羽根沢温泉 加登屋旅館(山形県)

2023-03-25

2023年の3月に山形県の鮭川村にある羽根沢温泉にある加登屋旅館に宿泊して来ました。トロトロのお湯が源泉かけ流しで楽しめる温泉がある宿でお料理もとても美味しかったです。

この日は青春18きっぷの旅で1日目に埼玉から福島のいわき湯本温泉に泊まって2日目にこちらの宿に泊まりました。旅全体の事はコチラの記事にて。

最寄り駅は山形新幹線の終点新庄駅(僕は青春18きっぷなので山形線(奥羽本線)の普通列車で到着。羽根沢温泉までは平日だと村営の路線バスがあるのですが土日祝は運行されていないので楽天トラベルで宿の予約をしてから電話で送迎をお願いしました。約束の時間に駅前ロータリーまで迎えに来ていただきました。

羽根沢温泉は新庄駅から車で30分位(路線バスだと40分位)の場所にあり周りを自然に囲まれた静かな温泉街で旅館3軒と共同浴場があります。

この温泉を知ったきっかけは、JR東日本のどこかにビューーンの先行企画の新幹線 どこかに冒険daysというイベントに参加した際の行き先の抽選候補地に新庄駅があり、新庄駅から行ける温泉を探していた時に見かけてかなり良さそうな温泉だなと思い行ってみたいと思ったのですが、その時は抽選の結果新青森に行ったので(新青森もかなり良かったです)別の機会に行こうと思い今回計画を立てました。

新幹線 どこかに冒険daysで青森に行った時の記事はこちらです。

加登谷旅館は温泉街の駐車場の目の前にある大きな旅館です。

入口の扉の宿の名前の文字も歴史を感じて良い雰囲気でした。

入り口横にはその日の宿泊客の名前が書いてありました(僕の名前以外は画像加工して名前をボカシています)こういうの嬉しいですね。

入口を入ってすぐの所に受付が有りチェックインはこちらでしていただきました。その先には広いロビーが有ります。

ひな人形が飾られていました。他にも魚が飼われている水槽などもありました。

入口近くには自動販売機やロッカーがありました。日帰り入浴で寄った場合はこのロッカーを使うようです。宿の周りにはコンビニなどのお店は徒歩範囲には無さそうなので自動販売機のドリンクの種類が豊富なのは助かります。

奥には湯上りの休憩スペースに良さそうなソファーやテーブルなどが並んでいます。ソファーや家具などが昭和らしい懐かしも感じるゴージャスな雰囲気でした。

テーブルの上には囲炉裏もありました。他にはお茶のセットが置いてあったり、有料でコーヒーを注文して飲むこともできるようです。

テーブルの奥は水槽のようになっていて鯉と思われる魚が飼われていました。窓の外には池が見えますが、この旅館、建物が池の上に建っている作りになってるようです。

今回宿泊した部屋は2階のお部屋です。

部屋の入口を入るとスリッパを脱ぐスペースも広々してました。

扉の先に部屋が有ります。

部屋は畳が敷かれたいかにも旅館な和風の造りで落ち着きます。一人で泊まるには広々です。

テーブルはお茶のセットとお茶菓子、お湯が入ってるポットと小さい方の保温ポットには氷水が入っていました。氷水が用意されているのは湯上りにの水分補給にとても嬉しいです。

お茶請けのお菓子は矢作菓子店という新庄市にあるお菓子屋さんの味噌まんじゅうでした。美味しかったです。その地(山形)のお菓子を頂けるのとても嬉しいです。

広縁もあり机とテーブルが設置されています。

外の景色は宿の建物の他に近くの山も見えます。山に囲まれているのどかな立地なのでなんだか落ち着きます。夕方と朝には野外の放送で時間を知らせる音楽が結構大きな音で流れていました。

広縁には洗面台が有りました。

冷蔵庫もあるので自販機で買ってきたドリンクを冷やしておいて飲んだりできるので助かります。

空気清浄機もありました。

テレビの横にはカメムシ対策のガムテープが置いて有りましたが季節的にか見かける事はありませんでした。まだ夜は少し寒い時期ですがファンヒーターもあったので快適でした。

