遊覧船とかのあるほうには今回行ってないのでそちらも今度は行ってみたいなと思ったり、箱根湯本あたりで一日すごすのも楽しそうだなと思うのでまた箱根に行ってみたいと思います。

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