トイレは部屋に無く共用のものを使用します。こちらの旅館、館内がかなり広いです。

2階の廊下の端には休憩スペース的な場所もありました。

休憩スペースはちょうど宿の玄関の上あたりだったので宿の前にある温泉街の駐車場が見えました。この駐車場の左奥の方にある建物が共同浴場です。宿の温泉が素晴らしくて何度も入っていたので今回は共同浴場には行くタイミングの逃してしまったのですが共同浴場も行ってみれば良かったなと後で思ったのでまた次の機会に。

浴場の入り口はロビーの玄関寄りのところにあります。日帰り入浴で温泉に入る時も便利な位置だと思います。先ほどの画像にあったロッカーはこの画像の右側に行った所(玄関との間)にありました。

脱衣所は棚とカゴが置いてあるシンプルなタイプ

洗面台は2つ並んでいます。

こちらの扉の先が浴室です。

扉を開けるとさらにもう一つ扉があります。もしかすると2つの建物(本館と温泉の建物)がここで繋がってる感じなのかなと思いました。

浴室は広々としていて多角形の建物を半分に区切ったような作りです。(建物の真ん中に壁があって男女別の浴室に分かれているようです)建物の外側に沿って大きな浴槽がありテンション上がります。

浴槽になみなみと注がれた温泉に浸かるとツルツルトロトロとした肌触りが素晴らしいです。まろやかな硫黄(硫化水素)の香りがして油っぽい香りも少しするような気もしましたが強くは感じませんでした。独特の香りの温泉でかなり好みでした。(ネットでレポート的なのを読むと油の臭いが強烈という感想をよく見かけるので、以前はもっと油の臭いがしたのか、季節などによって違うのか?)お湯は熱すぎずずっと入っていたい気分になりました。白や黒の湯の花も少しですが見かけました。

かなり好みの温泉でお湯に浸かりながらテンション上がりました。

窓ガラスは2重になっていて間に灯篭などが飾られていました。

源泉は壁から出ているパイプから勢い良く投入されていました。源泉をちょっとなめてみるとしょっぱさとダシのような味がしました。

洗い場は建物の真ん中の柱の周辺に設置されていました。これも珍しい作りだと思いました。

泉質は含硫黄-ナトリウム-塩化物・炭酸水素塩温泉。pHは8.4の弱アルカリ性で源泉の温度は45.2度。浴槽での使用の温度は43度となっていましたが入ってた感じもう少し低いように感じました。源泉かけ流しで使用してて加水無しで、冬は加温する事があるようです。温泉使用の表記には消毒とありましたが詳しい記載はなかったので清掃時に使用しているとかかもしれません(温泉に入ってて塩素の臭いとかは感じませんでした)

羽根沢温泉は大正時代に石油の試掘を行ったときに温泉が湧き出てきて発見され、その後この加登屋旅館のご先祖が採掘権を石油会社から買い取り温泉街が作られたそうです。

夕食は泊った部屋とは別の部屋に案内していただき個室でいただきました。(同じ階にある部屋でした。)時間は18時からと19時からのどちらかを選ぶことができました。

今回はお手軽プランというプランで予約しお料理が少なめの和定食が夕食のプランだったのですが、どのお料理も調理と味付けがとても良くかなり美味しかったです。お手軽なコースでこの美味しさでしたら馬肉などもついてくるスタンダードなコースのお料理も美味しそうに思い気になるので次回はスタンダードなプランでも泊まってみたいと思いました。

温泉を満喫してからお布団で就寝。お手軽プランは浴衣が付いてこないプランなので寝巻を持参しました。

翌朝の朝食も夕食と同じ個室でいただきました。朝食もシンプルながらとても美味しかったです。朝食の時間は7時からか8時からかを選ぶことができました。

翌日も日曜日で路線バスが運行していない日だったので宿まで送っていただき大変助かりました。

今回初めて羽根沢温泉に来ましたが温泉のお湯がかなり好みでまた行きたいと思います。夕食、朝食も美味しく宿のご主人、女将さんにも親切にしていただきありがたかったです。今回は青春18きっぷの旅の途中だったので、時間的にあまりのんびりできませんでしたがまた次回は時間に余裕持って行って温泉をさらに満喫したいなと思いました。

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